「ディーグレイマン」は、2004年から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートした人気ダークファンタジー漫画です。国内外に根強いファンを獲得した人気作品ですが、2006年ごろから休載が相次ぐようになりました。またアニメの続編はないのか気になっているファンも多いでしょう。今回はディーグレイマンの原作漫画は完結しているのか、アニメ続編はないのかについて解説していきます。
ディーグレイマン(Dグレ)とは
「ディーグレイマン(D.Gray-man)」略して「Dグレ」は星野桂さんによる漫画で、2004年に「週刊少年ジャンプ」にて連載がスタートしました。
美しい作画と独特のダークな世界観が魅力のバトル漫画で、国内のみならず海外にも多くのファンがいます。まずは、そんな「ディーグレイマン」の概要やあらすじをチェックしておきましょう。
ディーグレイマンの概要
「ディーグレイマン」は2004年27号~2009年22・23号に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、「赤マルジャンプ」2009SUMMERの掲載を経て、2009年12月号~2013年2月号「ジャンプスクエア」で連載されました。
それから2年半の長期休載した後「ジャンプSQ.CROWN」に移籍、現在は後継誌である「ジャンプSQ.RISE」にて連載しています。累計発行部数は2500万部を突破し、2006年・2016年にはアニメ化もされている人気作品です。
「ディーグレイマン」は仮想19世紀ヨーロッパを舞台とし、世界の終焉を望む「千年伯爵」「ノアの一族」と、それを防ごうとする「黒の教団」の戦いを描いたダークファンタジー・バトル漫画です。
シリアスなストーリー展開がメインとなっていますが、ところどころでギャグも織り交ぜられており、独特の世界観から多くの根強いファンを獲得しています。
ディーグレイマンのネタバレあらすじ
千年伯爵は悲しき悪性兵器「AKUMA」を作り出し、世界を終焉させる計画を進めています。AKUMAを破壊できるのは神の結晶・イノセンスのみで、イノセンスに選ばれた適合者「エクソシスト」で構成された黒の教団が、千年伯爵の計画を阻止しようと戦い続けていました。
過去に自らの手で養父をAKUMAにしてしまい、AKUMAが視える左目を持つ主人公の少年・アレンもエクソシストの一人で、AKUMAに縛られた悲しい魂を救済すべく黒の教団に入り、千年伯爵とノアの一族に立ち向かっていきます。
しかし実はアレンの中には14番目のノアである「ネア」の人格が宿っており、アレンの人格をむしばんでいきます。14番目の覚醒を危険視されたアレンは教団から幽閉されますが、そこで「アポクリフォス」と名乗るものに襲われます。
アレンはアポクリフォスに追われながら、自分の中の14番目について知るため黒の教団からも離れ、一人新たな旅に出るのでした。しかし教団を離脱したことで敵とみなされ、ノアや教団からも追われることとなります。
ネア覚醒してるこのアレンちゃんまじエモ…言葉が出ん…
素のアレンが1番大好きやけど、星野先生の絵の綺麗さも相俟って、もう…どの人格でもアレンちゃん大好き。 pic.twitter.com/sZ0sRYpn0x— もす子 (@ver_h0t1_mil) February 4, 2019
アレンを心配したジョニーは神田とともに彼を探し出しますが、アレンは14番目に侵食されノア化が進んでいき、ついに「ネア=D=キャンベル」として覚醒しました。アレンを乗っ取った14番目は千年伯爵と対峙し、千年伯爵をアレンの養父・マナだと呼びます。
実はマナとネアは千年伯爵が2つの存在に分かれてしまった分身であり、現在の千年伯爵はマナがネアを喰って元のひとつとなったものだったのです。14番目にむしばまれ消えかけていたアレンは、ジョニーたちの声で身体を取り戻しました。
アレンたちはティエドール元帥に保護されますが、アレンがまた方舟で逃げようとして神田を巻き込み、2人はマナとアレンがであった場所にたどり着きます。そしてアポクリフォスのことが神田にバレたことで、アレンは自身の過去を話し始めます。
ディーグレイマン原作漫画は完結してる?
2022年に最新刊が発売されており、最新刊では長く続いていた過去編が完結したことから「ディーグレイマンはこのまま完結するのか」「最新刊が最終巻なのか」といった声も見られます。では、原作漫画は最新刊で完結しているのでしょうか。ここでは最新刊である28巻についてご紹介していきます。
ディーグレイマン新刊発売!完結した?!
2022年10月4日、前巻から2年ぶりに最新刊となる28巻が発売されました。28巻では2020年夏から「ジャンプRISE」にて長く連載されていた過去編が完結となります。過去編では愛を知らずに育った赤腕と、家族を失いさまようマナが出会い仲を深めていく「赤腕とマナ」のエピソードが描かれています。
幼い頃のアレンは「赤腕」と呼ばれサーカス団で過酷な仕事を強いられていましたが、そんな中でも唯一ピエロのマナとその愛犬「アレン」だけが優しくしてくれました。しかしそこにクロス・マリアンとアポクリフォスが介入したことで、2人のいるサーカス団に悲劇が起きてしまいます。
ディーグレイマン過去編完結のネタバレ感想
本日発売のDグレ最新28巻買ってきましたぞ😊❣️✌️(2冊)
キチンとめいとで特典つきのものをゲット☆ pic.twitter.com/2eHGk7Jk9H— 雪茶あやな (@ayana_lowol_) October 4, 2022
やっぱりDグレは最高ですね。どれだけ時間かかっても必ず読みたいしゆっくりでもいいので続いてほしいです。引用:BookLive
ジャンプ連載時からずっと読んでる漫画。最初は異形の手に惹かれて。読んでいるうちに緻密なストーリーとキャラに惹かれて。今ではとても楽しみにしている漫画。時間がかかってもいいから、ちゃんと完結まで進んで欲しい。相変わらず絵が綺麗。引用:BookLive
新刊が出たと知り、すぐに購入しました。初期と絵柄はかなり変わったなと思っていた時もありますが、絵は更に綺麗になっていっているので読みごたえがすごいです。アレンの幼少期は初期から出ていたのに謎だらけな部分が多かったのでこれからその謎が解けていくと思うと楽しみです。引用:BookLive
過去編が完結した28巻を読んだ読者からは「Dグレはやっぱり最高、面白い」「新刊を待っていた」という声が多く見られました。アレンの過去の謎が描かれていたことに加え、絵の美しさもあって読みごたえがあるという感想や「ゆっくりでもいいから完結してほしい」と期待する声もありました。
ディーグレイマンはこれで完結⁈最終巻は28巻になる?
28巻で過去編は終了しましたが「ディーグレイマン」はまだ完結していません。たびたび休載はするもののまだ連載は続いているので、新刊の発売を待っている方も多いでしょう。では、次の最新刊となる29巻はいつ発売するのでしょうか。
これまでの「ディーグレイマン」の単行本発売ペースを見ると、次巻発売までの平均日数は約243日、最長で976日でした。
また発売日は9日であることが多いので、平均日数から考えると29巻の発売日は2023年6月9日、遅くて2025年6月9日と予想できます。しかし今のところ29巻の発売日はまだ未定となっているため、公式発表を待ちましょう。
ディーグレイマンの休載の理由は?
「ディーグレイマン」は2004年から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートしてから多くのファンを獲得し、アニメ化やゲーム化もされるなど人気作品となりました。しかしその一方で、2006年ごろからたびたび休載を繰り返しています。
原作者の星野桂さんはもともとアニメーターで、アニメ「HUNTER×HUNTER」の動画制作やアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の部長や署長のイラスト・デザインを担当した後、2002年に「赤マルジャンプ」にて「zone」で漫画家デビューを果たしました。
そんな星野桂さんによる人気漫画「ディーグレイマン」が休載したのは、原作者・星野桂さんの怪我や病気が理由とされています。
Dグレ作者星野桂の休載状況
Dグレは、これまでに複数回休載をしています。まず2005年11月から年末までの49号~2006年3号に急病で、2006年12号~26号まで首の負傷により休載しました。この時は星野さんを応援するために、休載期間中に誌上にファンからの応援ハガキを掲載するコーナーが設けられています。
一度連載を再開しますが2008年末から何度か休載した後、2009年5月からは長期休載に入り、2009夏号にて再開するものの休載と再開を繰り返しています。「ジャンプスクエア」に移籍後は2013年2月号を最後に、2年半にわたって長期休載となりました。
Dグレ作者星野桂の病気は?
2006年の休載については、首の怪我が理由であると原作者本人がコメントしています。しかし、それ以外で休載が続いている理由については明らかになっていません。噂では編集部や担当とうまくいっておらず「精神的ストレスからうつ病になったのでは」「スランプに陥ったのでは」と言われています。
Dグレは少年漫画ですが腐女子層にも人気があり、腐女子層にウケるように描くよう求められたという説が浮上しているのです。しかし長期連載中に体調を崩す漫画家の方は多く、明らかな病気というよりも体調不良を繰り返していたということも考えられるでしょう。
季刊誌である「ジャンプSQ.RISE」に移籍してからは休載していないようなので、ゆっくりめのペースが星野桂さんに合っているという可能性もあります。
ディーグレイマンのアニメは打ち切り?完結した?
テレビアニメは2006年10月~2008年9月に第1期、2016年7月~9月に第2期として「D.Gray-man HALLOW」のタイトルで放送されました。第1期と第2期の間は8年ほどあいており、アニメ第1期は原作漫画の内容に追いついてしまったため途中で打ち切りのような状態になったと言われています。
そして約8年後に第2期が全13話で放送され、最終話では教団を去ったアレンを止められなかったことを悔やむリナリーとマリの前に、戻ってきた神田が現れるところまでが描かれていました。そのためアニメ「ディーグレイマン」もまだ完結していないことになりますが、続編は放送されるのでしょうか。
「Dグレ」アニメBD&DVD発売打ち切りの理由
実は、第2期のアニメは2016年9月28日にBD&DVDの発売が予定されていたものの発売打ち切りとなっています。公式発表では打ち切りの理由は「諸般の事情」とされていますが、具体的に何があったのか気になるファンも多くTwitterなどで話題となりました。
そもそもアニメ制作はBD&DVD発売を前提に企画されることが多いため、よほどのことがあったのではないでしょうか。公式には発表されていませんが、ファンの間では原作者と制作側との間にトラブルがあったと言われています。
トラブルの内容は、アニメ雑誌「アニメージュ」のピンナップで原作者の意に反したキャラクター表現がされたというものです。
またアニメ制作には原作者である星野さんも監修として関わっていましたが決定権はなく、アニメ制作において原作者の本意ではない表現や進行が行われた可能性もあり、それが発売打ち切りにつながったのではと推測されています。
「Dグレ」アニメ3期の放送はある?
これまでアニメは第2期まで放送されましたが、まだ完結していません。人気作品というだけあって、続編となる第3期を望むファンも多いのではないでしょうか。しかし、現時点では第3期の放送に関する情報はありません。
第2期のBD&DVDが発売打ち切りとなったことから続編の制作は難しいのではという声もありますが、折り合いが付けば再アニメ化が実現する可能性もゼロではないでしょう。
早く続きが読みたいですね
今回は人気漫画「ディーグレイマン」の原作漫画は完結しているのか、アニメの続編はあるのかについて解説しました。「Dグレ」はたびたび休載をしながらも連載は続いており、2022年には最新刊が発売され、読者からは「完結するまで続けて欲しい」という声が多くありました。
またアニメは第2期まで放送されていますが、こちらもまだ完結していません。第2期のBD&DVDの発売が中止となったことから続編は難しいという声がある一方、再アニメ化を望む声も多くあります。原作漫画の次巻発売まではまだ時間がかかる可能性もありますが、連載は続いているので続きを楽しみに待ちましょう。