東京の呪術高専に通っている生徒の一人として登場します。虎杖たちよりも前に高専に入っており、禪院真希やパンダなどと同じクラスにいる同級生です。
平時は優しい性格をしていて、他人や友達に対しても思いやりの心を持っている常識的な人物に見えますが、ひとたび身内に危害を加えられればリカちゃんと合わせて特級に相応しい力を発揮します。
日本に4人しか存在していない特級術師に認定されている人物の一人であり、高専で教師をしている自他ともに認める最強の呪術師、五条悟からも「いずれ僕を超える術師になる」と称され、彼に次ぐ現代の異能とも紹介されています。
リカちゃんのプロフィールとキャラ像
虎杖たちが登場する前の、前日譚にあたる呪術廻戦0にて登場する人物です。両親を早くに謎の病や事故などで亡くしており、乙骨とは病院に入院していたころに初めて出会いました。
長髪で口元の黒子が特徴的な美少女であり、11歳にして自分の美麗さを自覚していたような言動も見られます。母の形見である婚約指輪を幼い乙骨にプレゼントし、将来を誓い合っていましたが、交通事故で11歳にして亡くなっています。
リカちゃんの死亡と復活
乙骨が呪術高専に来るのは、里香が関係しているのは間違いありません。そして、本編が始まる前に一度成仏しているのですが、再度「リカちゃん」という名前で再登場しているのです。
リカちゃんの死亡をネタバレ
呪術廻戦0にて、乙骨を呪っていたと思しき怨霊は、生前婚約までしていた祈本里香でした。そして、呪いとなってからの名前は「特級過呪怨霊・祈本里香」です。
お互いを誓い合うほどの仲であった二人でしたが、人間であった里香はトラックにはねられてしまい、頭が完全に潰された状態という悲惨な形で人間としての命を失くしてしまったのです。
そして、里香は「呪いの女王」と呼ばれるほどの膂力を有する怨霊であり、乙骨が特級術師になったのもこれが大きいのですが、作中では最終的に乙骨の方が呪っており、彼の方から制約を解いたので解呪されました。
リカちゃん復活の事実
しかし、第16巻にて乙骨は本編に初めて本格的に登場しました。そして、そのそばにはかつて自分から制約を解いたはずのリカちゃんが存在していたのです。
ただし、その存在はかつての特級過呪怨霊・祈本里香とは似て非なる存在であるらしく、これに関しては作中での地の文でも説明がされています。
本来の祈本里香が呪いであった時も現在も、乙骨は呪力を刀に通して戦うという戦闘スタイルになっているのは共通です。しかし、解呪する前は無制限の術式コピーと、底なしの呪力という巨大な力を有していました。
現在でも最強の特級術師である五条を上回る呪力量を誇ってはいるものの、かつてのように無制限で術指揮を模倣できるわけではなく、また全力の状態で使役できるのも5分という制限時間が設けられた状態になっています。
リカちゃんの復活16巻のあらすじ
単行本第16巻に収録されている、第137話にて乙骨およびリカちゃんは本編に初めて登場しました。多くの人と呪術師と呪霊の犠牲を払った渋谷事変が発生しており、乙骨は呪術界上層部から虎杖を殺害する命を受けていました。
乙骨は一度は虎杖を殺害こそするものの、完全に心臓が止まる前に反転術式によって彼の心臓を蘇生し、上層部の目をかいくぐって救出したのです。
そして、この回で登場したリカちゃんですが、解呪する前は「里香ちゃん」であったのが「リカちゃん」と呼び方が変わっており、見た目に関しても似ていますが細かい違いがいくつも見られます。
その後、回は進んで死滅回遊編にて全力のバトルが勃発した際に、里香の形見である婚約指輪を使うことによって全力で戦えるようになり、更に乙骨は自身の「模倣」が5分間だけ使えるようになります。
リカちゃん復活の理由
呪術廻戦0にて、本来の里香とも呼べる特級過呪怨霊・祈本里香は乙骨の方から呪っており、そして呪った本人である乙骨の方から解呪を行ったことにより、里香の魂は間違いなく成仏しました。
ですが、16巻にて虎杖たちの前に現れた時にも別の名前で使役したという点から、何かしらの形で「里香」の力が乙骨に与えられたか、または乙骨の術式が関係しているのではと考えられていました。
というのも、彼が有する本来の力は「模倣」で、他人の能力をコピーし使うことができる力です。また、刀に呪力を通して戦闘を行っていたことから、これを媒介に現世にコピーしたのではなどといった考察がありました。
リカちゃんの復活と里香との関係
この2つの存在の違いや関係性に関してなのですが、まず生前の彼女に関しては乙骨が呪ってしまった祈本里香本人が怨霊になってしまったものに間違いありません。
ならばその後に登場した方がやはり最も気になる存在ですが、その正体は「自らが残した膨大な外付けの呪力の備蓄」となっています。
この外付けされているというのが原作でもまだ詳しく解説されてはいないものの、彼が本来の能力をしっかりと活用するためには外付けでなければならないような描写がされています。
また、外見に関してもそれぞれ似てはいるもののデザインが多少異なっていて、通常は一部分、そして生前に里香が憂太にプレゼントした形見を使うことで全力が解放出来ることも変わりありません。
乙骨とリカちゃんの関係をネタバレ
この様に、里香とリカちゃんという似て非なる存在が登場したことで、読者としても困惑している人は少なくありませんでした。ここからは、乙骨とリカちゃんおよび里香との関係を紹介していきます。
乙骨とリカちゃんの関係①出会い
最初に二人が出会ったのは、病院です。里香は母親が謎の病で、父親は共に行った登山で行方不明になる形で亡くしており、検査入院先で出会ったのが同じく入院していた乙骨でした。
年が近い二人は意気投合し、一緒に公園で遊んでいる乙骨の誕生日に自らの母の形見の婚約指輪を渡して「大人になったら結婚する」という約束を二人で交わしました。
しかし、ある日交通事故に遭ってしまい、目撃者曰く頭がつぶれてしまう即死状態、そこで乙骨が呪ってしまい、特級過呪怨霊・祈本里香が誕生します。
乙骨とリカちゃんの関係②高専
誕生してしまった後は、自分たちに害を及ぼす者に対して容赦なく襲い掛かります。その状態のになると乙骨でも制御できるものではなく、この行いが呪術界にも届き危険視されていました。
特級と認定されるほどの圧倒的な力を有する彼は秘匿死刑が決定しかかってしまうのですが、ここで五条悟が介入し高専への転入の手引きをしたのです。
ここから、自らが呪われてしまったと思い込んでおり、本当は自分の方から呪ってしまったのを解くために呪術に関する勉強を始め、パンダや禪院真希らと同期となります。
乙骨とリカちゃんの関係③狙われる二人
https://twitter.com/IllustaccSt/status/1620683892247363584?s=20&t=aWsJa-G04s5rWbibf1ddwQ
しかし、二人を狙う存在がありました。かつての五条の親友であり、最悪の呪詛師として集団を率いている夏油傑です。非術師抹殺のために、呪いの女王である彼女を利用しようとしたのです。
夏油が有する術式は、呪霊操術です。名前の通り呪霊を自らの手中に収めて自由自在に操ることができるものであり、これでもって里香を自らに従えさせようと勃発させたのが、京都と東京で発生した百鬼夜行です。
乙骨とリカちゃんの関係④怨霊
術師たちが放たれた呪霊たちの対応に追われる中、夏油は乙骨および里香を狙って東京高専を襲撃します。パンダらを撃破した事で乙骨は激昂し、三度里香は完全顕現します。
最終的には夏油の「うずまき」と制約を解いた里香および乙骨の呪力砲の打ち合いに乙骨たちが打ち勝ち、そして自分が呪いをかけていたことを認識、そして自分の方から解呪したことによって「里香」は成仏したのでした。
乙骨は呪いを解けたか?
五条悟が封印されてしまった渋谷事変にて、廃墟と化してしまった都心にて子供を助ける乙骨の姿がありました。そして、その傍らにはかつて成仏させたはずのリカちゃんが居たのです。
これこそ里香が残したとされる呪力の外付けの備蓄たる存在で、その後乙骨はこのリカちゃんと共闘する形で渋谷事変の対応や死滅回遊などに参加していく事となります。
リカちゃん復活!
一度完全に成仏したと思われていた里香でしたが、その後リカちゃんという存在となって改めて登場しました。作中での活躍が気になる方は、是非とも本誌を読んでみてください。
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