大人気漫画「文豪ストレイドッグス」略して「文スト」に登場する中原中也は、ポートマフィアの幹部です。敵キャラとして登場しますが、かっこいいシーンや名言が多く、影の主人公である太宰治との関係性もあって高い人気があります。そこで今回は「文スト」の中原中也のプロフィールや異能力、名言、太宰との関係性について解説していきます。
目次
【文スト】文豪ストレイドッグス・中原中也とは
「文豪ストレイドッグス」は原作・朝霧カフカさん、作画・春河35さんによる漫画で、ヤングエースにて連載されています。マフィアや非合法組織がひしめく「ヨコハマ」を舞台に、異能力を持つ美しい著名な文豪たちが戦うストーリーです。
2022年2月時点でシリーズ累計発行部数が1,000万部を突破し、小説化・アニメ化もされています。中原中也は実在する詩人・中原中也がモデルとされていますが、作中ではどのようなキャラクターなのでしょうか。
中原中也のプロフィール
主人公たちが所属する武装探偵社と敵対する組織・ポートマフィアの幹部で、黒い帽子がトレードマークです。小柄ながら卓越した体術と強力な異能力を持つ武闘派で、作中に登場するキャラクターの中でも抜群の戦闘力を誇ります。
一方で、頭を使うのはあまり得意ではありません。太宰治とはマフィア時代の相棒で能力面での相性は最高ですが、性格面ではお互いに嫌いあう犬猿の仲です。
名前 | 中原中也(なかはら ちゅうや) |
---|---|
誕生日 | 4月29日(22歳) |
身長 | 160cm |
体重 | 60kg |
血液型 | B型 |
好きなもの | 帽子、喧嘩、酒、音楽 |
嫌いなもの | 太宰治 |
中原中也の人物像
好戦的な性格で、ポートマフィア5大幹部の一人というだけあって高い戦闘力を持っています。一人称は「俺」二人称は「手前(テメェ)」で、乱暴な口調を使うことが多いです。
しかし部下想いなところがあり、組合の策略で発動された「Q」の呪いで複数の部下が死んだ際には、Qを前に「そいつを見ていると死んだ部下の遺体袋が目の前をチラつく」と口にし、死んだ部下を思い出すシーンがありました。
15歳の頃は少年少女たちで形成された「羊」というグループの長を務め「羊の王」と呼ばれていましたが、ある事件をきっかけに太宰治と出会いポートマフィアに入ることになります。
太宰と出会った当時に「僕は同じ15歳でこれから伸びるが君は大して伸びない」と彼から呪いをかけられ、この言葉が現実となり、中也は身長があまり伸びず160cmと低身長です。
中原中也はお洒落でワイン好き
@animetobacco
中原中也(文豪ストレイドッグス)
【酒】ロマネコンティ1964年 モノポール
【解説】ワイン用語としてのモノポールは単独のワイン生産者の所有する単一地所の葡萄畑のこと。稀少性から高価なワインが多い。ロマネコンティはその代表格。 pic.twitter.com/VFGLK64z0e— alexandrite (@alexrandrie) December 24, 2016
荒っぽい言動と好戦的な武闘派というキャラですが、見た目はお洒落でファッションにこだわりを持っています。特に帽子は自信が好きなものの一つに挙げるほどで、強いこだわりがあるようです。また犬猿の仲である太宰からは「靴選びのセンスはいい」と言われるなど、自他ともに認めるセンスの良さがあります。
また勝利の美酒としてロマネ・コンティを開けたり、太宰がマフィアを抜けた日にお祝いとして超高級なペトリュスのワインを飲むなど、ワイン好きとして知られています。
しかしお酒に強くはなく、少し飲んだだけで酔いつぶれ酒癖も悪いです。読者からは「ワイン好きなのにお酒に弱いのがかわいい」と言われています。
【文スト】中原中也の異能力
「文スト」に登場キャラが使う異能力は実在する小説などに由来するものが多く、作品の見どころの一つとなっています。ここでは、中原中也が使う異能力や技について解説していきます。
中原中也の異能力名「汚れつちまつた悲しみに」
中原中也の異能力「汚れつちまつた悲しみに」は、触れたものの重力ベクトルや強さを操るというものです。猛スピードで相手にものを叩きつける、相手の重力を操り地面に押し潰す、自身の重力を操ることで天井や壁に直立するなど、多彩な使い道があります。
中原中也はもともと戦闘力が高いため、さらに異能力を駆使することで桁違いの攻撃威力を発揮することが可能なのです。
技名「汚濁」とは?
異能を完全開放した強化技として「汚濁(おぢょく)」があります。鋼鉄の戦車を素手で砕く、小型ブラックホールのような重力弾を出現させ投げつけるなど非常に強力な技で、時間が経つにつれ身体が黒く染まっていきます。
しかし理性を失い目につくものを無差別に攻撃するようになり、放っておくと身体が限界を迎えて死ぬまで暴走し続けてしまうのがリスクです。この暴走状態を解除できるのは、太宰の異能無効化能力になります。
一人で使うと自爆してしまう危険がありますが、太宰のサポートがあることで本来の力を発揮することができ、圧倒的な強さを誇ることができるのです。
【文スト】中原中也の名言
小柄ながら非常に戦闘力が高く、異能力も強力な中原中也は読者から「かっこいい」と評判です。戦闘シーンがかっこいいのはもちろん、かっこいい名言も多くあります。
名言①こりゃ最高の眺めだ、百億の名画にも優るぜ
これは、地下牢に捕まった太宰に対して言った皮肉です。太宰は元ポートマフィアの最年少幹部であり、その彼が両手を拘束され地下牢で捕まっている様子は物珍しいものでした。特に中原中也は元相棒でありお互いに嫌いあっている仲なので、このような皮肉を言ったのでしょう。
また太宰の性格は嫌いだけれど顔は良いと評価しているため「百億の名画にも優るぜ」と言った可能性もあります。この皮肉に対し、太宰は「最悪、うわっ最悪」と口にしています。強力な異能力を持つ太宰がなぜあっさりと地下牢に拘束されたのかという謎もあり、読者にとって印象深い名言となりました。
名言②二度目はなくってよ!
@animetobacco
中原中也(文豪ストレイドッグス)
【酒】ロマネコンティ1964年 モノポール
【解説】ワイン用語としてのモノポールは単独のワイン生産者の所有する単一地所の葡萄畑のこと。稀少性から高価なワインが多い。ロマネコンティはその代表格。 pic.twitter.com/VFGLK64z0e— alexandrite (@alexrandrie) December 24, 2016
こちらは拘束したと思っていた太宰に逆にハメられ、恥をかかされてしまった中也が言った名言です。マフィアに捕まった太宰に対し嫌がらせをしてやろうと行きますが、彼の策略にハマり返り討ちに遭ってしまいました。
「云っておくがな太宰、これで終わると思うなよ。二度目はねえぞ」と言いますが、太宰に「違う違う何かわすれてない?」と返され、内股歩きのお嬢様口調を強いられ言わされたのが「二度目はなくってよ!」でした。
渾身のお嬢様口調に対し、太宰は漫画では笑っていますがアニメ版では無表情をしています。普段かっこいい中也が恥をかいたシーンの名言として、読者の記憶に残るものとなりました。
名言③丁稚の芥川は騙せても、俺は騙せねぇ…
マフィアに捕まった太宰と嫌味を言い合った後、太宰に対して言った名言です。この言葉から、かつて2人が相棒だったことが明かされます。その経験から、中也は捕まった太宰が何か企んでいるとふみ、問い詰めたのです。彼らしい粗暴な言い方ですが、注意深く警戒し探ろうとする様子がかっこいい名言となりました。
名言④マフィアが拠点で暴れるのに、予約が要ると思うか?
文ストの一日1回無料ガチャを引いたら当たった!!!#文スト迷ヰ犬#中原中也#ガチャ#一日1回無料 pic.twitter.com/lJDO2ge2Z8
— 風山 咲夜 (@Kazayama_S) May 20, 2023
武装探偵社とポートマフィア、ギルドによる三社戦争がはじまり、中也は福沢諭吉が拠点とする旧晩香堂を単独で襲撃します。そして敵の拠点に一人で堂々と侵入し、現れた与謝野晶子と宮沢賢治に「たった2人か」と余裕の表情を見せるのでした。
与謝野晶子は「探偵社は事前予約制でね、対応が不満なら他所を当たりな」と言いますが、それに対し「マフィアが拠点で暴れるのに、予約が要ると思うか?」とかっこよく返しました。
【文スト】中原中也と太宰治の関係
中原中也と太宰治は元相棒であり、異能組織を一晩で滅ぼした最悪の2人組「双黒」と呼ばれていました。能力面では名コンビなのですが、性格面ではお互いを嫌い合っています。ここでは、そんな2人の関係について見ていきましょう。
中原中也と太宰治は犬猿の仲
2人は太宰がポートマフィアにいた頃から犬猿の仲で、口喧嘩が絶えませんでした。お互いが嫌いなものに相手の名前を挙げるほどで、太宰がマフィアを辞めるときに中原中也は89年もののワイン「ペトリュス」を開けてお祝いします。
このワインはなんと値段148万5000円という超高級ワインでした。一方の太宰はというと中也の車に爆弾を仕掛けて彼の怒りを買い、マフィアを辞めた後も2人の因縁は続いているのです。
太宰治は荒覇吐である中原中也のストッパー役
中原中也は実は人間ではなく、正体は「荒覇吐(アラハバキ)」という強力な力を持つ存在です。この荒覇吐を抑え込むため、人間をかたどった外見をしているのです。異能を全面開放し、破格の力を発揮できる強力技として「汚濁」がありますが、この状態が本来の姿なのでしょう。
汚濁は身体が持たずに死ぬまで暴走を続けてしまいますが、太宰がストッパー役となることで汚濁状態を解除し、再び中原中也の理性・人格を取り戻すことができます。2人は互いに嫌味を言い合う仲ですが、かつて裏社会最強のコンビであり、作中でも絶妙なコンビを見せてくれます。
【文スト】アニメの中原中也役の声優は?
お話がだいぶ進んできているのでもうすぐしたら
「汚濁」中原i中也
と出てくることを期待します#文豪ストレイドッグス迷ヰ犬怪奇譚 pic.twitter.com/7mV23CrSOx— なこちょす (@naco_rintyosu) May 14, 2018
「文スト」はアニメ版も高い人気があり、各キャラを担当する声優さんも注目を集めています。アニメで中原中也の声を担当したのは谷山紀章(たにやまきしょう)さんで、ハスキーな中高声と張りのある声量が魅力です。
兄貴キャラや筋肉質なキャラ、ミステリアスな役どころを演じることが多く、声優界の異端児とも呼ばれています。
主な出演作品として「進撃の巨人」ジャン・キルシュタイン役、「キックオフ2002」高見沢健一役、「黒子のバスケ」氷室辰也役、「とある魔術の禁書目録」ステイル=マグヌス役、「NEEDLESS」左天役などがあります。
名前 | 谷山紀章 |
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愛称 | きーやん |
生年月日 | 1975年8月11日 |
出身地 | 山口県宇部市 |
血液型 | B型 |
身長 | 175cm |
事務所 | 賢プロダクション |
デビュー年 | 1996年(帝国軍兵士「銀河英雄伝説」) |
太宰治の元相棒・中原中也の活躍を楽しもう
今回は「文豪ストレイドッグス」に登場するキャラ・中原中也のプロフィールや異能力、名言、太宰との関係について解説しました。中原中也は敵サイドの人物として登場しますが、小柄ながら強く、粗暴なのにお洒落でファンが多い人気キャラです。
太宰とは元相棒であり犬猿の仲ですが、能力面では太宰がストッパー役となり名コンビぶりを発揮しています。主人公たちだけではなく、ぜひ太宰治の元相棒・中原中也の活躍も作品で楽しみましょう。