伏黒甚爾は、呪術廻戦に登場する人物の一人です。通常の呪術師とは異なる天与呪縛によって、完全に呪力を持たないフィジカルギフテッドという強みによって五条悟すら瀕死に追い込んだことがある凄腕です。今回はそんな伏黒甚爾の作中での動向について詳しくご紹介します。
目次
【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)とは
伏黒甚爾
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呪術廻戦において登場する伏黒甚爾は、現代編においてはすでに故人となっている人物ですが、過去には五条悟ともかかわりがあります。まずはどんな人物なのかを解説していきましょう。
伏黒甚爾のプロフィール
- 名前:伏黒甚爾(旧姓:禪院甚爾)
- 年齢:約30歳
- 身長:約188㎝
- 術式:なし
- 能力:天与呪縛、フィジカルギフテッド
- 趣味:ギャンブル
- 性格:ろくでなし
- 好きな食べ物:肉とモツ
- ストレス:禪院家
- キャスト:子安武人さん
伏黒甚爾は伏黒恵の父親
伏黒 恵 / 渾
(渾…舌を垂らしてみた) pic.twitter.com/8h6T4G9lkF— ロカ (@hiroc691) May 17, 2023
伏黒甚爾は、元は呪術界における御三家と呼ばれている禪院家出身の人物です。この禪院家では術式を持っているか、呪術師としての能力を優遇するところがあったのですが、伏黒甚爾は天与呪縛によって全く呪力を持ちませんでした。
それによって禪院家内での扱いはかなりひどく、呪霊が蠢く懲罰房に入れられたことすらあるほどです。その後禪院家を出奔し、結婚して婿入りした事で伏黒の性に変わりました。
そして伏黒甚爾は呪術高専の生徒である伏黒恵の父親であり、名前を付けたのも彼です。殺し屋家業をしていた時、子どもは元気かと聞かれても「誰だっけ」と覚えてもいないそぶりを見せていました。
しかし、その後夏油を相手にしている最中で「あー恵って、そうだったそうだった、俺が名付けたんだった」と思い出します。よって恵という名前は、甚爾がつけた名前なのです。
【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)の能力
パパ黒
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作中において現代最強と謳われている特級呪術師、五条悟がいますが、過去に彼を瀕死の状態まで追い詰めたたった一人の存在が伏黒甚爾です。
天与呪縛によるフィジカルギフテッド
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— MAX (@max801115) May 8, 2022
プロフィールの中でも記述しているように、伏黒甚爾には呪術師としての術式が全く備わっていません。それは、彼が天与呪縛によるフィジカルギフテッドを得ているためです。
天与呪縛とは、生まれつき本人に備わっている呪術的な「縛り」で、何かしらを失う代わりに絶大な力を得ることができるというものです。天与呪縛自体は、生まれつき持っている人物は何人かいて同じ禪院家の真希、メカ丸などが居ます。
その中でも伏黒甚爾の天与呪縛は極めて特殊であり、呪力が完全にゼロになっている代わりに人間を超越している身体能力と五感を獲得、呪いに対する耐性すら得ています。
身体能力は極めて高水準で五条悟の術式反転・赫を喰らっても致命傷になることはなく、本来猛毒である呪霊を取り込んでも内臓まで強化されているので無傷です。
呪力を持たない人間には呪霊を見ることができないのですが、彼の場合には五感が圧倒的に研ぎ澄まされているために呪いの認識も可能、人間の残す臭跡や足跡などわずかな足掛かりも追跡要素にできるほどです。
天与呪縛を持つ例は先にご紹介した真希たちのように存在しており、一般人レベルの呪力を持った状態などなら例はあっても、伏黒甚爾のように完全な呪力無しというのは一例も無いと九十九由基によって語られています。
呪霊を体内に格納
まあ100%呪0の夏油のことだろうけど呪霊操術無しで格納呪霊飼い慣らしてる甚爾やばいなって pic.twitter.com/OJ8qXEEbMc
— グググ (@Chaliceveil) December 23, 2021
天与呪縛によって身体能力が極限といえるほどに極まっているのですが、単なる肉弾戦や格闘戦における身体能力が強化されているだけではなく内臓に至るまで強化されています。
そのレベルは一般の人間が取り込んだりしてしまえば毒となって死に至らしめる呪霊も、内臓に格納をしてしまうことができるほどです。
赤子頭部と芋虫のような長い体を掛け合わせたような見た目の呪霊を体内に格納しており、普段は甚爾がそれを飲み込んでその呪力ごと体内に隠しています。
甚爾本人が呪霊を格納することによって呪霊を取り込んでいても呪力的探知に引っかからないようになっており、かつその呪霊の中に呪具を格納して戦闘に用いています。
格納されている武器には天逆鉾、万里ノ鎖、游雲などがあり、どれも特級の呪具です。五条との戦闘の際には、天逆鉾を万里ノ鎖の片側に付け、片方の先端が認識されない限り無限に伸びる鎖のリーチで遠近両用を可能にしていました。
領域展開は使用不可能
ちひろ
天与呪縛の運動神経
学力から完全に脱却した存在ただの運動できるアホでした pic.twitter.com/uyqycu5QcN
— うらたん (@nekouji1122) June 7, 2023
呪術の世界においては究極の技とも言われているのが領域展開です。自身の生得領域を周囲に展開するもので、勝負の趨勢を左右することができる技として五条悟をはじめとする強者は恐らく使用できます。
伏黒甚爾は呪力を全く持たない天与呪縛を持って生まれているため、領域展開を使うことはできません。しかし、これだけで領域展開が使える相手に負けるとは限りません。
むしろ領域展開を使える相手にとって、伏黒甚爾の存在は天敵になっています。というのも、領域展開は呪力のある対象を自身の領域へと引き込んで術式を適用させる相手として認識するからです。
しかし、伏黒甚爾は呪力を全く持たないために引き込む対象として認識がされません。よって領域には閉じ込められず、その気になれば相手が勝手に領域を展開して消耗したところを叩く、という芸当すら可能なのです。
【呪術廻戦】伏黒甚爾(禪院甚爾)は死亡して復活?
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— lIl #yolo S29-30 (@_lilli_n) June 4, 2023
完全に呪力から脱却した天与呪縛の持ち主ということで、作中においても非常に特殊かつ異端である事が描写されています。そんな伏黒甚爾は、一度死亡して復活し作中に登場しています。
覚醒した五条悟の虚式「茈」で死亡
https://twitter.com/Ginno1138/status/1666764037349318657?s=20
星漿体、天内理子の殺害の為に、護衛をしていた五条および夏油を高専にて襲撃、五条の無下限呪術に対してもすべての術式を解除させる天逆鉾にて貫き、瀕死の状態まで追い込みました。
これによって、天元の星漿体との同化を初めて阻止したことになります。しかし、死の間際に呪力の核心を掴んだ五条悟が反転術式によって復活、反転によって覚醒した五条悟の「赫」を喰らっても致命傷にはなりませんでした。
その後、順転の「蒼」と反転の「赫」を掛け合わせることによって完成した五条家の奥義「虚式・茈」によって胴体を貫かれ死亡しています。
この際、自分の子供である恵が禪院家に売られる事、その後の処遇に関しては五条の好きにしてよいという遺言を残して逝きました。
オガミ婆の降霊術で復活
https://twitter.com/pp_s__/status/1603975078177226752?s=20
一度完全に死亡した事は間違いない伏黒甚爾でしたが、その後の渋谷事変において呪霊、呪詛師側に居たオガミ婆の降霊術によって、その孫に降霊する形で復活を遂げます。
変身後は猪野を圧倒し一瞬で戦闘不能にするまでは目論み通りであったものの、その後に孫の魂を甚爾が乗っ取る形で復活を遂げます。天与呪縛によって完全に呪力から脱却したために、降霊術の呪術的縛りも受けなかったのです。
降霊術を発動する際にオガミ婆は術師を殺せと命令していたため、オガミ婆をも襲撃、更に降霊術の終了の契機まで受け付けることなく暴走を開始します。
その後は領域展開をし合っていた陀艮の結界内に伏黒恵の作っていた穴から侵入、真希が持っていた游雲を奪って陀艮に襲い掛かり、一瞬のうちに祓います。
伏黒恵と戦い記憶を取り戻し最期は自害
球のパパ黒と恵:痛い?全然。 pic.twitter.com/QiXm8r8Liu
— Siveryfoku (@Siveryfoku) July 23, 2022
その後は伏黒や真希たち術師たちに襲い掛かります。伏黒を相手にしても一切手を緩めることなく、暴走状態が止まっていないままに術師たちを襲っている事が分かります。
伏黒恵と対峙している中で名前を聞き、恵が答えると「禪院じゃねえのか、よかったな」と言って游雲で自分の頭を突き刺し、自害する形で2度目の死を迎えました。
【呪術廻戦】アニメで伏黒甚爾(禪院甚爾)役の声優は?
天与呪縛のフィジカルギフテッドを持つの横顔
#wj26
#呪術本誌 pic.twitter.com/JXbyaRZqBQ— すみ。低浮上 (@sumii524) May 30, 2021
呪術廻戦は第1期が放送されたのち、第2期として懐玉編、玉折編が第2期という形で放送されることが決定しています。そして、この章においてはじめて伏黒甚爾が登場します。
伏黒甚爾役は子安武人
呪術廻戦/伏黒甚爾
CV子安さんは破壊力高すぎるのでアニメが楽しみです#イラスト好きな人と繋がりたい#呪術廻戦ファンアート#pixiv https://t.co/ntRNU1ip8J pic.twitter.com/NDLjF71S6k
— 影華-eika- (@ShadowAmaryllis) June 1, 2023
呪術廻戦第2期は、2023年7月6日から毎週木曜23:56より、MBS/TBS系列全国28局にて放送開始となります。伏黒甚爾役を演じられるキャストは、子安武人さんと発表されました。
「実際にいたらどん引く程の男だけど、創作の中では実に魅力的。この手のワルな男にたまらなく惹かれるのは、自分の芸歴のせいなのか?演じることができてとても幸せです。」とコメントしています。
【呪術廻戦】切ない最期を迎える伏黒甚爾の活躍を読んでみよう
https://twitter.com/ev_sh00/status/1665885688951349248?s=20
禪院家に生まれながら、フィジカルギフテッドによって脱却した存在となっていた伏黒甚爾は最終的に五条に一度、そして自身の息子の前で死亡するという切ない結末になっていました。
テレビアニメも2023年夏より放送開始ということで、原作でも人気の高い伏黒甚爾の活躍を楽しみにしつつ、ぜひ本誌も見返してみてください。