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【進撃の巨人】パラディ島はどこにある?島の概要から壁が作られた真の理由など

ある日突如現れた巨人と人間との戦いを描いた大人気漫画「進撃の巨人」の主な舞台となっているのが、パラディ島です。通称「楽園」と呼ばれるパラディ島とは、どのような場所なのでしょうか。今回はパラディ島の概要から、島の象徴とも言える3つの巨大な壁の大きさや作られた真の理由などについて解説していきます。

【進撃の巨人】とは

今回ご紹介していくパラディ島は、大人気漫画「進撃の巨人」の主要な舞台となる場所です。まずは「進撃の巨人」がどのような作品なのか、概要やあらすじをチェックしておきましょう。

進撃の巨人の概要

「進撃の巨人」は諫山創さん原作の大人気漫画で「別冊少年マガジン」の2009年10月創刊号から連載がスタートし、2021年5月号まで連載されました。最終巻となる34巻は2021年6月9日に発売され、累計発行部数が1億部を超える大人気作品です。

人々が平和に暮らしていた壁がある日巨人に破壊されたことで内部に巨人が侵入し、人類と巨人との戦いが再び始まります。

人間よりもはるかに大きい巨人に攻撃される絶望感や登場するキャラクター達の人間模様が見どころで、作中にはさまざまな謎や伏線が散りばめられていることから、読者の間では考察も盛んにおこなわれています。

「進撃の巨人」は小説やテレビアニメ、ゲームなどのメディア展開もされており、テレビアニメは第1期が2013年、第2期が2017年、第3期が2018年~2019年に制作され、2020年からは第4期が放送されています。

進撃の巨人のあらすじ

人間を捕食する巨人が突如現れ絶滅の危機に瀕した人類は、巨人の侵入を防ぐための3つの巨大な壁を築き上げ、その内部で暮らしていました。壁を作ってからしばらく巨人が侵略することがなかったため、壁の中の人々の危機感は薄れていきます。

最も外側の壁「ウォール・マリア」南端のシガンシナ地区でクラス10歳の少年エレン・イェーガーは壁の外の世界に憧れ、外に出る自由と引き換えにかりそめの平和に満足している人々に違和感を覚えていました。しかしある日突然、巨大な壁を超える超大型巨人が現れ、壁を破壊するのでした。

壁が壊されたことで内部に巨人の群れが侵入し、エレンの「壁の外に出る」という夢も人々の平和も奪われます。目の前で巨人に母親を殺されたエレンは、全ての巨人を駆逐することを誓い、調査兵団に入ることになります。

【進撃の巨人】パラディ島とは

パラディ島は作中の主な舞台となる場所で、主人公・エレンたちもそこで暮らしています。島は3重の大きな壁に周囲を囲われています。

島の住民たちは初代レイス王によって壁の外での記憶を書き換えられており、壁の外の人類は全て巨人に滅ぼされたと信じていましたが、実際はパラディ島は壁の外にある国・マーレの沖合に位置する大きな島です。

マーレ側からは楽園と呼ばれる

パラディ島という名称は壁の外側から見た壁内を指すものですが、壁外にあるマーレ側からは楽園と呼ばれ、島の名前はフランス語で「楽園」を意味する「paradis」が由来と言われています。

そこではマーレ国によるエルディア人の終身刑「楽園送り」が行われており、罪を犯したエルディア人をマーレから船で運び、島の堤防の上で巨人の脊髄液を注射して突き落とすのです。

エルディア人は巨人化できる種族「ユミルの民」とも言われ、注射された者たちは巨人となって島を彷徨うことになります。パラディ島の壁の内側にいる人間の大半はエルディア人(ユミルの民)ですが、一部は貴族家の他人種系エルディア人や純血エルディア人といったルーツが異なる血統です。

進撃の巨人の世界地図

パラディ島の壁の中に暮らす人々は過去に記憶を書き換えられ、壁の外に人類は残っていないと信じていました。しかし実際は、壁の外にはマーレ国をはじめとする他の国々が存在しています。

作中でマーレとパラディ島の地図が明らかにされ、マーレ海岸部から少し離れた沖合にある大きな島であることが分かりました。

パラディ島のモデルは?

マーレの沖合にある島であることが判明しましたが、モデルとなった場所はあるのでしょうか。当初「進撃の巨人」で描かれた街並みや服装、生活、登場するキャラクターの名前などから、中世ヨーロッパがモデルなのではと言われていました。

しかし先にご紹介したように作中で地図が明らかとなり、マーレはアフリカ、パラディ島はマダガスカル島をモデルにしたのではという説が有力です。正しく言えば、現在のアフリカ大陸とマダガスカル島を逆さまにしたような位置関係になっていることが作中の地図と比較すると分かります。

また作中でパラディ島ではマーレによる「楽園送り」が行われていますが、過去にマダガスカル島でも似たような計画があったのです。

それはヒトラー率いるナチスドイツによる「マダガスカル計画」で、全てのユダヤ人を移住させて存在を消してしまうというものでした。このようにマーレとの位置関係や過去の歴史の共通点があることから、モデルはマダガスカル島ではないかと考えられているのです。

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【進撃の巨人】パラディ島の特徴

パラディ島は3重もの壁で囲われており、外の世界と隔絶されています。マーレなど壁の外の世界は文化や技術が発展し20世紀初めあたりの水準となっていますが、島では中世からほとんど発展していません。

これは技術や兵器が発展し壁の外へ人々進出することを防ぐため、王政が裏で統制を行っていたためです。その一方で立体機動装置などの対巨人兵器が作られ、独自の発展を遂げてきました。では、それ以外にパラディ島にはどのような特徴があるのでしょうか。

不安定な気候

周囲を海で囲われているため、気候は不安定です。急な天気の変わりようは作中でも描かれており、原作1巻「悔いなき選択」では、穏やかだった天候から突然嵐に見舞われていました。

豊富な天然資源が眠る

島には水や鉱物資源、天然ガスといった豊富な天然資源が眠っています。マーレも島を狙うためライナー達を送り込みますが、これはかつてエルディアが巨人の力を使いマーレを支配していたからというだけではなく、島に眠る資源が目的でした。

天然ガスは対巨人兵器・立体機動装置のエネルギーとして島で使用されていますが、前線に配置している兵士全員分を賄えるだけの豊富な量を持っていました。

天然ガスなどの資源はマーレをはじめとする周囲の国々の発展や軍事に必要なものであり、豊富な天然資源を持つパラディ島は世界の国々から目を付けられ狙われていたのです。

しかし島の壁の外には巨人達がいるため容易に近づくことはできず、マーレは巨人化できるライナー達を送り込んだのでした。

人間の他に動物も生息

島には人間の他、動物たちも生息している様子が描かれています。作中で牛・馬・イノシシ・羊・狼・猫は生息していることが分かっていますが、猿の存在は確認されておらず、エレンも猿を知りませんでした。

また島では食料用の肉は非常に貴重なもので、滅多に食べられないものと言われています。

【進撃の巨人】パラディ島の壁内の地理

パラディ島の大きな特徴が「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」の3重の壁です。この壁は「始祖の巨人」を継承した145代フリッツ王カール・フリッツによって作られ、島の内陸部には壁に囲まれた土地があり、壁内で人々が暮らしています。

一番外側の壁であるウォール・マリアからウォール・ローゼまでは約100km、ウォール・ローゼとウォール・シーナの間は約130km、ウォール・シーナから王都のある中央までは約250kmあります。

ウォール・マリア

人々が暮らす土地の最も外側に位置する壁であり、名前の由来は始祖ユミルの長女「マリア」です。最も外側にあり巨人の攻撃を受ける可能性があることから、主に貧困層が生活していました。

超大型巨人が壁を破壊し巨人たちが侵攻してきたことで一度は放棄されましたが、5年後のウォール・マリア最終奪還作戦によって取り戻すことに成功しています。

ウォール・マリア南端の突出したシガンシナ区は作中の主要キャラクターであるエレン・ミカサ・アルミンの出身地で、845年に巨人の攻撃を最初に受けました。西の突出区であるクィンタ区は原作には登場しませんが、スピンオフ小説「進撃の巨人 隔絶都市の女王」の舞台となっています。

ウォール・ローゼ

真ん中に位置する壁で、名前の由来は始祖ユミルの次女「ローゼ」です。ウォール・マリア陥落後は一番外側の壁となり、巨人の攻撃を受けたウォール・マリア内の人々はウォール・ローゼの内部に避難します。

避難民の食糧確保のため耕作地が開拓されますが全員を受け入れることは難しく、口減らしのため大勢が無謀な奪還作戦に駆り出されることになりました。東側がカラネス区、西がクロルバ区、北がユトピア区、南がトロスト区です。

トロスト区は850年に再び現れた超大型巨人によって扉が破られますが、巨人化したエレンが岩で扉を塞ぎ防衛に成功しました。またリーブス商会の拠点がある場所で、104期訓練兵団ジャン・キルシュタインの出身地です。

ウォール・ローゼ南側にはサシャ・ブラウスの出身地で狩猟を行う少数民族が暮らすダウパー村、コニー・スプリンガーの出身地で住人がマーレによって巨人化させられたラガコ村、調査兵団が一夜を明かしユミルが初めて巨人化したウトガルド城もあります。

ウォール・シーナ

始祖ユミルの三女「シーナ」が名前の由来となっている最も内側にある壁で、巨人の侵攻の危険が最も少ないことから「内地」と呼ばれ、ここに配属される憲兵団を目指す者が多くいます。

王都がある政治の中心地ですが、フリッツ王は偽りの王で真の王家は地方貴族・レイス家でした。850年には兵団が偽王を倒すクーデターを起こし、レイス家の血を引くヒストリア・レイスが女王に即位します。

壁内の南がエルミハ区、東がストヘス区、西がヤルケル区、北がオルブド区で、ストヘス区は女型の巨人(アニ)との闘いの舞台となり、そこで壁の中に巨人が埋まっていることが判明しました。

オルブド区は巨人化したロッド・レイスが向かった街で、多くの住民の目の前でヒストリア・レイス(クリスタ)が巨人を倒し「巨人を討伐した女王」として熱い支持を受けることになります。

ウォール・シーナにはヒストリアの出身地「北部レイス家領」があり、教会の地下空間は代々「始祖の巨人」継承の場として利用され、エレンの父グリシャ・イェーガーがフリーダ・レイスを捕食し「始祖の巨人」を奪っています。

王都ミットラスの地下には、過去に巨人から逃れ移住する目的で作られた地下空間がありますが、計画は中止され貧民や犯罪者が集まるスラムとなっており、調査兵団リヴァイ兵士長も王都地下街の出身者です。

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【進撃の巨人】パラディ島内部の3つの壁の大きさと作られた理由

パラディ島には「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」の3つの壁があり、原作33話で壁の中には巨人が埋まっていることが明らかになりました。

壁は、巨人の硬化能力によって作られていたのです。3つの壁は巨大ですが、どのくらいの大きさがあり、なぜ作られたのでしょうか。

3つの壁の大きさ

3つの壁はどれも高さ50m、厚さ10m、地下にも10mの壁がある非常に巨大で頑丈なもので、60mを超える超大型巨人が出現するまで約100年間、壁内に巨人が侵入することはなく平和でした。

ウォール・シーナの半径は250km、ウォール・ローゼの半径は380kmです。最も外側にあるウォール・マリアの半径は480km、総延長は3200kmで、陥落前には50万人もの人々が生活していました。

壁の中は日本の約2倍の大きさ

パラディ島にある3つの壁は非常に巨大であることが分かりましたが、壁の中の面積はどのくらいあるのでしょうか。最も外側にあるウォール・マリアの半径が480kmであることから、壁内の面積が723,456km²と広大であることが分かります。

パラディ島はマダガスカル島がモデルと言われていますが、マダガスカル島の面積は587,000 km²なので大きさは全く異なり、パラディ島の方がはるかに大きいのです。

日本と比較すると、日本の国土面積が377,900km²であることから、日本の約2倍の大きさであることが分かります。さらに壁の外には巨人が徘徊していた土地、その先には港があり、島の面積は壁の中よりも大きいでしょう。

3つの壁が作られた理由

島の象徴と言える3つの壁は、なぜ作られたのでしょうか。当初は壁の外にいる巨人の侵攻を防ぐため、145代フリッツ王が作ったものとされていました。高さが50mと非常に高いことからも、巨人より大きい壁を作り攻撃を防ぐためと言われていたのですが、実はこれは表向きの理由でした。

1800年以上前、エルディア人の始祖ユミル・フリッツは大地の悪魔と契約を交わして巨人の力を手にしました。彼女が死ぬとエルディア帝国は巨人の力を使って周辺の国々を侵略し世界支配を目論みますが、マーレに敗れ9つの巨人のうち7つを奪われてしまいます。

そしてエルディア国王・フリッツ王はパラディ島に逃げ込み、外との関係を一切断って諸外国から国を守るために巨大な3つの壁を作ったのです。

作中では壁の中に超大型巨人たちが埋まっていることが分かりますが、壁内の人々はその事実を知りませんでした。壁の中に超大型巨人たちがいることで、万が一攻撃されるようなことがあれば「地ならし」を発動させるという諸外国への脅しの意味合いもあったのです。

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【進撃の巨人】パラディ島は三重の壁に囲まれた土地が存在する物語の舞台

今回は大人気漫画「進撃の巨人」の舞台となっているパラディ島について、概要や場所から壁が作られた真の理由まで解説しました。パラディ島は三重の壁に囲まれ、その中で人々が生活しています。

ある日出現した超大型巨人によって壁が破壊されたことで、壁内の人々と巨人の闘いが始まるのですが、ストーリーが進むにつれて島や壁の謎が明らかになっていきます。ぜひ原作を読んで、パラディ島がどのような場所なのかチェックしてみてください。

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