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【呪術廻戦】ふるべゆらゆらは伏黒恵が唱えた言葉?!その能力を解説!

呪術廻戦の中で登場する主要な人物の一人である伏黒恵。彼が使用する術式の中で「ふるべゆらゆら」という言葉が何度も使われてきました。非常に強大な能力を利用できるのですが、その能力に対して伏黒自体はその方法を自爆気味に用いている描写が見られます。今回の記事では、呪術廻戦におけるふるべゆらゆらの意味や、その能力の詳細を解説します。

ふるべゆらゆらを使う伏黒恵とは

「ふるべゆらゆら」という言葉だけを見ても、知らない方にとっては何をしているのか中々に想像しにくい部分があるでしょう。伏黒恵が使用する術式の中で使われる言葉の1つなのですが、まずは伏黒恵という人物について知っていきましょう。

伏黒恵のプロフィール

  • 名前:伏黒恵
  • 身長:175㎝くらい
  • 所属:東京都立呪術専門高等学校
  • 出身地:埼玉県
  • 術師等級:2級
  • 趣味:読書
  • 好きな食べ物:生姜に合う物
  • 嫌いな食べ物:パプリカと甘いおかず
  • 好みの女性:なし(揺るがない人間性さえあれば良い)
  • ストレス:人間
  • 術式:十種影法術

伏黒恵は、都立呪術専門高校に通う1年生です。本作品の主人公である虎杖悠仁と同学年の生徒であり、そして虎杖が初めて邂逅した呪術師でもあります。

術師としての等級は2級であり、これは単独で呪霊の対処が認められる級でもあります。この段階に呪術高校1年で到達している辺り、彼の優秀さが伺えます。

使用している術式は、十種陰法術というものになります。伏黒恵の父は禪院甚爾(ぜんいんとうじ)であり、呪術廻戦世界における御三家といわれている名家の出身です。

術式もその禪院家相伝のもので、手で動物の形を作り、その陰から使役できる式神を召喚するというものです。合計で10種の式神が使用でき、調伏の儀で倒したのちに使用可能となります。

ふるべゆらゆらとは

伏黒恵は主人公の虎杖が最初に出会った呪術師であるという事、更に今回は深堀しませんが、その生い立ちや虎杖の中に居る宿儺が目をかけている事もあって、非常に重要な人物であることが分かります。

ふるべゆらゆらの意味

劇中では、伏黒が「ふるべゆらゆら」と唱えるシーンが何度も見られました。これは、伏黒自身が霊力を増強させ、後述する最強の式神を降ろすためのものです。

この後ご紹介するように、元は布瑠の言の最後の言葉を使ったものです。伏黒の言葉は、死者を蘇らせるほどの強大な霊力を引き上げるために用いていたわけです。

ふるべゆらゆらの元ネタ

そもそも伏黒が使用する十種陰法術は、名前通り10の式神を使役するものです。そして、その元となったのが「十種神宝(とくさのかんだから)」というもので、先代旧事本紀に登場する10種の霊力がこもった宝を意味しています。

  • 沖津鏡…蝦蟇
  • 辺津鏡…万象
  • 道返玉…玉犬「白」
  • 足玉…玉犬「黒」
  • 生玉…大蛇
  • 蛇比礼…魔虚羅の頭上にあるもの
  • 八握剣…魔虚羅の持つ剣

10の宝を伏黒の十種陰法術にあてはめると、上記の通りとなります。まだ鵺や脱兎などに関しては、当てはまっているものがどれなのかは明確に分かっていません。

そして、この十種神宝それぞれが持っている霊力を最大限まで高めるのが「布瑠の言」です。この中の一句に「ふるべゆらゆら」があります。

  • ひと ふた み よ いつ むゆ なな や ここのたり ふるべ ゆらゆらと ふるべ

全く同じという訳ではありませんが「ひと」から始まるこの言葉では1から10の十種神宝それぞれの宝を指しています。「ひと」は1で「ふた」が2と続きます。

「ここのたり」が9と10に該当し、一番最後の「ふるべゆらゆらとふるべ」とは死者をこの世によみがえらせる効果があるとされます「ふるべ」は震えろという意味を持ち、魂を奮い起こして蘇らせるのです。

ふるべゆらゆらの能力

伏黒恵が「ふるべゆらゆら」を唱えたシーンについては後述しますが、総じて自分の身、および仲間のみが危険にさらされたときでした。そんなシーンで使用される故に、大きな能力を有しています。

十種影法術の最終式神

十種陰法術は、合計10の式神を呼び寄せて操るというものでした。伏黒恵が「ふるべゆらゆら」と唱えているのももちろんその術を使用する為であり、呼び出されるのは同術の10番目の式神「八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)」です。

名前が非常に長いので「魔虚羅」と呼ばれる事がほとんどですが、十種陰法術において他の式神を呼び出すときには、その式神が形どっている動物を自分の手で作ることで呼び出していました。

しかし一番最後の式神という事で「ふるべゆらゆら」と唱えて特別に呼び出さなければならない事が分かります。

その能力は、対峙した両面宿儺が察するにあらゆる事象への適応とされています。呼び出され顕現したその時々の環境、相手の攻撃、呪術の性質などを考慮し、最も適した状態へと変化するのです。

これは、相手の出方がどうであろうとも常に最も適した出力の仕方が可能になり、理論上どのような相手が来ようとも対応できることになります。

作中では、この最強レベルとも言える能力を「最強の後出し虫拳(じゃんけん)」とも形容されました。

八握剣異戒神将魔虚羅の姿

https://twitter.com/tr_fso/status/1293891876932554756?s=20&t=VVttAZWSz91sTzIreek2hw

顕現した魔虚羅の姿は、巨大な人型の形を取っています。手には武器となる八掴剣を持っており、頭部には法陣、目の部分からは翼が映えており、異業の姿を取ります。

顕現させる際に言う布留の言、そして頭部にある法陣は「完全な循環と調和」を指すとされており、これが魔虚羅の有するあらゆる事象への完全な適応を可能としていると、対峙した宿儺から推し測られています。

そして手に持っている武器「八握剣」は、退魔の剣でもあります。主人公の虎杖を含めて、作品に登場する呪術師はその名前の通りの呪術、すなわち呪いという負のエネルギーを用いています。

対してこの八握剣には常に正のエネルギーが満ちており、負のエネルギーを扱う呪術師、そしてそのエネルギーの塊でもある呪霊に対して有効な一撃を常に与えられます。

八握剣異戒神将魔虚羅の倒し方

これほどに強力な能力を備えているだけあって、基本的に呪術師、ひいては呪霊などでは太刀打ちなどできようもないレベルの強さである事が、作中1度だけ登場したのみでも分かります。

ただ1つだけ、この魔虚羅を倒す方法があり、それが「最初の一撃で反撃の隙も与えず完膚なきまでに撃破する」というものです。

これは、魔虚羅の有するすべての事象への適応をする為には、必ず外部からの影響を受ける必要があるからです。すなわち、一度呪術などで攻撃が加わり、それを分析し適応するという形を取ります。

よって、一番最初に与える攻撃で完膚なきまでに撃破をすれば、状況に適応させることなく終わらせられます。作中においては対峙した宿儺による領域展開が行われ、撃破となりました。

伏黒恵はふるべゆらゆらを操れない?

強力無比といえる魔虚羅を操れれば敵なしとも言えるレベルですが、しかし十種陰法術の術者である伏黒恵は、この魔虚羅を操れません。

術式で解説した通り、十種陰法術の式神を使役するためには調伏の儀によって一度倒す必要があります。これは魔虚羅でも例外では無く、操るためには一度儀によって倒さなければなりませんが、伏黒はできていません。

当代の術者である恵はもちろんの事、過去禪院家に存在していた十種陰法術の使用者もただの1度も使役できたことはないとされます。

ふるべゆらゆらの登場シーン

伏黒恵は、術者であることから当然魔虚羅を呼び出せること自体は知っていました。しかし、あまりにも強力な魔虚羅を重複できないために、対峙している相手も巻き込めるという特性から自爆技として認知していました。

登場シーン①2巻9話・両面宿儺戦

最初に伏黒が唱えたのは、原作2巻9話の両面宿儺が顕現した時です。主人公の虎杖が対峙していた特級呪霊の持っていた宿儺の指を取り込み、一時的に制御不能となったことで対峙する流れになります。

この戦いにおいて、他の式神を総動員して宿儺にぶつかっていくものの、彼我の戦力差が大きすぎて追い詰められていました。そこで最終手段として「ふるべゆらゆら」を唱え召喚しかけたところで、先に心臓を抜いていた虎杖が死亡し終わります。

登場シーン②7巻58話・八十八橋での特級呪霊戦

続いて唱えたのは、八十八橋における特級呪霊との戦闘の最中です。こちらも宿儺の指を得る事で特級と化した相手であり、やはり追い詰められて唱え始めます。

しかし、五条悟との組手の中で教わったことを思い出し、自分の術式の解釈拡大や全力で戦う事を選び、不完全なままの領域展開「嵌合暗翳庭」を発動し打ち倒しました。

登場シーン③14巻117話・渋谷事変(14巻117話)

https://twitter.com/DYo4uki/status/1292877958885937153?s=20&t=OiHUumJ5rFkJ9HiiLpqe4w

そして、実際に「ふるべゆらゆら」が使われたシーンがコミック14巻、117話の渋谷事変内での出来事です。虎杖が大量の宿儺の指を飲み込み宿儺本人が表に出現、一方伏黒は、呪詛師の重面春太に苦戦を強いられます。

ここで完全に魔虚羅を顕現させ、春太を排除するものの調伏の儀により伏黒自身も重傷を負います。

宿儺が駆け付け魔虚羅相手に激戦を展開する中、領域を展開し攻撃の量によって圧倒する事で退治、調伏の儀を白紙に戻します。

ふるべゆらゆらは八握剣異戒神将魔虚羅を呼び出す言葉

「ふるべゆらゆら」は、十種陰法術の中でも最強の式神である魔虚羅を呼び出すための言葉でした。もし詳細な内容が気になるのであれば、ぜひ原作を読んでみてください。

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