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「敗北を知りたい」SNSやネットで見かけるセリフの元ネタ解説

刃牙という漫画では、色々と名言や迷言が登場する事で知られています。「敗北を知りたい」というのも刃牙から出てきた言葉なのですが、SNSで色々な形で使われているのをご存じでしょうか?本記事では、そんな敗北を知りたいに関する元ネタを詳しく解説していきます。

SNSやネットで見かけるセリフ「敗北を知りたい」とは

皆さんはSNSやネットで「敗北を知りたい」という言葉を見た事がありませんか?実はある漫画作品が元ネタになっているのですが、まずは使われ方や元ネタについて解説していきます。

敗北を知りたいの元ネタ

まず元ネタから解説していくのですが、元をたどっていくと漫画「バキ」が元ネタになっています。こちらは板垣恵介氏の漫画作品であり、グラップラー刃牙という作品の続編に該当しています。

シリーズを通して刃牙が主人公である事は変わりないのですが、それぞれで刃牙が目指している目標や環境が異なっており「バキ」においては最凶死刑囚編というシリーズで今回のセリフが登場するのです。

物語の中では、世界各国の名だたる凶悪犯が収容されている監獄にて、ある凶悪な死刑囚たちが脱走するという事件が相次いで勃発しました。

その凶悪犯たちは、アメリカやロシア、中国など様々な地域から脱走を企てたのですが、全く面識のない彼らが口をそろえて言った言葉こそ「敗北を知りたい」というものです。

そんな言葉を残して脱獄をした死刑囚たちは、示し合わせたわけでもないのに引き寄せられるかのように日本は東京へと終結、地下トーナメントにて優勝した刃牙も狙われることとなっていくのです。

敗北を知りたいの意味

それぞれの死刑囚たちは、アメリカ・イギリス・ロシア・日本とそれぞれの収容所に収監されていました。中には、実際に死刑執行をされながらも、平然と生き延びた死刑囚すら複数人いるのです。

面識がない死刑囚たちに共通している唯一のことは、あまりにも強すぎて敗北を知ることができなかった、というものです。各々が驚異的身体能力や技術を有する故に、今までつまらない勝利ばかりを手にしてきたのです。

故に、彼らが求めたのは自身よりも強い強者と対峙し、初めての敗北を経験するというものです。接点を持たない死刑囚5人が一堂に会した事を、作中では「シンクロニシティ」と称しています。

作中で「地上最強の生物」と恐れられる最強存在、範馬勇次郎もまた生まれた時から最強であり、その後に敗北を経験したいという彼らに一定の共感すらするようになるのです。

SNSやネットでの使われ方

この様に刃牙の作中ではしっかりとした意味があって登場したセリフになっている訳ですが、SNSやインターネットにおいてはどのような使われ方をしているのでしょうか?

広くSNSやインターネットでの使われ方を参照してみると、共通して「自らの強さを誇示する」という時に用いられているのが見受けられます。

勿論、刃牙の世界のように人智を超えた身体能力を有している人がこの世の中にそうそう存在するわけでもなく、純粋な武力を見せつけたいとして用いられる事はほぼありません。

ではどんな使われ方をしているのかというと、例えばソーシャルゲームで圧倒的な強さで勝利を収めたり、ガチャで幸運にもレアなキャラなどを惹いた時等に用いられるようです。

これらには共通して、優越感を得られるというのが挙げられます。対した労力を割く事無く手に入れた幸運や結果に対して、ある種の皮肉も込めて使っているのです。

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「敗北を知りたい」の元ネタの漫画「バキ」とは

敗北を知りたいというのはバキという漫画が元ネタになっている事が分かりました。続いて、そんな元ネタになったバキという作品に関して解説しましょう。

バキの作品概要

バキとは、板垣恵介氏による漫画作品です。連載されている作品としてタイトルが何度関わっており、最初は「グラップラー刃牙」として週刊少年チャンピオンにて連載されていました。

グラップラー刃牙は第一部としてOVA、テレビアニメ化が行われており、その続編として描かれているバキ、範馬刃牙、刃牙道、バキ道などが続いて連載されています。

今回ご紹介している敗北が知りたいは、主人公の刃牙が地下闘技場のトーナメントで優勝した後を描いたシリーズとなっています。

バキの簡単なあらすじ

前作、グラップラー刃牙にて地下闘技場トーナメントで優勝した刃牙。しかし世界の凶悪犯を収容する監獄から、凶悪な死刑囚たちが脱獄します。

世界中から脱獄した死刑囚たちが発した言葉こそ、敗北を知りたいというものです。まるで導かれるように東京にやってきた死刑囚たちは、刃牙やその周囲の格闘家たちと戦うために訪れたのです。

格闘技のルールを完全に無視した、闇討ちや武器の使用に対して一切の容赦がないルール無用の死刑囚たちを相手にして、刃牙を含めた格闘家たちは戦いを繰り広げます。

「敗北を知りたい」と発した死刑囚5人

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刃牙に登場する死刑囚たちは合計5人いるのですが、その全員が今回ご紹介するセリフが口から出るように勝利ばかりを経験してきた強者ばかりとなっています。

スペック

まず1人目は、スペックです。アメリカの水深200メートルに停泊している潜水艦という刑務所から脱獄を行い、他死刑囚と比較しても突き抜けて残虐かつ傲慢不遜です。

事前に徳川から話を聞いていた刃牙が初めて遭遇した死刑囚でもあり、初遭遇時にはその傲慢さに驚き、自身の父親である半間裕次郎とそっくりだと心境を吐露しています。

様々な武器を活用した変幻自在の我流格闘スタイルを取りますが、本人曰く武器を使うのは手加減しているも同然と豪語し、真の武器は自身の五体ということになります。

5分間の無呼吸運動が可能であり、これによって水深200メートルから泳いで海岸に渡ったり、一方的な連打を可能にするといった芸当を持ちます。また、死刑囚最年長で実年齢97歳です。

ドリアン

2人目はドリアンです。死刑執行が行われたもののそれにも耐えてしまえる屈強な肉体を有しており、凶器を使った攻撃の他中国拳法の心得もあり達人的な技術を有する人物でもあります。

かつては烈海王と同じく劉海王の下で修業を積んでおり、最強レベルの達人として海王の称号を得るほどの人物でした。日本にファイティングゴッド、つまり武神こと愚地独歩を狙います。

烈と同じ白林寺の出身であり、そこが認めるほどの達人的な技巧を有しながらも、実際の戦闘では不意を突かれることが多いことからファイターとしては経験不足なのではないかと考えられています。

ヘクター・ドイル

ドイルは、イギリス出身の死刑囚です。敗北を知るべくこちらも電気椅子に座り常人なら即死の電撃を受けるも、それに耐え抜いて生還、日本へと渡ります。

格闘技や身体能力に関しては他の囚人と比べて秀でている訳ではありませんが、彼は大金をつぎ込んで自身の体内に仕込んだナイフやスプリングを用いた武器攻撃を得意としています。

最善の方法があるのなら武器でも何でも使えばよいという、言ってしまえばプライドのないスタイルの持ち主でもあり、敗北を満喫するためにはすべて出し切ってなお勝利を奪い取られることだという持論を持っています。

シコルスキー

ロシア出身の死刑囚、シコルスキーは異常なまでに強力な指の力、ピンチ力の持ち主です。ほぼ壁にしか見えない場所でも、その強靭な指の力でわずかなとっかかりを使って登ってしまえるほどです。

他の死刑囚よろしく汚い手も使いますが、何でもありな世界の中では割と良心的とも言え、頭の回転の速さや戦力分析なども即座に行えます。

柳龍光

死刑囚唯一の日本人、柳です。身長は小柄でありながらも、空道という独特のファイトスタイルを有し、対戦相手の一人で合気道の達人、渋川の片目を奪った張本人でもあります。

拳に貯めた空気の酸素濃度を自在に操ることができる空掌、猛毒の砂に手を漬け込む事によって完成した猛毒の腕や、暗記などを用いての攻撃を行います。

「敗北を知りたい」死刑囚5人の強さランキングとその後

全く接点のな強者5人が集ったという事で、それぞれが表の格闘家たちと激闘を繰り広げてきた訳ですが、死刑囚5人の強さやその後なども気になるところでしょう。

死刑囚強さランキング

無法者たちばかりの死刑囚たちは、武器あり、逃走ありといった何でもありという事で、単純な実力を比較するのが難しいといわれています。

そんな中でも、ドイル<シコルスキー<柳<スペック<ドリアンという順番で強いのではないかとされており、身体能力と技術の総合でこういった順番になったのではと考えられます。

死刑囚のその後

各々が激闘で敗北を経験することになった死刑囚たちですが、実はその後が描かれているのです。例えばスペックは、実年齢相当に衰弱しながらも、意識の中で負荷の高い水泳を行っています。

他にも、シコルスキーは収監された収容所で指の力によって壁に張り付いて就寝、ドリアンは站椿という鍛錬の体勢で絵を描き、ドイルは唯一残った皮膚の超感覚を、柳も廃人になったと見せかけ看守を虐殺、脱獄しています。

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「敗北を知りたい」は漫画「バキ」で5人の死刑囚が発したセリフ

敗北を知りたいとは、刃牙における死刑囚たちが自分を倒してほしいという一種の願望を込めたセリフが元ネタになっていました。詳細が気になる方は是非とも漫画を読んでみてください。

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