昭和の青春野球漫画と言えば【タッチ】を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。タッチと言えば野球だけでなく、主人公・上杉達也とヒロイン・浅倉南の揺れ動く関係も見どころのひとつですが、本編終了後2人がどうなったかご存知ですか?そこで今回は、タッチの最終回・続編を元にその後を徹底調査しました。正式に付き合ったのか、そして結婚したのか…。2人の関係性が気になっている方必見です!
目次
【タッチ】とは
【タッチ】は80年代に一世を風靡した青春野球漫画です。高校野球を通じて描かれた青春恋愛ストーリーで、世代を超えて反響を呼び国民的漫画として多く人の記憶に残っているでしょう。まずはそんな昭和の名作漫画【タッチ】を作品概要とあらすじで振り返ってみましょう。
タッチの作品概要
【タッチ】は『週刊少年サンデー』(小学館)で1981~1986年まで連載され、単行本化、1985~1987年にはアニメ化、劇場版アニメも3作制作された、あだち充氏の最大のヒット作であり最高傑作です。
高校野球を軸に双子の兄弟上杉達也・和也と幼馴染のヒロイン浅倉南の恋愛模様も描かれ、3人の青春恋愛ストーリが読み手の心を掴み、大ヒットを記録しました。
アニメ、同シリーズの映画の主題歌にもなった岩崎良美さんの「タッチ」も、アニメの人気とともに大ヒット。今もなお高校野球の応援歌として使われている人気曲です。当時のアニメを知らない方でも、「タッチ」の歌は誰しも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
タッチのあらすじ
何事にもいい加減な兄・上杉達也と、スポーツ・勉強ともに完璧にこなす弟・上杉和也は双子の一卵性双生児。上杉兄弟と隣に住む浅倉南は赤ちゃんの頃から一緒の幼馴染だったが、思春期を迎えてお互い異性として意識し始めていた。
特に和也は南を女性として強く意識し、達也に対して嫉妬心が芽生えることも…。3人は同じ高校の「明青学園」へ進学。和也は野球部、南は野球部のマネージャー、達也は成り行きのままボクシング部へ入部する。
想いを寄せる南の「甲子園に連れて行って」という夢を叶えるため和也は野球に没頭。しかし、南が密かに想いを寄せていたのは、実はいい加減な兄・達也の方だった…。
上杉兄弟お誕生日おめでとうございます。
タッチの名シーンを貼りたいが、誕生日なのに浮かんだ名シーンがこれf(^^; pic.twitter.com/UJHU0FR0hU— える (@eruhyouka) June 15, 2016
和也の活躍により甲子園が期待されていた明青学園だったが、とんだ悲劇が起きてしまう。和也が地区予選決勝に向かう途中で飛び出した子供を助けようとトラックに跳ねられ帰らぬ人に…。悲しみに打ちひしがれる達也と南。そして和也の死によって甲子園への夢が絶たれ、野球部の雰囲気も悪くなってしまっていた。
そんな中、達也の才能を見抜いた野球部キャプテン黒木が達也を野球部に勧誘。エースとして入部することになる。当初は多くの部員から歓迎されず、特に和也の親友で正捕手でもある松平には強く反発されたが、徐々に部員たちに認められ、信頼を深めていく。
そして達也は、南を甲子園に連れて行くという和也の想いを自分が代わりに叶えようと決意する。果たして達也は南を甲子園に連れて行くことができるのか?また、和也がいなくなり、三角関係だった2人の関係はどのように進展していくのか…?
【タッチ】の主な登場人物
【タッチ】のメインキャラクターは、双子の兄弟上杉達也・和也と幼馴染の浅倉南の3人。ストーリー序盤で和也は事故で亡くなってしまいますが、物語を語る上で欠かせない主要キャラクターです。
上杉達也(うえすぎたつや)
物語の主人公で双子の兄、上杉達也。真面目で努力家の和也と違って、いい加減で不器用な性格をしています。周囲からは「弟に良い所を全部取られた出がらしの兄」と見なされていますが、実は優れた潜在能力の持ち主。
弟を立てるために自ら「ダメ兄貴」を演じ、幼馴染の南を女性として意識しながらも同じく南に惚れている和也を気遣って表に出さないようにしています。弟の死後は、「南を甲子園に連れていく」という和也が果たせなかった夢を叶えるために、明青のエースとして奮闘します。
上杉和也(うえすぎかずや)
双子の弟、上杉和也は成績優秀でスポーツもでき、周囲からも信頼される優等生タイプ。努力家で負けず嫌いな性格で、野球や勉強、恋愛に関しても妥協を許しません。想いを寄せる南にも率直に自分の気持ちを伝え、積極的にアプローチします。
幼い頃に南と交わした「甲子園に連れて行く」という約束を実現すべく惜しみない努力を続けていましたが、地区予選決勝に向かう途中で交通事故に遭い亡くなってしまいます。
朝倉南(あさくらみなみ)
タッチ1話だけ観たんですけど浅倉南かわいいですね^ ^
これ昭和のアニメなのかw pic.twitter.com/GIqUg8CuoC
— どーどー (@kitaku_mj_4anko) April 2, 2019
物語のヒロイン浅倉南。上杉兄弟とは赤ちゃんの頃からの幼馴染で、家は上杉家の隣の喫茶店「南風」。幼少期に母親が他界し、マスターである父親と2人暮らしです。才色兼備で優しい性格。明青野球部でマネージャーを務めていましたが、後に掛け持ちで始めた新体操部で才能を発揮させます。
幼い頃に甲子園に憧れ、甲子園に行くという夢の実現を和也と約束。和也から想いを寄せられていますが、物心がついた頃から達也に恋心を持っています。
【タッチ】上杉達也と浅倉南のその後は?最終回と続編をネタバレ調査
お互い想いを寄せ合いながらも、くっつきそうでくっつかない、何とも言えない2人の距離感。結局最後は、達也と南の関係はどうなったのでしょうか?最終回と続編から、2人のその後をネタバレします!
その後①「タッチ」最終回・あらすじネタバレ
上杉達也は浅倉南を愛しています。世界中の誰よりも。(タッチ:上杉達也) #昭和の日なので昭和っぽいことを呟こう pic.twitter.com/Uh83PlDEvu
— 🤝 (@aunTYPE) April 29, 2017
3年の夏、明青学園は地区予選で優勝し、達也は和也の夢でもあった「南を甲子園に連れていく」という約束を果たします。そして甲子園開会式当日、達也は南に「上杉達也は浅倉南を愛しています」「世界中の誰よりも」と、ついに告白しました!
ファンなら誰もが待ち焦がれていた告白シーンは、今も尚、名シーン・名セリフとして語り継がれています。ちなみに漫画では河川敷で直接告白するのですが、アニメでは甲子園球場から電話で告白しています。
最終回ラストは、亡くなった双子の弟和也の写真と『第68回 全国高校野球選手権 優勝』と記載された盾が描かれ、幕を閉じました。
その後②「タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は」・あらすじネタバレ
原作では達也の告白後、2人がどう進展したのか描かれていませんでした。しかし、スペシャルアニメ2作品で最終回のその後のエピソードが描かれています。
1作は1998年に放送された『タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は』です。物語は甲子園優勝の3年後が舞台。原作にないオリジナルの続編で、大学に進学した達也と南を主軸としたストーリーです。
甲子園優勝以来、野球とはまったく無縁の生活を送っている達也。南は新体操を続けており、世界選手権で入賞するなど大活躍です。夏の告白後も友達以上恋人未満の微妙な関係が続いていました。
少しずつすれ違いはじめた2人の距離。達也に急接近してきた少女・香織の存在、さらに高校時代ライバルだった新田も加わり四角関係となる、といった内容です。あらすじは省きますが、最後は達也はまた野球を始め、原作とは逆パターンで南から達也に告白し関係を修復します。
その後③「タッチ CROSS ROAD 風のゆくえ」・あらすじネタバレ
2作目は2001年に放送された『タッチ CROSS ROAD 風のゆくえ』です。「タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は」の続編で、達也と南が大学を卒業してからのストーリーになっています。
前作で再び野球を始めた達也は単身渡米してマイナーリーグに挑戦。南は新体操競技から引退して日本でスポーツカメラマンの助手をしています。遠距離恋愛になってしまった2人が電話でのやり取りでお互いを励ましあう、という内容です。
アメリカに取材を兼ねて達也に会いに来た南。ラストは2人がキスをして終わりました。遠距離恋愛になってしまいましたが、関係は良好のようです。
【タッチ】その後の物語「MIX」に上杉達也が登場?
録画して溜まっていたMIXを観ていた。
まさかMIXでハッキリした上杉達也を見ることができるなんて
最高(o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅ )#MIX#タッチ pic.twitter.com/uogHFvLP2c— 南@3737974🏑☘️ (@minamixyz) August 4, 2019
漫画『MIX』は、タッチを連想させる設定で描かれた作品です。「舞台は明青学園 上杉兄弟の伝説から26年、今、再び運命の兄弟が明青学園の扉を開く」そんなキャッチコピーにタッチファンは歓喜、連載開始直後は品薄状態になるほどの人気でした。そんな『MIX』に上杉達也が登場していると話題になっています。
MIXとは
『MIX』は、タッチと同じあだち充氏による漫画作品です。『ゲッサン』(月刊少年サンデー・小学館)にて2012年6月号から連載中で、単行本化もされています。
物語は上杉達也率いる明青学園が甲子園出場を果たしてから26年後が舞台。低迷した明青学園野球部に入部した同い年の義兄弟である立花投馬・走一郎が、再び甲子園出場を目指していくストーリーです。【タッチ】の登場キャラクターや設定を引き継いだ部分も多々あり、日本中で大きな話題になりました。
26年後の上杉達也は登場した?
【ファン垂涎】30年ぶりに上杉達也が登場!「タッチ」幻の甲子園決勝戦https://t.co/w5DHyJL4nd
ゲッサンで連載中のあだち充氏の「MIX」にて描かれる。甲子園の決勝シーンは「タッチ」の中では描かれていない。 pic.twitter.com/zgzhaTWBbX
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 11, 2017
『MIX』ではタッチで重要キャラだった西村や原田が登場していますが、達也は”伝説の選手”という扱いで26年後の姿は描かれていません。しかし、明青学園が甲子園に初出場で初優勝したビデオが流れるシーンがあり、当時の達也が投げている場面が描かれていました。
タッチの原作では甲子園で優勝したことは描かれていたものの、実際達也が甲子園のマウンドに立って投げるシーンは一切ありません。達也が甲子園で投球する姿に「幻のシーン」「感動!」と大きな反響がありました。
上杉達也と浅倉南は結婚してるの?
上杉達也と浅倉南#タッチ #あだち充 #絵描きさんと繫がりたい https://t.co/BTbsolTEDd pic.twitter.com/j5n8Kzrr8p
— Ryuji Tamura (@ryuji_illust) March 17, 2020
『MIX』は達也率いる明青学園が甲子園優勝してから26年後が舞台。達也と南は40歳半ばになっています。2人が結婚したかどうか気になるところですが、残念ながら『MIX』では2人が26年後どうなっているのか今のところ明らかにされていません。
【タッチ】上杉達也と浅倉南のその後は「MIX」で描かれるかも
名作漫画【タッチ】の上杉達也と浅倉南は、SPアニメで遠距離恋愛をしていることまでは分かりましたが、結婚したかどうかまでは不明でした。しかしタッチの26年後が描かれた『MIX』は現在も連載中です。
もしかすると現在の達也と南が描かれたり、タッチの登場キャラでもある原田と西村の口から、2人のその後が聞けることがあるかもしれません。達也と南のその後が明かされることを期待して楽しみに待ちましょう!