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【スラムダンク】名将・安西先生の名言まとめ!かつての教え子との悲しい過去とは?

週刊少年ジャンプで絶大な人気を誇ったバスケ漫画「スラムダンク」。聞くだけでそのシーンを思い出す数々の名言もスラムダンクの魅力のひとつです。その中でも特に名将・安西先生には胸が熱くなるようなセリフがたくさんあり、もはやスラムダンクに限らずスポーツ漫画の名言とも言えるでしょう。今回は、そんな安西先生の名言・名セリフをまとめました。今も多くの人々の心に残る言葉を振り返ってみましょう!

スラムダンクの概要

スラムダンクは1990~1996年に週刊少年ジャンプで絶大な人気を誇った、バスケットボールを題材にした井上雄彦氏による漫画です。「バスケ漫画といったらスラムダンク」とすぐ思い浮かぶほど有名な作品で、バスケ漫画の金字塔として長年愛されています。

単行本化・アニメ化・映画化もされ、スラムダンクを見てバスケを始めた方もいるのではないでしょうか。まずはスラムダンクとはどんな作品なのか、ここで今一度確認してみましょう。

スラムダンクのあらすじ

赤い髪をリーゼントにした筋金入りの不良少年、主人公・桜木花道。中学3年間で50人ものフラれ続け、50人目の女子生徒に「私、バスケット部と小田君が好きなの」と言われたことが尾を引いて、”バスケット”と聞くだけで異常な反応を見せるほどバスケットボールが大嫌いなります。

しかし、進学した湘北高校で赤木晴子に一目惚れしたことがきっかけでバスケット部に入部することに…。バスケットボールは全くの初心者でしたが、地道な練習や試合を通じて、徐々にバスケットの面白さに目覚め、その才能の芽を急速に開花させます。

名キャプテン・赤木剛憲(通称:ゴリ)、永遠のライバル・流川楓、小さなスピードスター・宮城リョータ、どん底から這い上がった天才シューター・三井寿(通称:ミッチー)、副キャプテンで影の立役者・小暮公延(通称:メガネ君)らのチームーメイトと共に全国制覇を目指し、バスケットマンとして成長していく物語です。

スラムダンクのアニメや映画も大人気

https://www.youtube.com/watch?v=WlJPxzh37eY

スラムダンクはアニメ化もされており、原作が発表されてから3年後の1993年から1996年までテレビ朝日系列で放送されていました。全101話+スペシャル版2話ほど放送され、インターハイに出場決定して試合に出発するところまでがアニメ化しています。

原作を忠実に再現したアニメは、ジャンプを読んでいない子供から大人まで熱中し、スラムダンク人気に火をつけるきっかけにもなりました。

また、過去5作品映画化もされており、2022年12月3日に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』は大きな反響を呼び、公開から38日間で観客動員数が527万人、興行収入が76億円を突破。スラムダンク旋風を再び巻き起こしました。

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名将・安西先生(安西光義)のプロフィール

湘北高校バスケットボール部監督を務めている名将・安西先生は、湘北バスケ部の要となる人物です。かつては大学バスケ界で鬼コーチとして名を馳せていましたが、湘北では選手の自主性に任せた指導を行っています。

主人公桜木花道の才能をいち早く見抜いたのも安西先生です。花道からは「オヤジ」と呼ばれ、部員だけでなく他校の監督など多くのバスケ関係者から尊敬されています。

名前 安西 光義 (あんざい みつよし)
身長 175cm
職業 湘北高校バスケットボール監督
経歴 元バスケ全日本代表
元大学バスケット部監督

安西先生の人物像

安西先生はでっぷりとした初老の紳士で、性格は至って温厚。「ホッホッホ」という特徴的な笑い方をし、バスケ部の部員たちからはその人柄もあって非常に慕われており、「白髪仏(ホワイトヘアーブッダ)」と呼ばれています。

おっとりした可愛らしい印象の安西先生ですが、かつては「白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)」と恐れられ、大学界きっての名将だったという過去を持っています。現在も監督としての手腕と名声は衰えておらず、湘北バスケ部のメンバーである三井寿や宮城リョータは、安西先生を慕って湘北に入学するほどです。

基本的には選手の自主性に任せた指導を行っていますが、いざ試合となると要所要所で的確な作戦を打ち出し、湘北を勝利に導きます。バスケ素人の花道がわずか4か月で注目される選手になれたのは、本人の素質ももちろんありますが、安西先生の存在は大きいでしょう。

安西先生人気のタプタプシーン

主人公・桜木花道が、何かにつけて安西先生の二重アゴをタプタプと叩くシーンは漫画、アニメともに度々登場します。安西先生は花道にアゴを高速でタプタプされても怒らず、無の表情でされたまま…。

試合に出してほしい時、嬉しいと時、納得がいかない時など、花道のあらゆる訴えから引き起こされるこの”タプタプシーン”はファンから人気で、スラムダンクの名物にもなっています。

安西先生タプタプステッカーもできた?!

「安西先生のタプタプステッカー」は、アニメーション映画『THE FIRST SLAM DUNK』の入場者特典第3弾として全国合計100万枚限定で配布されました。SNSでも「可愛い!」「欲しい!」「縁起物」と話題になり、すぐに配布終了。反響の大きさから入場者特典第7弾として50万枚限定で再配布されるほど人気でした。

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名将・安西先生の名言まとめ

ここらからは、名将・安西先生の名言・名セリフをご紹介していきます。安西先生はスラムダンクの中で数多くの名言を残し、今もなお私たちの日常で使われていることも少なくありません。人の心を動かす安西先生伝説名言の数々を見ていきましょう!

安西先生の名言①あきらめたらそこで試合終了だよ

スラムダンクの名言と言えば、間違いなくこのセリフを真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。実はこのセリフ、スラムダンクの中で2回登場しています。

1回目は三井の中学時代の回想シーンに登場します。三井が所属する武石中は残り12秒で不利な状況にあり、もう勝てないと飽きらめかけていました。そこで三井に放った言葉が「最後まで…希望を捨てちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了だよ」です。三井この言葉で奮起し、チームを勝利に導きました。

2回目は山王戦で桜木花道に向けられています。この試合で湘北は20点差という絶望的な状況でした。そんな中安西先生は花道に「私だけかね…?まだ勝てると思ってるのは…」と問いかけます。

「あきらめたんじゃなかったのかオヤジ…」と言う花道に対して、「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」と告げるのです。そして見事山王戦に勝利しました。

安西先生の名言②こんな時奇跡というものは起きるものです

これは豊玉戦で湘北リードの中、安西先生が発言した言葉です。試合時間残り1分56秒、試合は湘北10点リードで勝利に向かっている時でした。それで奇跡が起きるってどういうこと?と思うでしょう。

この言葉は湘北ではなく、豊玉に向けられた言葉でした。湘北が山王戦を残り1秒で下したように、こういう時に奇跡は起きるというもので、勝てそうな状況に気持ちが緩み始めた湘北メンバーに対して”気を引き締めろ”という意味が込められているのです。

結果は赤木キャプテンの喝により、湘北は無事勝利することができました。この喝がなければもしかすると気の緩みから逆転負けをしていたかもしれません。試合は最後まで油断禁物です。

安西先生の名言③君は日本一の高校生になりなさい

この言葉が発されたのは、流川が安西先生にアメリカに行きたいと告げた時です。安西先生にその理由を問われた流川は、もっと上手くなりたい。ただそれだけす」と答えます。安西先生は「私は反対だ」と一蹴。それには安西先生の過去に関わる理由もあるのでした。※安西先生の悲しい過去については後に解説

そして陵南戦のビデオを見たが君はまだ仙道君に及ばない」「全国にはもっと上がいると伝え、「とりあえず…君は日本一の高校生になりなさい。アメリカはそれからでも遅くはない」と告げるのです。具体的な目標を与えることで成長させる、安西先生らしいセリフです。

安西先生の名言④どんどんよくなる君のプレイを見ていたかったからだ

これは山王戦で花道が怪我をした時の言葉です。ルーズボールを追いかけた花道は机に背中から突っ込み負傷してしまいます。立つのもやっと痛みでしたが、痛みに耐えながらリバウンドやブロック、ジャンプシュートを決めるなど大活躍するですが、実は選手生命にもかかわるほど怪我でした。

倒れ込んだ桜木は交代することになります。安西先生も決して怪我を軽視していたわけではなく、花道のあまりの成長ぶりにその姿を見ていたかったのです。しかしそれは指導者失格。安西先生の反省の言葉でもあります。後悔の言葉でもありますが、ある意味最大の褒め言葉とも言える名言です。

安西先生の名言⑤だがそろそろ自分を信じていい頃だ

こちらは山王戦の試合中に三井に向けて放たれたセリフです。試合で三井が連続スリーポイント決め、その凄まじさに周囲は騒然。ベンチにいた安田が「中学の頃はもっと凄かったのか」と小暮に問います。小暮は「後悔の念が強い分、過去を美化し今の自分を責める傾向にある」と返します。

安西先生は「ブランクの重さを実感するたびに、三井は自分を信じられなくなったのではないか」と答え、続けて「だがそろそろ 自分を信じていい頃だ…今の君はもう十分あの頃を越えているよ」と発言。

この言葉を体現するかのように三井はディフェンスを抜きゴールを決めます。安西先生は三井に対して無言のガッツポーズ、対する三井もガッツポーズで返すこの場面は、スラムダンクの名シーンのひとつとなっています。

安西先生の名言⑥下手くその上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目

これはジャンプシュートの練習をしていた花道が、なぜ上手くならないのか納得できていない様子を見て発したセリフです。難しい言葉ですが、「自分が下手だということを知り認める。それが上手くなる1歩目になる」という意味です。

上達しない理由は自分が上手いと勘違いしているから。自分が下手なことを自覚し、欠点を知ることで、何を直すべきなのか、どのように練習するべきなのか見えてくるでしょう。反応からして花道は意味が分かっていないようですが、是非覚えておいてほしい名言です。

安西先生の名言⑦おい見てるか谷沢

「谷沢」とは、安西先生の大学時代の教え子で渡米した人物です。将来有望のバスケ選手で安西先生も期待して厳しく指導していました。しかし安西先生と折り合いが悪く、1人黙って渡米してしまいます。これが安西先生の悲しい過去に繋がります。

山王戦で活躍する、とんでもない才能を持つ花道と流川を目の当たりにした安西先生は、谷沢に問いかけるように「おい…見てるか谷沢…お前を超える逸材がここにいるのだ …!!それも…2人も同時にだ…谷沢…」と心の中で呟きます。止まっていた安西先生の時間が再び動き始める…とても印象に残る名シーンです。

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安西先生の悲しい過去とは?

名言のまとめの中でも出てきた安西先生の悲しい過去とはどのようなものだったのでしょうか。安西先生は大学の監督をしていた頃、軍隊式のスパルタ指導をしており、厳しい指導から鬼監督「白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)」と恐れられていました。安西先生の知られざる過去はこの頃の教え子にまつわることです。

安西先生が大学の監督を辞任した悲しい出来事

安西先生が大学の監督をしている時、2mという高身長で抜群の身体能力を持つ「谷沢 龍二(やざわ りゅうじ)」という教え子がいました。将来有望の大学生で、安西先生も優秀な選手に育てるべく熱心に指導していました。

当時の安西先生は厳しく高圧的で、基礎を徹底的に叩き込もうとする指導に谷沢は反発。関係がギクシャクしてしまいます。安西先生の課す地味な練習に嫌気が差し、逃げ出すようにアメリカへとバスケ留学を決め、誰にも言わず1人で渡米してしまうのです。

谷沢は現地の大学バスケ部に入部したものの、自身を遥かに超える身体能力・バスケットIQの高い一流選手たちを目の当たりにし、思ったようなバスケ生活ができず悩んでいました。英語力の乏しさから監督やチームメイトとのコミュニケーションもとれず、徐々に孤立し自身の才能を潰していきます。

この頃、谷沢のチームでの活躍を動画で見た安西は、「まるで成長していない…」と絶句。安西先生から指導を受けていた基礎の大切さをようやく思い知られる谷沢でしたが、自分は突然チームから姿を消した裏切りもので、日本に戻る勇気がありませんでした。

安西先生にも辛い状況を伝えることができず、そして谷沢はアメリカのチームからも姿を消し、薬物に手を染めてしまうのです。安西先生も助けようと何とか連絡を取るようにするのですが足取りはつかめず…。

そんな時、新聞を見ていると“アメリカで邦人が交通事故死”という記事が目に飛び込んできます。被害者は谷沢龍二でした。「自分のせいで谷沢が渡米し命を落としてしまった…」後悔の念に苛まれた安西先生は大学の監督を辞任。谷沢の一件は、安西先生が穏やかで物静かな印象に変わったきっかけでもあります。

安西先生の悲しい過去は何巻?

流川のアメリカ行きを反対した理由である、谷沢龍二に関する安西先生の悲しい過去…。漫画では189話「バスケットの国」で描かれています。スラムダンクの漫画には通常版に加えて、完全版・新装再編版も発行されており、通常版22巻・完全版17巻・新装再編版14巻に収録されています。

安西先生の名言の声が人気!声優は誰?

最後はアニメ『スラムダンク』と、2022年12月に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』で安西先生を演じた声優をご紹介します。

アニメ版・安西先生役の声優

アニメ版『スラムダンク』では、声優の西村知道さんが安西先生を演じています。独特な穏やかな声で、多くの方が「安西先生はこの声!」と思うのではないでしょうか。西村知道さんは現在77歳ですが、現役で活動されています。温厚な役から悪役まで幅広く演じ分け、声優だけでなくナレーションとしても活躍中です。

【主な代表作】

  • NARUTO -ナルト-(三代目土影・オオノキ)
  • スラムダンク(安西先生)
  • 魔神英雄伝ワタル(剣部シバラク)
  • 幽☆遊☆白書(ジョルジュ早乙女)
  • 機動戦士Zガンダム(ジャミトフ・ハイマン大将)
  • 頭文字D(立花祐一)

2022年に映画化!映画版・安西先生の声優は?

2022年公開映画『THE FIRST SLAM DUNK』は、メインキャストはもちろん、木暮公延や赤木晴子、水戸洋平、安西先生の声優も総入れ替えとなりました。安西先生の声を演じたのは声優の宝亀克寿さんです。

アニメ版『スラムダンク』の声が定着していたので懸念されましたが、公開後は「西村知道さんも大好きだったけど、宝亀克寿さんは”丸くなる前”の安西先生が連想できる声でぴったり」「智将って感じでこれまた渋い」など、旧アニメファンからも高評価が相次いでいます。

【主な代表作】

  • ひぐらしのなく頃に(北条鉄平)
  • ONE PIECE(ジンベエ:二代目)
  • さらい屋 五葉(ご隠居)
  • コードギアス 反逆のルルーシュ(バトレー・アスブリウス)
  • STAR DRIVER 輝きのタクト(ウスイ・ケンゾウ)
  • 忍たま乱太郎(黄昏甚兵衛)
  • THE FIRST SLAM DUNK(安西光義)
  • バビロン(野丸龍一郎)

安西先生は多くの選手から慕われる最高の監督!

名将・安西先生の名言いかがでしたか?スラムダンクを知らない方でも「あきらめたらそこで試合終了だよ」の名セリフは誰しも1度は耳にしたことがあるでしょう。

安西先生は湘北メンバーのみならず、多くの選手から慕われる最高の監督です。既に読んだこと、観たことがある方も、今回ご紹介した名言に注目しながら、漫画やアニメ、そして映画版『THE FIRST SLAM DUNK』をもう1度楽しんでみてはいかがでしょうか。

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