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【真綿の檻】1話〜6話(最終話)までネタバレあらすじ解説!母と娘の結末は?

田舎ならではの毒親と娘の関係を描く電子コミック【真綿の檻】をご存じでしょうか?実はこの【真綿の檻】は物語の途中から大どんでん返しがあり、序盤の印象が一期に代わる面白い作品となっているのです。

今回は、人気電子コミック【真綿の檻】の1話~6話(最終回)までのネタバレを含むあらすじについて紹介します。SNSの広告でもよく出てくる作品なので、気になっているからはぜひ最後までチェックしてみて下さい。

【真綿の檻】どんな漫画?

初めに、電子コミック【真綿の檻】の作品情報や作者を紹介します。【真綿の檻】の作者は他の大人女子向け作品でも話題になっている人気漫画家だったのです。

作品情報

【真綿の檻】は、『姉系プチコミック』2022年9月号10月号で、1・2話、それ以降は『姉プチデジタル』2022年12月号 で連載していた作品で、単行本は全2巻あります。単編作品がいくつか入っている漫画で、その中でも話題となっている作品が、SNSでもよく見かける亭主関白な旦那の話となります。

主人公の榛花は幼いころから親の機嫌を気にしながら生きて来た女性で、成人し結婚した現在は旦那に尽くしていました。定期的に遊びにくる弟夫婦からは、まるで奴隷のような扱いだと感じられており、実家の家族たちは榛花のことを離婚したくてもできない可哀そうな子と思っていたのです。

真綿の檻の作者とは

【真綿の檻】の作者は、鹿児島県出身の少女漫画家の尾崎衣良(おざき いら)先生です。尾崎衣良先生と言えば、少し前に話題となった『深夜のダメ恋図鑑』でお馴染みの漫画家です。

尾崎衣良先生は鹿児島県立鶴丸高等学校卒業後の1997年に、三浦衣良として『りぼんオリジナル』10月号掲載の「通りすがりのLOVIN’YOU」にて漫画デビューを果たしました。『りぼん』関連誌にいくつかの作品を掲載し、その中には秋元康さん原作の『象の背中~はるか~』の作画も担当しています。

2008年には『Betsucomi』に掲載された「王子様に目覚めのKISS」で現在の尾崎衣良先生名義で再デビューをし、第50回小学館新人コミック大賞・大賞受賞も受賞しました。

そこからは、読みきり・連作・旅行エッセイなど様々な作品を手掛け、2017年発売の『尾崎衣良初期傑作集 ダメ恋前夜』「深夜のダメ恋図鑑3話」で大きな注目を集めたのです。

【真綿の檻】の登場人物

続いて、尾崎衣良先生の最新作である【真綿の檻】の主な登場人物たちを紹介します。こちらの項目で、登場人物の細かい設定をチェックし、本当の独人間は誰なのか見てみましょう。

清武一広

清武一広は主人公 椿花の旦那で、弟や嫁家族の前では亭主関白をわざと演じています。しかし、本当は心優しく機転が利く男性で、椿花のことを誰よりも大切にしているのです。

また、椿花が実家でどのような扱いをされているのかも熟知しているため、母 泰枝が骨折し椿花に実家の家事や母の世話を押し付けようとした義父や義弟を見かねて「椿花が家を空ける間、俺の飯は誰が作るんですか?」とわざと悪者になり助けました。

清武榛花

主人公の清武榛花は国立大学工学部を卒業し、現在建築士として働く立派な女性です。国立大と親からすれば親孝行な大学へ行ったにも関わらず、女であることを理由に学費を出してもらえず、奨学金を借りて大学へ通いました。

また、旦那の一広とは大学で出会い、そのまま結婚しています。現在は実家から離れたい思いもあり、1時間ほど離れた場所で暮らしていますが、家族との距離は中々取れないようです。

さらに、旦那の一広は優しく家事も手伝おうとしますが、幼いころから家事をこなしてきた椿花は、大好きな旦那のごはんを作ることも楽しみになっており好きでキッチンに立たせていません。

宮崎聖司

椿花の弟の宮崎聖司は、椿花とは対照的に実家の長男で男なので、激愛されて育ちました。国立大に進んだ姉よりもランクが低く、学費も高い私立大学に進学しましたが、学費はもちろんお小遣いも貰いながら悠々自適なキャンパスライフを過ごしたのです。

また、姉のことは親にも旦那にも自分の気持ちを通せない気の弱い女性だと見下し、旦那に奴隷のような扱いを受けていることを心配までしている素振りを見せていますが、実際は姉夫婦の自宅から金を抜き取ったりと、とんでもない性格をしています。

宮崎紗英

宮崎紗英は、聖司の嫁です。聖司の嫁と言うことで一見悪者に見えがちですが、椿花に雑用を押し付ける男尊女卑志向が強い宮崎家の男性陣に嫌悪感を抱いています。

しかし、義母の面倒を見たくないことは事実で、嫁と言う立場だから何も言えないと理由を付けて、紗英もまた面倒ごとを椿花に押し付けようとする張本人なのです。また、聖司が姉夫婦の自宅から金を抜き取っていることは知らず、兄弟仲が良いため、姉夫婦の自宅に行きたがるのだと思い込んでいます。

【真綿の檻】1話・2話のあらすじネタバレ

続いて、【真綿の檻】の1・2話のネタバレを含むあらすじを紹介します。椿花を取り巻く胸糞悪い家族たちの様子をチェックしてみましょう。

1話のあらすじネタバレ

この日、聖司と紗英は頻繁に通う姉夫婦の自宅に訪れていました。聖司の姉の椿花は亭主関白な旦那にいつも奴隷のようにこき使われており、紗英は気がかりに思っています。その日の椿花はいかにも体調が悪そうなのですが、旦那の一広は関係なくソファーに座ったままです。

心配した紗英はシンクに山積みになった食器を洗おうとしますが、椿花は「毎月のことで、病気ではないから」と苦しそうな笑顔を見せるのでした。

帰り道、聖司と紗英は椿花の奴隷のような扱いがどうにかならないのかと話しています。聖司は椿花のことを幼少期の頃から”幸の薄い女”と感じており、実家に男尊女卑思考が強いことも分かっていました。

また、聖司は物心ついた頃から文句ひとつ言わず母の手伝いをして、両親に認められたい一心で地方トップの国立大へ入った椿花のことを、どこか不憫に思っていたのです。

2話のあらすじネタバレ

聖司は仕事から帰宅すると、スマホを持った紗英が慌てて駆け寄ってきます。なんと、聖司の母 泰枝が足を骨折し、助けてほしいとの電話がかかってきたのです。焦る紗英とは対照的に、話を聞き目の色を変えた聖司は「そうゆうことは、姉ちゃんに任せればいいよ。」と返事をします。

「姉ちゃんは誰かに認めてもらいたい商品欲求の塊だから、実家の面倒も喜んで引き受けるよ」と平気で話すのです。別の日、紗英と実家に来た聖司は「俺も仕事があるし、紗英も忙しいし。この家のことは姉ちゃんにやってもらおう」と紗英がいないのに話を進めてしまいます。

椿花の母は、父が仕事しかしない人で家事・育児は全て負担していました。当然、自分と同じである椿花にも厳しく家事を躾、それが自分の役割だと正当化していたのです。しかし、椿花が中学生になった時「そんなにストレスなら離婚すれば?」と言われます。

離婚したくても、自分に経済力がない母は、子供たちのために我慢していると擦り付け怒りを露わにしました。その後、椿花が結婚し母が新居を訪ねた際、正社員として働き家事も完璧に一人でこなす椿花の姿を見て「まるで昔の私」と喜ぶのでした。

母の回想が終わると、椿花と一広も実家に着きます。そして、いきなり椿花に介護と家のことを頼む母と父・聖司は、異論を言わせないよう速いスピードで話を進めるのです。しかし、見かねた一広は「待ってください。その間の俺の飯はどうなるんですか」と話を遮ります。

一広は戸惑う父を論破すると、椿花を連れて実家を出ようとするのですが、負けて追われない父は「離婚だ!」と叫ぶのでした。

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【真綿の檻】3話・4話のあらすじネタバレ

続いて、【真綿の檻】の3・4話のネタバレを含むあらすじを紹介します。母の介護と実家の家事を擦り付けられた椿花は、昔のように従うしかないのでしょうか。

3話のあらすじネタバレ

父に「離婚だ!」と言われ、母や弟からもまるで結婚生活が可哀そうな言い方をされた椿花は、長年の我慢が遂に限界を迎え「誰が離婚なんかするか!バーカ!」と吐き捨てました。自分の意思を家族に伝えることができない弱い子だと思っていた実家の家族たちは騒然とします。

また、いつも目を瞑っていた弟に対しても、「コソ泥」と言い、父に対しても「見栄が張れるように、地方一の大学に進学してあげた」と打ち明けます。

さらに、自分に財力がなく、離婚したくてもできなかった母に対し「あなたと一緒にしないで。私は自立していて、離婚したかったらいつでもできる」と遂に長年の鬱憤を伝えたのです。実家を出た帰り道、車内で一広と椿花は清々したかのような穏やかな表情を浮かべるのでした。

4話のあらすじネタバレ

運転する一広に椿花は、わざと悪い旦那を演じ介護や家事を断りやすいよう仕向けてくれたことを感謝します。これまでは悪いように描かれていた一広ですが、実は椿花を守ろうとしてこその行動だと種明かしをされるのです。

幼少期必要以上に母に厳しくしつけられてきた椿花は、一般的な女性の家事スキルを優に超えています。椿花が失敗したと感じた料理も一広は「おいしい」と食べてくれ、「椿花がご飯を作ってくれるようになってから嫌いな食材も食べられるようになった」と感謝してくれるのです。

そんな温かい家庭で過ごすうちに、幼少期から強制だとこなしていた家事も椿花にとっては楽しいものに代わり、一広が手伝おうとしても「ここ(キッチン)は私の領域」と好きで断るようになりました

一方、弟の聖司は椿花が独身時代から金をせびることが多く、結婚してもそれは変わりませんでした。聖司の悪事を知った一広はわざと冷たい旦那を演じ、金の貸し借りを断ります。また、それでも勝手に取っていこうとするため、リビングに居座り聖司を監視しなければいけなかったのです。

【真綿の檻】5話・6話結末のあらすじネタバレ

続いて、【真綿の檻】の5・6話(最終回)のネタバレを含むあらすじを紹介します。全ての種明かしがされましたが、その後母が骨折してしまった実家と椿花の関係はどのような結末を迎えるのでしょうか。

5話のあらすじネタバレ

5話は母 泰枝の回想から始まります。泰枝は、田舎で商店を営む家に嫁ぎました。結婚後の泰枝は商店の手伝いをしながら、義両親・2人の子供たち・旦那の世話や家事を一人でこなし、いつも余裕がなかったのです。

男尊女卑思考を植え付けられた泰枝が勇逸強く出れるのは娘の椿花にだけで、いつしか義両親の世話や聖司の世話も押し付けるようになりました。泰枝は椿花に対し、要領が悪く失敗ばかりすると感じていたのですが、大人な泰枝がいっぱいいっぱいになることを押し付けられては、多少失敗して当然です。

また、ある日椿花は良かれと思い母にエプロンをプレゼントしました。しかし、泰枝は「これ以上頑張れと言うのか」とエプロンを投げつけブチ切れます。

そこで、例の「そんなにストレスなら離婚すればいいのに」を言われてしまったのです。そこから泰枝は椿花のことを嫌うようになり、結婚し仕事をしながら家事を一人でこなす椿花を見て、「やっと私の気持ちがわかったか」と喜んでいました。

さらに、骨折した際には、どこにいても誰かの言いになりになるくらいなら、実家に戻ってきて自分の代わりをするななら許してやろうと、思い違いも甚だしい考えを持っていました。

6話結末のあらすじネタバレ

あの日家族に対して長年の毒を吐き出した椿花でしたが、通いで母の看病をしていました。椿花の本当の気持ちが分かり、また自分を助けてくれるのは実際はずっとかわいがってきた聖司ではなく椿花だったことで、泰枝は「自分が嫌われて当然」と言います。

すると、全てを打ち明けそれでも母を見捨てなかった椿花は「お母さんがそれ言う?」と返しました。泰枝はどれだけ厳しく当たっても、どれだけ年月が経とうとも母親は無条件に子供から愛されると勘違いをしていたのです。

元々母が大好きだった椿花は、少しでも母の力になればと手伝いをしてきましたが、環境の変化や大人になったことで冷静に関係を見つめ直し、母を慕う気持ちは薄れています。

そんな椿花の気持ちの変化を痛感した泰枝は自分の人生は何だったのか後悔と絶望で泣き崩れるのです。そんな母の姿を見ても、椿花は「いや、知らんけど。趣味とは見つければ」と距離を取った返事をします。そして、そんな娘の態度と言葉に泰枝もこれからは自分のために人生を歩んでいこうと決めるのでした。

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【真綿の檻】感想や評価

続いて、【真綿の檻】を実際に読んだ読者たちの感想や評価を紹介します。胸糞悪い家族でしたが、最終回自分の過ちに気づいたのは結局苦労した母だけでした。そんな【真綿の檻】は、読者の目にどう映ったのでしょうか。

感想や評価①自分達を鏡で見ているよう

この令和の時代にこんな家族いるの?と感じる方もいるかもしれませんが、これほどひどくないにしても、椿花のような思いを少しでも感じたことがある方はいるでしょう。同じ経験をした方には、痛いほど刺さる内容だったのではないでしょうか。

感想や評価②主人公のようになりたいと思った

椿花は結婚後も家事仕事の両立をこなし、結局実家とも縁を切らずにいます。そんな椿花を見て、私も椿花のように強くなりたいと感じる方もいるようです。

感想や評価③最後まで読んで良かった

登場人物の視点により、物語の印象がガラッと変わる点も高評価を得ています。最初の1・2話は聖司や紗英視点だったために、本当は良い旦那である一広が悪い人物に描かれていました。

一方、3.4話以降からは本当の毒家族の正体が暴かれていき、最終回は娘と母の関係に変化もありスッキリしたと感じた読者も多いでしょう。

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真綿の檻は同じ立場の娘・母親に最終回まで読んで欲しい漫画

今回は、【真綿の檻】の1話から6話までのネタバレを含むあらすじを紹介しました。最初の印象からしても、最後の結末は誰も予想できなかったでしょう。また、家族間の問題を大胆に描く【真綿の檻】は、家族とはどのようにあるべきなのか、改めて考えさせられる内容となっています。

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