「薬屋のひとりごと」は、2023年にテレビアニメ化された注目作品です。薬や毒の知識を駆使してさまざまな難事件を解決していくというミステリーですが、主人公の少女・猫猫(まおまお)の正体や過去が気になる方もいるのではないでしょうか。今回は「薬屋のひとりごと」の猫猫(まおまお)の正体や過去、気になる後宮のイケメン・壬氏との関係について解説していきます。
目次
【薬屋のひとりごと】とは
今回ご紹介していく「薬屋のひとりごと」は2023年にテレビアニメ化されましたが、もともとは小説投稿サイトで連載されていたWEB小説です。まずは「薬屋のひとりごと」がどのような作品なのか、概要やあらすじをご紹介していきます。
薬屋のひとりごとの作品概要
作品の舞台は架空の古代中国のような帝国で、後宮で働く下女が薬の知識を使い、王宮内で起こるさまざまな事件の謎を解き明かしていくミステリーです。
2011年10月から小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載がスタートしたWEB小説で、ミステリーに加えファンタジーやラブコメディ要素も含んでいます。作者は日向夏さんで、2012年9月にRay Books、2014年8月にヒーロー文庫から第1部「後宮編」が書籍化され人気となりました。
また2017年からは「月刊ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)と「月刊サンデーGX」(小学館)の2誌でそれぞれ異なる漫画家によってコミカライズ版が連載されており、シリーズ累計発行部数が2700万部を突破する大ヒットとなっています。さらに2023年2月に待望のテレビアニメ化が発表され、同年秋から放送がスタートしました。
薬屋のひとりごとのあらすじ
猫猫(まおまお)は、花街で薬師として働く少女です。しかしある日、薬草を取りに出かけた際に森で人さらいに遭ってしまい、後宮で下女として働くことになってしまうのでした。
奉公の期限が来るまでは大人しくしているつもりだったものの、ある時宮廷内で発生した事件の謎を解明します。事件というのは、帝の幼い子供たちが続けて亡くなり妃たちをも体調不良になっているという不可思議なものでした。
薬や毒の知識を使って難事件を解明していく猫猫の能力は次第に寵妃や宦官の目に留まるようになり、その後宮廷内で起こるさまざまな事件を密かに解決していくことになるのでした。
【薬屋のひとりごと】猫猫(まおまお)とは
猫猫は「薬屋のひとりごと」の主人公の少女で、人さらいに遭って下女として売られ、後宮で働くことになります。ここでは主人公・猫猫がどのようなキャラクターなのかプロフィールをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
猫猫(まおまお)のプロフィール
🍃━━…‥・
「#薬屋のひとりごと」
第7話 放送開始✨
・‥…━━🍃ぜひ期待・感想投稿は、 #薬屋のひとりごと で✨
全国の放送時間・配信情報はこちらからチェック🖊 https://t.co/pRQoM2rwND pic.twitter.com/vIg36LU2Cg
— 『薬屋のひとりごと』アニメ公式 (@kusuriya_PR) November 18, 2023
花街で大叔父の漢羅門(カン・ルォメン)を手伝い薬売りをしていた少女ですが、ある日人さらいに遭い、後宮に下女として売られてしまいます。しかし類まれなる薬や毒の知識を買われ、毒見役の侍女に出世しました。
そばかすのある可愛らしい顔立ちをしていますが、性格はドライで合理主義であり人間に対する関心は薄いのが特徴です。一方で薬や毒に対しての好奇心が非常に強く、自身の身体で実験を繰り返したことで腕には傷跡が多く、薬や毒の耐性もあります。
薬や毒・病気などに関する知識が豊富で、頭の回転も早いことから才能を評価され、後宮からさまざまな事件の解明を依頼されることになります。
名前 | 猫猫(まおまお) |
---|---|
誕生日 | 不明 |
年齢 | 17歳 |
身長 | 153cm |
体重 | 33~41kg |
【薬屋のひとりごと】猫猫(まおまお)正体は?
後宮で働きながら薬や毒の知識を駆使して事件を解決していく猫猫ですが、もともとは花街で薬師をしていました。薬や毒に強い興味があり、正義感も強いことから宮廷で発生するさまざまな事件を解明していくことになります。ここでは、主人公の少女・猫猫の正体について詳しく解説していきます。
猫猫(まおまお)正体①花街の薬屋
人さらいに遭って売られ、後宮で下女として働いていますが、もともとは花街の薬屋でした。大叔父で養父でもある漢羅門とともに、緑青館(ろくしょうかん)という妓楼の裏手にある家で暮らしていました。緑青館でお風呂に入れてもらったり時々アルバイトをしたりと関わりは深く、妓女たちとも仲良くしています。
漢羅門が元医者であったこともあり花街育ちでは珍しく読み書きもできますが、後宮に売られた際は人さらいが儲かるのを嫌がり、地味で無能な下女を装っていました。
猫猫(まおまお)正体②薬や毒に強い興味を持つ
🍃━━…‥・🐈
「#薬屋のひとりごと」
📺このあと第3話📺
・‥…━━🍃きらっきらな笑顔がまぶしい
猫猫はいかがでしたか?🐈第3話もどうぞお楽しみください✨
▼全国の放送時間はこちら
*地域によりOA時間が異なります。https://t.co/BIGk614L9v pic.twitter.com/8WxXCaUcby— 『薬屋のひとりごと』アニメ公式 (@kusuriya_PR) October 21, 2023
普段はクールでドライな性格ですが薬や毒に強い興味と情熱を持ち、薬や毒・病気に関する知識が豊富です。薬や毒のこととなると夢中になり我を忘れてしまうことも多く、子供のように目をキラキラさせます。
好奇心の強さから自分の身体を使って実験を行い、左腕には実験でついた無数の傷跡があるため、包帯を巻いて隠しているのが特徴的です。自分で薬や毒を飲んで研究を行うこともあり、実験を繰り返してきたことから薬や毒の耐性も人一倍強くあります。
猫猫(まおまお)正体③正義感が強い
面倒なことを嫌い出世にも興味がなかったことから後宮では目立たないようにしていた猫猫でしたが、帝の幼い子供たちが続けて亡くなり「後宮の呪い」と噂されているのを聞き、謎の解明に挑みます。猫猫はすぐに原因は毒だと気づき、下女の衣服の切れ端に「おしろいはどく」と書き込んで妃たちに届けました。
好奇心や毒への強い興味もありますが、正義感が強いからこそ事件を解決し、妃や子供たちを救えたのでしょう。猫猫はこの事件の解決がきっかけで、玉葉妃の毒見役に出世することになりました。
猫猫(まおまお)正体④そばかすは化粧
#薬屋のひとりごと e7
猫猫:雀斑戻る/そばかすってこういう漢字なのか【草むしりw高順(ガオシュン)は壬氏の部下ということでOK?【指紋という西洋風Detectiveではなく、猫猫は別の推理で銀食器の粉跡にアプローチ【前回の侍女による上級妃代理戦争はコミカルだったが、実は根は深いのかもしれない⬇️ pic.twitter.com/zbsCiuEKCI— スカポジ (@skyposition1) November 19, 2023
猫猫の顔には特徴的なそばかすとしみがありますが、実は刺青と乾いた粘土・塗料を溶いたものを使い、化粧で施したものでした。素顔にはそばかすもしみもなく、整った可愛らしい顔立ちをしています。
素顔が可愛いからこそ、売り物になると思われ人さらいに遭ってしまったのでしょう。わざわざ化粧でそばかすやしみをつけているのは、花街で襲われたりトラブルに遭ったりしないようにするためでした。
猫猫(まおまお)正体⑤実は名門一族のお嬢様
花街で育った猫猫でしたが、実は名門一族「羅」のお嬢様でした。父親は羅の一族の当主で、本来であれば後宮なら中級もしくは上級の妃になれるほどの位の高い家柄であり、皇族と結婚してもおかしくありません。しかし猫猫はわけあって両親とは離れて暮らしており、大叔父の羅門に引き取られ花街で暮らしていたのです。
【薬屋のひとりごと】猫猫(まおまお)の両親
猫猫は本当は名門一族のお嬢様なのですが、両親とは離れて暮らしており、大叔父に引き取られました。では、両親はどのような人物なのでしょうか。ここでは猫猫の父親・母親それぞれについて解説していきます。
猫猫(まおまお)の父親・漢羅漢
今、なろう発で大人気になっている小説に
『薬屋のひとりごと』があるけど
わたしがすごい気持ちがわかる登場人物がいる
主人公・猫猫の実父の羅漢だ
この人な pic.twitter.com/iGnkm8aAdg
— 美風慶伍@新・旋風のルスト【書籍化決定・毎日更新中】 (@johfushi) September 6, 2020
父親は漢羅漢(カン・ラカン)という名前で、国の軍師をしています。名門・羅の一族ですが自由人で、時に奇抜な行動もとるため変人と言われています。
以前は異母弟が一族の後継者に指名されていましたが、生き別れになっていた猫猫を見請けするために投手となることを決意し家督を奪いました。猫猫は養父の慕っているため、再会後にしつこく付きまとう羅漢のことをうっとうしく思い毛嫌いしています。
猫猫(まおまお)の母親・鳳仙
薬屋のひとりごと8巻、この鳳仙、壇蜜にしか見えない!!
羅漢、切ないな。
すれ違わずに結ばれていたら、どれだけ幸せだったんだろう。 pic.twitter.com/jXUYJjw862— にゃん太 (@reset_blue) May 25, 2021
母親は花街にある緑青館の人気妓女だった鳳仙(フォンシェン)です。囲碁や将棋がとても強く、羅漢に恥をかかせようとした同僚が碁の対決を持ちかけたのが出会いのきっかけでした。何度か対決するうちお互い惹かれ合うようになりますが、人気妓女だった鳳仙に身請けの話に出ます。
そんな中、二人は関係を持って鳳仙は猫猫を身ごもるものの、羅門が失脚したことで羅漢は遊説に出され、羅漢は彼女の妊娠を知らないまま3年も離ればなれになってしまいました。
妊娠・出産した鳳仙の身請け話は破談し、妓女としての価値も下がって梅毒にかかってしまい、廃人の様になり緑青館の片隅で隔離されてしまいます。猫猫は彼女が実の母親だとは知らされなかったものの、たびたび部屋を訪れ薬を届けに来ていました。
【薬屋のひとりごと】猫猫(まおまお)の過去
本来であれば名門一族のお嬢様であるはずの猫猫ですが、両親と一緒に暮らしておらず、大叔父に引き取られて花街で育ちました。ここでは、そんな猫猫の過去について解説していきます。
母親がいた妓楼・緑青館で育つ
生まれた後、母親である鳳仙がいた高級妓楼・緑青館で育ちました。緑青館の人気妓女で「三姫」と呼ばれる梅梅(メイメイ)・白鈴(パイリン)・女華(ジョカ)と仲が良く、姐さんと呼んで慕っており、所作も叩き込まれています。
大叔父の羅門に育てられる
『薬屋のひとりごと』10話
原作勢故に何度も言ってるけど、過去の色んな事件が収束されていくのが醍醐味となっており、今回も非常に面白い展開だった
後宮に見知った薬草があった謎なども解けたが、乳幼児を取り上げた所の下に「医官羅門追放」と記載されてる理由に注目してほしい#薬屋のひとりごと pic.twitter.com/yER2xFmmFH— イータ (@ETA_624) December 10, 2023
父親は地方遊説に出され、母親は隔離されたことで両親と一緒に暮らしていませんでした。生まれた後は緑青館で生まれ育ちましたが、その後は緑青館のある花街で薬屋をしていた大叔父の羅門に引き取られ育てられます。
羅門はもともと官吏でしたが、その後に後宮医官となります。しかし後宮のある事件の責任を取らされて失脚し、追放されてしまいました。猫猫は羅門のことを「おやじ」と呼んで慕っており、心から尊敬しています。
人さらいにさらわれて後宮へ
羅門に引き取られ、二人で暮らしながら薬屋をしていましたが、人さらいにさらわれて後宮で働くことになりました。はじめは地味な下女として働いていましたが、薬の知識と頭の回転の速さを買われ、さまざまな事件を解決して出世していきます。
【薬屋のひとりごと】猫猫(まおまお)と壬氏(ジンシ)の関係
「薬屋のひとりごと」では、猫猫と壬氏の関係も見どころの一つです。壬氏は後宮で強い権力を持っている宦官として登場するイケメンですが、その正体は皇帝の弟であり、正体を隠して宦官として働いています。作中では、猫猫と壬氏の恋のゆくえも注目のポイントとなっています。
壬氏(ジンシ)が猫猫(まおまお)に好意を抱く
壬氏は美しい容姿の持ち主で、女性たちや男性武官たちからちやほやされていました。猫猫と壬氏は「後宮の呪い」の事件がきっかけで出会いますが、自分の容姿に興味を示さず冷たい態度を取る猫猫に興味を持ち、次第に好意を抱くようになります。
しかし自分から相手にアプローチした経験がないため、素直になれなかったり強引な態度を取ってしまったりして、猫猫に嫌がられてしまうこともあります。
壬氏(ジンシ)が猫猫(まおまお)にプロポーズ(ネタバレ)
ここの壬氏様好きすぎる!拗ね壬氏様も良き良き💗横顔も素敵すぎる✨猫猫に会うために仕事頑張る壬氏様も可愛いw pic.twitter.com/glIAZTutPS
— りー (@r__i0113) December 16, 2023
小説の第7巻では、壬氏が猫猫にプロポーズするシーンがありました。ある夜、壬氏は「早く妻をめとるように言われた」と遠回しに想いを伝えるものの、恋愛経験のない猫猫は気にする素振りも見せません。
その態度が気に入らない壬氏は猫猫と口論となり、彼女に「意中の女が他の男に取られて後悔するなら最初からはっきり想いを伝えろ」と言われるのでした。
吹っ切れた壬氏は「よく聞いておけ!俺はお前を妻にする」と想いをぶつけました。その後も身分の差や次々に起こる事件でなかなか二人の関係は進展しませんが、今後の恋のゆくえにも注目です。
【薬屋のひとりごと】猫猫(まおまお)の活躍から目が離せない
今回は「薬屋のひとりごと」の主人公・猫猫のプロフィールや正体・過去や、壬氏との関係について解説しました。猫猫の実の父親は名門一族の当主ですが、大叔父に引き取られ花街で育ちました。
人さらいに遭ったことで後宮で働くことになりますが、そこで薬や毒の知識と頭の回転の速さを駆使して難事件を解決していきます。またイケメン宦官・壬氏との恋のゆくえにも注目です。今後もぜひ「薬屋のひとりごと」で猫猫の活躍をチェックしてみてください。