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【キングダム】紫夏(しか)は過去エピソードの重要人物?!活躍を解説!

人気漫画「キングダム」に登場するキャラクター・紫夏(しか)は、秦国の王・嬴政(えいせい)の過去を知る上で欠かせない重要人物です。2023年夏に公開される実写映画「キングダム」の最新作では、嬴政の過去エピソードも描かれています。今回は、そんな紫夏の人物像や活躍について解説していきます。

キングダムとは

今回ご紹介するキャラクター・紫夏は、漫画「キングダム」の登場人物です。まずは「キングダム」がどのような作品なのか、概要やあらすじをチェックしておきましょう。

キングダムの概要

「キングダム」は2006年に「週刊ヤングジャンプ」にて連載がスタートした漫画作品で、原作は原泰久さんです。春秋戦国時代の中国を舞台に、史実も織り交ぜながら壮大なスケールで物語が描かれています。

2012年にはアニメ化され、その後もシリーズでアニメが放送されており、2024年からは第5シリーズのアニメが放送予定となっています。

また作品のスケールの大きさから実写化は難しいと言われていましたが、これまでに2度実写映画化していずれも大ヒットを記録しており、2023年7月には3作目となる最新作が公開予定です。

キングダムの簡単なあらすじ

紀元前3世紀、春秋戦国時代末期の中国で下僕として働く信(しん)と漂(ひょう)は、天下の大将軍になることを目指し日々剣術を磨いていました。そんな中、秦国の大臣の目に留まった漂だけが王都に向かうことになります。

しかし1ヶ月後、傷だらけで瀕死の状態となった漂が信の前に現れます。実は漂は秦国の王・嬴政(えいせい)にそっくりであり、彼の影武者として召集され身代わりとなったのでした。

漂は信に自身の夢と秦王を助けるよう託し、命を落とします。そして信は秦王・政と出会い、彼の中華統一の夢を果たすべく大将軍への道を突き進んでいくことになるのでした。

キングダムの紫夏(しか)とは

今回解説していく紫夏は、秦王・政の過去を語る上で欠かせない存在です。ここでは紫夏がどのような人物なのか、プロフィールや生い立ち、実在するのかどうか、原作では何話から登場するのかについてご紹介します。

紫夏(しか)のプロフィール

趙国・邯鄲(かんたん)で有名な闇商人の頭領です。非常に美しい見た目の女性ですが、男勝りな性格できっぱりした物言いをします。もともと戦争孤児でしたが行商人の紫啓(しけい)に助けられ、紫啓亡き後に跡を継いで闇商人として名を上げることになりました。

紫夏(しか)の過去・生い立ち

幼い頃に戦争孤児となり、餓死寸前になるまで追い込まれていたところ、行商人だった紫啓に拾われ育ててもらいました。江彰(こうしょう)と亜門(あもん)の2人も同じく紫啓に拾われ、ともに商人として成長していきました。

しかしある時、紫啓は紫夏を助けた時と同じように子供を救おうとして命を落としてしまいます。紫夏は命の恩人である養父と悲しい別れを強いられますが、その後紫啓の跡を継ぎ、邯鄲で闇商人として有名となるのでした。

紫夏(しか)は実在した?

史実には記録がなく、実在しない人物で「キングダム」のオリジナルキャラクターです。嬴政は命からがら趙国から脱出したのではなく、趙から母とともに秦に送り返されたと史実に記録されています。

実際に趙から脱出し逃げのびたのは政の父・子楚(しそ)でした。嬴政は趙から解放されたものの、趙国での暮らしは切迫したもので非常に苦しい日々を送っていました。

紫夏(しか)編は何話から?

原作で紫夏という名前、そして嬴政自身の口から過去が語られるのは7巻の最終話にあたる第74話です。ここで宮女の向(こう)に、趙で経験した壮絶な過去について話しています。

そして次の8巻の第75話~第82話が政の過去エピソード「紫夏編」となり、自分の過去を語るエピソード中に紫夏が登場します。

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キングダムの紫夏(しか)の活躍

紫夏は秦王・嬴政の過去エピソードで登場する人物ですが、政との出会いや関係はどのようなものだったのでしょうか。ここでは、紫夏が活躍したシーンについて解説していきます。

紫夏(しか)の活躍①幼い嬴政に手を差し伸べる

秦国では昭王が崩御し、安国君(あんこくくん)が新たな王となりました。その次の王となるのが嬴政の父・子楚でしたが、十数年もの間趙に人質となっていました。子楚は趙から脱出するときに太后と子・嬴政まで連れて行けず、政は母親と共に趙に取り残されてしまいます。

2人は長平の恨みを持つ趙の人々から酷い仕打ちを受け続け、秦からの仕送りも途絶えて暴力や罵声、飢えに耐える苦しい日々を送っていました。

そんな中、9歳となった子楚の嫡子を趙から脱出させ、秦へ送り届けるという機密計画が進められており、優れた商才の持ち主であった紫夏にもその情報が入ります。

趙王に秦王崩御の情報が入れば、次王の子である政が真っ先に殺されることが分かっていた紫夏は、かつて紫啓が自分を救ってくれたように、幼い嬴政に手を差し伸べることを決めるのでした。

紫夏(しか)の活躍②嬴政を秦国に運ぶ

闇商人の紫夏は、秦国に仕える道剣(どうけん)に「嬴政を秦国に運ぶ」という仕事を依頼されます。長平の戦いで勝利した秦は趙国人を多数生き埋めにし、趙国の人々から「長平の恨み」を買っていました。

父親の代から趙国の人質となって生まれた嬴政は、母親と共にその恨みの矛先を向けられ過酷な日々を送っていました。そんな政の逃亡を助けるとなると、反逆者とみなされ命を狙われる危険があります。

ともに商人をしていた江彰と亜門は最初この依頼を受けることに消極的でしたが、紫夏は迷いなく引き受けるのでした。

趙を脱出するには5つの関門を抜ける必要があり、荷車に積んだ米俵に隠れていた嬴政は手に重傷を負うものの、紫夏の手回しのおかげで4つの関門を無事に突破することに成功します。

そして最後の関門も抜けますが、通った直後に緊急閉鎖を知らせる狼煙があがり、紫夏たちは全速力で秦軍と落ち合う場所を目指しました。

紫夏(しか)の活躍③精神を閉ざした嬴政を受け止める

最後の関門を抜けた後、嬴政の様子がおかしくなり突然馬車から飛び降りてしまい、紫夏が追いかけます。政は父親に見捨てられ、苦しむ母からの虐待や、秦への憎悪の的となり周囲から暴力を受け続け、精神を閉ざしていたのです。

政は「痛みも、味も匂いも、暑さも寒さも感じない、壊れているんだ」と打ち明け、自分も王になりたかったとうなだれます。心が壊れ亡霊の群れが見える政は、自分が秦に戻り王になってはいけないと追い込まれていました。

そんな政に紫夏は「なれますよ、私がならせてみせます」と力強く語りかけ、涙を流しながら「一緒に秦に帰りましょう」と手を差し伸べるのでした。

政に見えている亡霊の群れが見えた紫夏は「こいつらからは逃げられない」と諦めかける彼に「亡霊なんていない、全部ただの幻だ!」と叫び抱きしめます。

生まれて初めて人に抱きしめられた政は気を失い、抱きかかえられて馬車に戻りました。そして目を覚ました嬴政は亡霊を振り払い、人間性を取り戻すのでした。

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キングダムの紫夏(しか)は死ぬの?

最後の関門を抜け秦軍との合流点に急いでいましたが、趙国軍に気づかれてしまい騎馬隊に追われることになりました。逃げ続けるものの追いつかれ、秦国の道剣や単元、田慈、紫夏の仲間の江彰、亜門が命を落としてしまいます。

絶体絶命の状況の中で秦軍の迎えが見え、最後まで政を守り抜いて送り届けるため、紫夏は手綱を握る嬴政を追手の矢から全身でかばうのでした。

そして昌文君らが待つ秦軍との合流に成功するものの、紫夏の傷は深く「あなたは誰よりも偉大な王になれます」という言葉を残し、息を引き取ります。

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キングダム・紫夏(しか)役は誰?

「キングダム」はアニメ化や実写映画化もされており、いずれも人気となっています。ではアニメや実写映画では、紫夏役は誰が演じるのでしょうか。ここではアニメ版と実写映画版で紫夏を演じた声優・キャストについて解説していきます。

アニメ版・紫夏(しか)役の声優は大原さやかさん

アニメ版で紫夏を演じたのは声優の大原さやかさんです。アニメでは、シーズン2第7話「呪われた王子」で初登場しています。大原さやかさんは1998年にアニメ「名探偵コナン」で声優デビューしており、数多くの人気アニメや映画、テレビ番組のナレーションで活躍しています。

名前 大原さやか
生年月日 1975年12月6日
出身地 神奈川県
所属 東京俳優生活協同組合
特技 チェロ演奏
主な出演作品
  • 「BLEACH」黒崎真咲役
  • 「ARIA」アリシア・フローレンス役
  • 「とある科学の超電磁砲」テレスティーナ=木原=ライフライン役
  • 「うたわれるもの」ウルトリィ役

実写映画の紫夏(しか)役は杏さん

2023年7月公開予定の実写映画「キングダム 運命の炎」で紫夏役を演じるのは、女優の杏さんです。杏さんはモデルとしてデビュー後、2007年から女優としての活躍が増え、数多くの人気作品に出演しています。

「キングダム」最新作では「紫夏編」が描かれており、杏さんは趙国で憎悪と暴力を着け続ける政を助けようとする美しき女性・紫夏を演じています。作中では彼女の正義感や母性に加え、馬術や剣・矢を使用した戦闘シーンも披露しており、見どころ満載です。

名前 杏(あん)
生年月日 1986年4月14日
出身地 東京都
血液型 A型
所属事務所 株式会社トップコート

キングダムの紫夏(しか)の活躍を漫画・アニメで楽しもう

今回は「キングダム」の登場人物の一人・紫夏のプロフィールや活躍について解説しました。紫夏は登場シーンは少ないものの、秦国の王・嬴政の過去における重要人物です。趙で悲惨な日々を送っていた政に手を差し伸べ、精神を閉ざした政を受け止め人間性を取り戻させました。

最期は政をかばって命を落としてしまいますが、今の政があるのは彼女のおかげだといっても過言ではないでしょう。そんな紫夏の活躍を、ぜひ漫画やアニメ、実写映画で楽しんでみてはいかがでしょうか。

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