漫画「キングダム」に登場する桓騎(かんき)は秦国の武将で、冷徹な性格ながら戦いの天才であり、かっこいい名言を残していることから作中でも多くのファンを獲得している人気キャラクターです。
しかし、残念ながら桓騎は最後死亡しています。今回は「キングダム」桓騎の死亡についてネタバレを含めて解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
【キングダム】とは
今回ご紹介する桓騎は、人気漫画「キングダム」に登場するキャラクターです。まずは「キングダム」がどのような作品なのか、概要やあらすじを確認しておきましょう。
キングダムの作品概要
原泰久さん原作の中国春秋戦国時代を舞台にした漫画で、2006年9月号より「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載されています。
史実を基にしており実在した人物をモデルとしたキャラクターも多く登場するのが特徴で、争乱の時代を生き抜いていく武将たちの熱き戦いが見どころです。
第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞し、2023年7月時点での累計発行部数は9900万部を超えるなど大ヒットしており、テレビアニメ化・実写映画化もされています。
キングダムの簡単なあらすじ
紀元前3世紀の中国春秋戦国時代末期、戦争孤児の信は漂と共に下僕として生活しながら、天下の大将軍になることを夢見て日々剣の修行を行っていました。
そんなある日、漂は秦国の大臣に見出されて王宮に使えることになりますが、1ヶ月後深手を負って信のもとに戻り死に際に信に地図と大将軍の夢を託します。
信が漂に手渡された地図の場所に行くと、そこには漂にそっくりの秦王・嬴政がいました。そして信は、天下統一を目指す嬴政の元で漂との夢であった天下の大将軍になるため戦いに身を投じていきます。
【キングダム】桓騎(かんき)とは
桓騎は秦の武将で、秦国の武将たちの中でも異色の経歴の持ち主です。ここでは桓騎がどのような人物なのか、プロフィールや性格、強さ、実在するかどうかについて解説していきます。
桓騎(かんき)のプロフィール
大将軍・蒙驁(もうごう)の副将であり、のちに六大将軍の一人となりました。「首斬り桓騎」と呼ばれ残虐な戦い方をすることで知られています。
また「戦いの天才」とも言われるほどの才能を持っており、普通は考え付かないような独自の戦略を打ち出し重要な戦いに次々と勝利していきます。もともとは大野盗団の首領という経歴の持ち主で、常に冷静で部下たちを引っ張っていくカリスマ性がある将軍です。
名前 | 桓騎(かんき) |
---|---|
所属国 | 秦国 |
所属軍 | 桓騎軍 |
役職 | 六大将軍 |
桓騎(かんき)の性格
かっこよさの参考になる男
キングダムの桓騎・自分への有り余る自信
・有害さ、悪な感じ
(彼の場合行き過ぎてる感はあるけど)
・リスクに全くびびらない
・人を導くリーダー性
彼から学ぶことは多い pic.twitter.com/0GJSHhnnbV— せそん (@Cafe_nature7610) September 14, 2023
元野盗だったこともあり、作中登場するキャラクターの中でも特に残忍で冷酷な性格です。敵軍の拷問、投降した兵への容赦ない残虐行為、一般市民の虐殺も平然と行い、敵のみならず味方からも恐れられています。
傲慢で秦国への忠誠心も薄く危険人物とされ、国王・嬴政を値踏みするシーンもありますが、所属していた白老・蒙驁将軍には従順でした。
直属の部下たちには非常に寛容で慕われており、クセ者揃いの彼らをまとめ上げ引っ張っていくカリスマ性の持ち主です。また常に冷静で、戦いの最中や窮地に立たされても笑みを浮かべポジティブに考えるなど、楽天的な一面もあります。
桓騎(かんき)の強さ
型にはまらない戦術・奇策・奇襲を得意とし、勝つためにはどんな手も使います。魏軍の天才戦術家・玄峰(げんぽう)との戦いでは、自らが敵軍に紛れて奇襲するという普通では考えられない戦略で、見事に玄峰を討ち取りました。
独自の戦法に加え、高い剣術と弓術も持ち合わせ、その腕は作中でもトップクラスです。非道な行いも平然に行ったり傲慢な態度を取ったりすることから秦国の中には彼をよく思わない者たちが多くいますが、それを上回る実力と武功を上げ出世していきます。
桓騎(かんき)は実在の人物?
キングダムがヤバ‼️‼️
史実なんかぶっ壊せ桓騎‼️‼️#キングダム好きと繋がりたい#むしろ俺よりキングダム詳しい人探したい pic.twitter.com/guZwXwl90Y
— 松田栄治 下関キックボクシング誠友塾 (@VVbzop63K0YEfRx) December 7, 2022
「キングダム」には実在した人物をモデルとしたキャラクターが多く登場しますが、桓騎も約2,200年前に秦の始皇帝に仕えていた実在の人物です。
史実には漫画で描かれているような元野盗の残虐な将軍であったという記録はありませんが、個人的な情報の記述が残っていないため素性は不明です。
史実では紀元前236年に王翦(おうせん)・楊端和(ようたんわ)と共に趙国の鄴(ぎょう)を攻めて9城を落とし、紀元前234年には扈輒(こちょう)将軍を討ち取ったとあります。
【キングダム】桓騎(かんき)は最後どうなる?死亡した?
人気キャラである桓騎は実在した人物で、秦国の将軍として活躍しました。ここでは、そんな桓騎が史実と作中で最後どうなるのか、死亡するのかどうかについて解説していきます。
史実では李牧に敗れ死亡
史実によると、趙国の李牧(りぼく)に敗れて死亡したとあります。桓騎は紀元前233年に趙国に攻め入り平陽と武城を平定、赤麗と宣安を攻めて武将を討ち取りました。しかし、その後「肥下の戦い」で李牧の戦術にはまり敗れたのです。
死亡せず敗走した説もある?
実は死亡しておらず、李牧に敗れた後に敗走したという説もあります。この説によると李牧軍に敗北するという失態から桓騎は死刑を言い渡され、逃れるために燕に亡命しました。
しかし桓騎一族は根絶やしにされ、秦国の王に強い恨みを持った彼は樊於期(はんおき)と名前を変え、始皇帝暗殺未遂事件の実行犯・荊軻(けいか)に協力することになります。
荊軻の作戦は裏切者・桓騎こと樊於期の首を持っていけば秦王に近付くチャンスがあり暗殺できるというもので、樊於期は自分の首を切り落として荊軻に託しました。この作戦は途中まではうまくいき国王に近付くところまでいったものの、暗殺には至らず失敗に終わっています。
キングダムでの桓騎(かんき)も死亡する?
史実では戦死した、もしくは敗走したとされている桓騎ですが、作中では趙との戦いで死亡しています。死亡シーンが描かれているのは漫画69巻・752話「聖地へ」です。秦軍は趙国の深部・宜安にたどり着きますが、軍師・李牧の戦略にはまってしまい窮地に立たされます。
そんな中で桓騎は李牧を討ち取るために奇襲を仕掛け、壮絶な戦いが繰り広げられました。敵の激しい攻撃を受けながらも李牧に突撃していきますが、最後は力尽き死亡することとなります。
キングダムでの桓騎(かんき)の死亡をネタバレ
ついに桓騎死亡か pic.twitter.com/4LL7Vqab2l
— ユウ (@Zptcp295vrbWk) March 27, 2023
窮地に立たされた桓騎のところには、飛信隊に属していた元桓騎軍・那貴(なき)一家も含め彼を「お頭」と呼び慕っていた部下たちが集まってきており、桓騎は「俺たちが勝つ」と檄を飛ばして彼らを奮い立たせました。
部下たちが次々と倒れていく中、桓騎はたった一人で敵に囲まれ攻撃を受けながらも李牧へ突撃していきます。その際、彼は偲央(しお)や雷土(らいど)、黒桜(こくおう)、那貴(なき)、厘玉(りんぎょく)たちが和気あいあいとしている走馬灯を見ており、彼らを聖地に連れていきたいと思っていました。
そんな桓騎の体には次々と槍が突き刺さり、瀕死の状態でも止まることなく李牧の目前まで達しました。そしてついに李牧に一太刀浴びせられるというところで、剣は折れ桓騎は目を見開いたまま力尽きます。
【キングダム】桓騎(かんき)が残した名言
桓騎は「キングダム」の作中で、多くの名言を残しています。ここでは、その中から厳選してかっこいい名言を3つご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
名言①心配すんな 全部上手くいく
キングダムやっとシーズン4まで来た
桓騎カッコイイ‼️楊端和美しい‼️⚔️
ヒカル君もずっとお勧めしてたしもっと早く見ておくべきだった♀️ pic.twitter.com/Ibv0R4O3A9
— ⚡️⚡️ (@6GARDEN9) September 15, 2023
この名言は漫画68巻740話「結末の意味」で描かれている「肥下の戦い」にて、不安がる部下に向けて言ったものです。劣勢という状況の中で李牧軍に奇襲をかける前、側近たちは失敗すれば軍は全滅し桓騎も討ち取られてしまう、と大きな不安を感じていました。
しかし桓騎だけは違い、いつもと同じように「心配すんな 全部上手くいく」と言い、部下たちを奮い立たせるのでした。この名言は、28巻30話「敵の海原」において敵の数の多さに震えあがる部下に対しても言い放っています。
名言②白老へのたむけだ
この名言は漫画34巻366話「戦後の各国」で言ったものです。合従軍との戦いの後に白老・蒙驁将軍は老衰で死亡し、それを知った桓騎は魏の汲(きゅう)城を落とし降伏しない敵兵を生きたまま焼きながら「白老へのたむけだ」と弔いの言葉を口にしました。
桓騎は蒙驁将軍の副将であり、合従軍の戦いでは共に函谷関を守っていました。桓騎の残忍な部分が描かれながら、白老・蒙驁将軍への敬意も表現されたシーンでした。
名言③俺のやってることはいつも完全勝利の結果につながっている
資金管理の徹底はいつも、
トレーダー人生トータルで
完全勝利の結果につながっている。#キングダム大好き芸人K pic.twitter.com/ocnvYJ041o— traderK (@trade_fu) May 13, 2020
丘取り合戦であった黒羊戦にて、桓騎の戦法に納得がいかない側近に向けて言い放った名言です。最重要拠点であった中央丘から撤退して趙軍に明け渡した桓騎の戦術は、味方を苦しめることにもなり側近たちは不信感を抱きます。
そんな彼らに「理由だの、戦術だの、どうでもいいだろうが」「昔みてェに俺を信じろ。俺のやってることはいつも完全勝利の結果につながっている」と言うと、部下たちはすぐに黙り納得するのでした。この名言からは桓騎のカリスマ性と、彼がいかに部下に信頼され深い絆があるかが分かります。
【キングダム】桓騎(かんき)は史実通り死亡する
今回は、人気漫画「キングダム」に登場する秦国の将軍・桓騎の死亡について解説しました。桓騎は作中と同じく秦王に仕えた将軍として実在した人物であり、史実では李牧に敗れて死亡したとあります。
「キングダム」の作中でも史実通り死亡しており、李牧軍に奇襲を仕掛けるもあと一歩というところで力尽きました。桓騎はかっこいい名言も多く残している、人気のキャラクターです。ぜひ漫画「キングダム」で桓騎の活躍をチェックしてみてはいかがでしょうか。