日本の大ヒット漫画には、泣ける感動の名作が多く存在します。漫画は読むまでが億劫かもしれませんが、いざ読み始めるとどんどん続きが読みたくなって、いつの間にか時間が過ぎてしまうでしょう。
今回は、現実逃避やストレス発散に打ってつけの泣ける人気感動漫画をジャンル別で紹介します。大人になり漫画から遠のいていた方も、ぜひこちらで紹介する漫画を手に取り、涙活してみて下さい。
目次
おすすめの泣ける人気感動漫画【スポーツ】
初めに、おすすめの感動スポーツ漫画を紹介します。スポーツ漫画は専門知識がないと楽しめないと思われがちですが、大ヒットした名作は取り扱うスポーツに詳しくなくても、ストーリーだけで感動してしまうのです。
おすすめ感動漫画①弱虫ペダル
渡辺航先生による【弱虫ペダル】は、2008年から『週刊少年チャンピオン』で連載されている自転車競技を題材にした感動漫画です。主人公でオタクの小野田坂道は、電車賃を節約するために秋葉原までママチャリで通っていました。
また、傾斜20度の坂の上にそびえつ高校へ進学したため、本人は知らぬ間に強靭な脚力を身に着けていたのです。偶然が重なり運動部位勝手な苦手意識を持っていた小野田坂道ですが、自転車競技部に入部することになり、思い描いていた高校生活とは正反対の青春を送ることになるのでした。
おすすめ感動漫画②おおきく振りかぶって
ひぐちアサ先生による【おおきく振りかぶって】は、2003年から『月刊アフタヌーン』で連載されている野球漫画です。
主人公の三橋廉は中学時代に野球部でピッチャーをしていましたが、自身の祖父が学校の経営者な上に、小柄でピッチャーとしての経験も乏しかったため、チームメイトたちから「贔屓で投手になれた」とハブられていました。
中学時代の部活では散々だったことから、高校は県外に進学しましたが、どうしても野球の未練が断ち切れずにいます。
グランドを徘徊していると、監督 百枝まりあに見つかったことをきっかけに、野球部にもう一度加入することになりました。できたばかりで1年生しかいない野球部で、三橋廉は野球の本当の楽しさを知ることになるのです。
おすすめ感動漫画③スラムダンク
井上雄彦先生による【SLAM DUNK】は、1990年から1996年に『週刊少年ジャンプ』で連載されたバスケ漫画です。主人公の桜木花道は、運動部など所属したことのない中学時代から名をとどろかせていた不良ですが、一目惚れした赤木晴子の誘いでバスケ部への加入を決めます。
最初こそ、下心でバスケ部に加入した桜木花道ですが、持ち前の運動神経の高さと体格の良さでド素人にも関わらず、わずか4ヶ月後にはインターハイでスタメンとして出場し、チームに欠かせない男となるのです。
おすすめ感動漫画④さよならフットボール
新川直司先生による【さよならフットボール】は、『マガジンイーノ』にて2009年から2010年まで連載されたサッカー漫画です。主人公の恩田希はサッカーが大好きな14歳の女の子で、男子サッカー部にプレーヤーとして所属しています。
ボールさばきやテクニックは男子に引けを取らずピカイチなのですが、女子と言う理由で試合に出場できずにいました。新人戦出場のためになんとか監督の考えを変えようと奮闘する恩田希は、性別や身体の体格差の壁にぶつかりながらも、大好きなサッカーととことん向き合っていくのです。
おすすめの泣ける人気感動漫画【音楽】
続いて、おすすめの音楽を取り扱う感動漫画を紹介します。実写映画化された名作から、知る人ぞ知る隠れた名作までラインナップされているので、ぜひチェックしてみて下さい。
おすすめ感動漫画⑤四月は君の嘘
新川直司先生による【四月は君の嘘】は、2011年から2015年まで『月刊少年マガジン』で連載された感動漫画です。天才ピアニストだった有馬公生は、母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまいました。
高校生になっても他に熱中できることも見つけられないままだった有馬公生ですが、天真爛漫で才能もあるヴァイオリニスト 宮園かをりとの出会いで、ピアノと母親のトラウマに向き合うことを決心するのです。
おすすめ感動漫画⑥この音とまれ!
アミュー先生による【この音とまれ!】は、2012年から『ジャンプスクエア』で連載される箏を題材にした感動漫画です。倉田武蔵は男子高校生では珍しく箏をこよなく愛しており箏曲部に所属しています。
同級生からは「なでしこちゃん」とからかわれる倉田武蔵ですが、先輩が卒業し遂に部員が1人になってしまったことで、部の存続の為にもなんとか部員を増やすために1年生を勧誘します。散々断られた結果、唯一加入したいと言ってきたのは箏とは無縁そうな不良の鳳月さとわだったのです。
おすすめ感動漫画⑦ピアノの森
一色まこと先生による【ピアノの森】は、1998年から『ヤングマガジンアッパーズ』で連載開始し、81話からは『モーニング』にて連載を続ける音楽漫画です。小学5年生で転校してきた雨宮修平は、4歳からピアノを習うピアノ少年です。
自己紹介でピアノを習っていると言ってしまったため、いじめっ子たちから対象にされてしまいました。森で捨てられたピアノを肝試しで弾いてみろと提案され困る雨宮修平を助けたのが、絶対音感を持つ一ノ瀬海です。
森の壊れたピアノは、一ノ瀬海がおもちゃにしていたようで、2人で弾きに行くことになり、ここから深い友情を築いていくのでした。
おすすめ感動漫画⑧BLUE GIANT
石塚真一先生による【BLUE GIANT】は、2013年から2016年まで『ビッグコミック』で連載されたジャズ漫画です。バスケ部の宮本大は、中学の時に友人の誘いで行ったジャズコンサートで、ジャズの魅力にどっぷりハマりました。そこからサックスを始めた宮本大は、ただがむしゃらにジャズと向き合うのです。
暑い日も雨の日もずっとサックスを弾き続け、何度も挫折を味わいます。しかし、ジャズに心奪われた宮本大は、世界一のジャズプレイヤーになるため、誰よりもサックスを演奏し続けるのでした。
おすすめの泣ける人気感動漫画【恋愛】
続いて、おすすめの感動恋愛漫画を紹介します。青春時代の切ない片思いを思い返しながら読むことのできる作品や、こんな恋愛してみたかったなと思える作品を集めました。
おすすめ感動漫画⑨四月は君の嘘
感動音楽漫画でもおすすめした【四月は君の嘘】は、恋愛要素でも感動する作品です。ピアノや音楽を題材にした作品ではありますが、何といっても有馬公生と宮園かをりの切なすぎる結末が醍醐味でしょう。
有馬公生は宮園かをりとの出会いで、ピアノと母親にもう一度向き合えるようになり、さらに他の同級生とも関わり合うようにもなり、人生をガラリと変えてもらうのです。
有馬公生にとってかけがえないのない存在となっていく宮園かをりですが、彼女を蝕む病魔により、切ないラストを迎えてしまいます。
おすすめ感動漫画⑩恋は雨上がりのように
眉月じゅん先生による【恋は雨上がりのように】は、2014年から2016年まで『月刊!スピリッツ』、2016年から2018年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載された恋愛漫画です。
主人公の橘あきらは感情が表に出ない性格であることから、大人っぽく取っつきずらいと感じられがちでした。元々陸上部のエースだったのですが、アキレス腱をケガしてしまい部活も辞めてしまいます。
帰宅部となった橘あきらが学校終わりに全力疾走して向かうのは、バイト先のファミレスでした。なんとバイト先の普通の中年男性である40代店長に本気の片思いをしていたのです。
おすすめ感動漫画⑪エマ
森薫先生による【エマ】は、2002年から2006年まで『コミックビーム』で連載されたリメイク作品です。主人公の聡明なメイドであるエマは、貴族ウィリアム・ジョーンズに一目惚れされてしまいます。
しかし、ウィリアムは豪商ジョーンズ家の御曹司で決して自分とは釣り合わない相手だと分かっているため、エマはなんとかあしらいます。それでもウィリアムはあの手この手でエマにアプローチをし、エマも次第に抑えくれないほどウィリアムに惹かれてしまうのです。
おすすめ感動漫画⑫僕等がいた
小畑友紀先生による【僕等がいた】は、『ベツコミ』で2002年から2012年まで連載された超大恋愛漫画です。主人公の高橋七美は、偶然学年1のモテ男 矢野元晴に屋上で鉢合わせ恋をします。しかし、矢野元晴は元カノと死別した過去があり、過去の恋愛をずっと引きずっていたのです。
お互いに徐々に関係を深くしていく高橋七美と矢野元晴ですが、高校2年生のことに矢野元晴が転校してしまい連絡もつかなくなってしまいました。
社会人になり東京で忙しくする高橋七美は、高校生の頃の恋愛を忘れられていませんでした。そんな中、矢野元晴と再開を果たすのですが、かつての彼とは思えないくらい別人格に変わっていたのです。
おすすめの泣ける人気感動漫画【青春】
続いて、おすすめの感動青春漫画を紹介します。実写映画化されかなり有名な作品から、アニメ好きの間で伝説作品と言われる間違いなしの作品までをピックアップしたので、ぜひ気になる作品は手に取ってみて下さい。
おすすめ感動漫画⑬orange
高野苺先生による【orange】は、2012年に『別冊マーガレット』、2014年から2015年まで『月刊アクション』で連載された青春SF作品です。どこにでもいる普通の女子高生 高宮菜穂は、ある日10年後の自分から手紙が届きました。
その手紙には、この後転校してくる男子を好きになること・その男子が1年後に死んでしまうことが綴られていたのです。半信半疑の高宮菜穂でしたが、次々と手紙の内容と同じことが起きたことにより、未来を変えようと奮闘します。
おすすめ感動漫画⑭ランウェイで笑って
猪ノ谷言葉先生のよる【ランウェイで笑って】は、2017年から2021年まで『週刊少年マガジン』で連載されていた青春群像漫画です。藤戸千雪はパリコレモデルを夢見る女子高生ですが、低身長であるためパリコレモデルは諦めろと言われ続けていました。
高校3年生の春、同級生の都村育人がファッションデザイナーを目指していることを知り、藤戸千雪は自身に似合う服の制作を依頼します。都村育人渾身の服に身を包んだ藤戸千雪は、もう一度オーディションに挑むと、見事契約を刈り取るのでした。
おすすめ感動漫画⑮青空エール
河原和音先生による【青空エール】は、2008年から2015年まで『別冊マーガレット』で連載された青春恋愛作品です。主人公の小野つばさはテレビで観たブラスバンドに心奪われ、吹奏楽部の名門 白翔高校に入学しました。
しかし、トランペット初心者の小野つばさは、全国でも優勝を目指すハードすぎる吹奏楽部の練習についていけず挫折の連続です。同級生で野球部の山田大介と甲子園で応援する約束を交わすと、互いに励まし合いながら部活に青春を注ぐのです。
おすすめ感動漫画⑯聲の形
大今良時先生による【聲の形】は、原作が『別冊少年マガジン』、リメイク作品が『週刊少年マガジン』で連載された恋愛青春漫画です。クラスでもボス的立ち位置だった石田将也は、転校生で耳が聞こえない西宮硝子をいじめてしまいました。
退屈だった学校生活が、西宮硝子をからかうことによって刺激あるものになった石田将也ですが、ある事件をきっかけに自身がクラスで孤立するようになったのです。5年の月日が経過し、すっかり人と距離を取って過ごしていた石田将也ですが、西宮硝子にもう一度会うため行動に移すのでした。
おすすめの泣ける人気感動漫画【ファンタジー】
続いて、おすすめの感動ファンタジー漫画を紹介します。ファンタジー漫画は合う合わないがあるジャンルなので、ハードルが高いと感じてしまいがちですが、こちらのおすすめ作品はいざ読み始めるとハマってしまい読む手が止まらないでしょう。
おすすめ感動漫画⑰葬送のフリーレン
山田鐘人先生・アベツカサ先生による【葬送のフリーレン】は、2020年から『週刊少年サンデー』で連載される少年向けファンタジー作品です。魔王を倒した勇者ヒンメル・僧侶ハイター・戦士アイゼン・魔法使いフリーレンは、役目を終え、解散することになりました。
フリーレンは1000年近く生きているため、仲間たちとの10年の旅は短いものに感じています。まだまだ生き続けるフリーレンは、人間の仲間たちが次々寿命を迎え死んでいくことに深い悲しみを受けながらも、人間について知る旅に出るのです。
おすすめ感動漫画⑱金色のガッシュ!!
雷句誠先生による【金色のガッシュ!!】は、2001年から2008年まで『週刊少年サンデー』で連載されたファンタジーバトルアクション漫画です。天才高校生 高嶺清麿の前に、ある日突然百人の魔物の子の1人であるガッシュ・ベルが現れました。
ガッシュ・ベルは生き残った1人が魔王になれると自身の事情を説明し、高嶺清麿にパートナーになってほしいと依頼します。最初こそ乗り気ではない高嶺清麿でしたが、次第にガッシュ・ベルと深い絆を築いていくのです。
おすすめ感動漫画⑲ドラゴンクエスト ダイの大冒険
堀井雄二先生・三条陸先生・稲田浩司先生による【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】は、1989年から1996年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されたゲームが原作の漫画です。
魔王を倒した後の平和な世界で、主人公のダイは島唯一の人間としてモンスターたちと平和に暮らしていました。しかし、倒したはずの魔王ハドラーが復活を遂げたことにより、雄者を目指す冒険に繰り出すのです。
おすすめ感動漫画⑳プラネテス
幸村誠先生による【プラネテス】は、1999年から2004年『モーニング』で連載されたSF作品です。2070年の世界では、誰でも簡単に宇宙に行ける時代になっていました。
しかし、デブリ(宇宙ゴミ)が問題視されており、主人公のハチマキはデブリ回収業者として働いています。ハチマキはデブリを回収しながらも、いつか個人で宇宙船を所有したい大きな夢を諦めきれずにいたのです。
日々のストレスを忘れさせてくれる泣ける感動漫画を読もう
今回は、おすすめの泣ける感動漫画をジャンル別に紹介しました。日本の漫画やアニメは世界と比較しても完成度が高く、本当に面白い作品ばかりです。大人気の作品の多くは、つい涙を流してしまう程感情移入できる内容となっており、漫画のすばらしさを改めて実感できるでしょう。
社会人になり忙しくなると、漫画を読むことすら遠ざかってしまいがちですが、ストレス発散や現実逃避もできるため、忙しい人ほど空いた時間に感動漫画を読むことをおすすめします。