領域展延は、呪術廻戦に登場する技術の1つです。作中では簡易領域や落花の情といったような技も登場しますが、そうした物とは異なる高等技術となっており、扱えるものも非常に限られているのです。今回はそんな領域展延がどんな技術なのかなどに関して詳しく解説します。
【呪術廻戦】領域展延とは?
確かに結界術と領域展開は近いけど結界術と領域展延は遠い
(画像は呪術廻戦公式ファンブックのものです!)#呪術本誌 pic.twitter.com/FWuYYuafwV
— しのみや (@4_3ya2) August 6, 2023
呪術廻戦では、それぞれの術師や呪霊たちが術式を用いて相手を攻撃するのが一般的となっています。そんな中で登場したのが、領域展延という技術になります。
領域展延とは、自らの体の周囲に水のように領域を展開して包み込むように発動する技術です。そもそもが呪術の極致に当たる、領域展開をさらに推し進めた派生技となっています。
よって展延が使えるキャラたちは、必然的にまず領域展開を使用することができることが前提となっており、その上で更にそれを推し進めた高等技術となっています。
領域展延の効果
#呪術廻戦 #wj08
「簡易領域」
「領域展延」
「落花の情」
「彌虚葛籠」の違いを明瞭に説明できる呪術読者、マジで0人説。 pic.twitter.com/Zvumuc2bUU
— ハンセイ (@neoamakusa) January 24, 2022
領域展延を使用した際の効果としては、全ての領域展開が有する「必中」の効果のみを抽出して利用するというもので、領域を実際に発動することなく中和効果を発動することができるのです。
例えば五条悟は無下限呪術によってどんな攻撃も通す事の無い完璧に近い防御力を発揮しているのですが、相手が領域を展開すると中和効果によって攻撃が通るようになります。
そして、領域展延はその領域が有している必中効果のみを活用するものですので、領域を展開せずとも五条悟に攻撃を当てることができるようになるのです。
領域展延を使えるキャラ
呪術のイチオシ呪霊さんの漏瑚さん(^o^)#fanart pic.twitter.com/2l7m1PBSV9
— 桜日梯子 (@sakurabihashigo) September 5, 2023
そんな領域展延を使うことができるキャラクター達に関してですが、現状では漏瑚、花御、そして両面宿儺の3名が作中で使用しているところを見せています。
3名とも特級に数えられる作中上位の実力者たちばかりであり、そして共通点として全員領域展開を使える人物たちです。よって、やはり前提として展延が使える=領域展開ができるということになります。
領域展延の仕組みはどうなっているの?
五条悟は花御をシンプルな呪力操作で圧倒できるので別に術式なしでも低く見積って特級術師の中でワンランク上の強さくらいは余裕で保ってそうなので術式を剥奪しても…その… pic.twitter.com/ffuwwMd9cS
— 汚泥灰 (@pesopesojamp) September 11, 2023
呪術廻戦においては、そもそも術式と領域というのは別物として扱われています。領域は結界術を展開するもので、そこに術式の効果を付与する技術とは別物です。
術式を付与することができるだけの容量を持っている領域に、あえて術式を付与せず扱う事によって容量を空けた状態にしており、そこに触れた相手の術式を流し込ませて中和しているのです。
こうした仕様ゆえに、莫大な呪力を消費する領域展開を使うことなく絶対防御を展開するような相手にも攻撃を必中させることができるわけですが、デメリットとして展延を使っている間は自身の術式を使えなくなります。
また、術式を中和する効果に関しても「容量を空ける」という言葉で説明したようにキャパシティの限界があり、出力が強い術式を中和することは難しい様です。
【呪術廻戦】簡易領域とは?
伏魔御厨子!!!!アレ!?反転術式で凌がれてるよォー?簡易領域!?落花の情!?全然死なないよォー!?俺の領域内で元気に動いてるよォ???
うおおおおお無量空処!!!0.01秒にも満たないが食らったな!隙だらけだぜ!!!10秒未満で脳に甚大なダメージ!!!お前はもう領域を展開できません!!!!
宿儺に謝った方がいい pic.twitter.com/d4As2IuJcj
— 汚泥灰 (@pesopesojamp) September 11, 2023
この様に、領域展延は作中で使用した術者がまだ多くなく、領域展開を使用できる前提の技術という事でかなりの高等技術となっています。そして、領域に関連する技術として簡易領域があります。
自分の術式が付与された生得領域を周囲に展開する領域展開とは異なり、自らの周囲およそ数メートル程度に自身を包み込む文字通りの簡易的な領域を展開する技術です。
この簡易的な領域の中にいる間、発動している人物は展開された領域の内部に居ても必中効果を受けることなく、中和することができるようになります。
簡易領域は弱者のためのもの
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『#呪術廻戦 』
第2期公式TikTok更新🎬
\「シン・陰流『簡易領域』」
from「#渋谷事変」第31話 (第2期 第7話)
第32話 (第2期 第8話)「渋谷事変」
9/14(木)24:01より放送開始!!▼公式Tik Tokhttps://t.co/KNz2rn1lgw#呪術2期 #jujutsukaisen pic.twitter.com/susGtnCte7
— 『呪術廻戦』アニメ公式 (@animejujutsu) September 11, 2023
もし相手が領域を展開してきた場合の対抗策は現状いくつかあり、呪術でカウンターをする、こちらも同じ領域展開をして上塗りをするといった方法があるのですが、いずれも高等技術のため誰でもできるわけではありません。
そこで、簡易領域の出番です。領域展開を利用することができない人物であっても利用できる数少ない領域対策という事で、弱者の領域と称されることもあります。
簡易領域を使う条件
シン・陰流簡易領域!!!ドン!!!からの「領域はあらゆる術式を中和する」
って説明で「簡易領域は術式そのものを中和することはできない」
なの嘘すぎる 叙述トリック? pic.twitter.com/cVoJMJWDTU
— 汚泥灰 (@pesopesojamp) September 7, 2023
作中で最も出てくる簡易領域としては「シン・陰流」が挙げられます。ほとんど簡易領域=シン・陰というような構図が完成しているといってもいいでしょう。
これを扱うためにはシン・陰流の門下生となり、簡易領域を会得する必要があります。また、縛りによって門外不出となっているので呪術界で一般的に公開されているという訳ではないのです。
ただ、シン・陰流の門下生ではない人物、与幸吉なども簡易領域を発動して領域に対抗している描写が見られており、特殊な技術を持っている人物であれば門下生でなくとも利用可能なケースもあります。
簡易領域を使用しているキャラと能力
https://twitter.com/udon2account/status/1699407483549495427?s=20
現段階で簡易領域を使用しているキャラクターとしては、三輪霞、日下部篤也、与幸吉、憂憂、東堂葵が居ます。それぞれで、簡易領域を使った場面や能力が異なっています。
例えば与幸吉、憂憂、東堂葵は領域を展開してきた相手に対する対抗策として使用したのに対して、三輪霞、日下部篤也は領域に侵入した相手を迎撃する能力として活用しています。
【呪術廻戦】落花の情とは?
落花の情 pic.twitter.com/5o04LLsEi3
— たけじい (@takeo72) November 3, 2020
呪術廻戦にはもう1つ、領域に関する技術が存在しています。それが落花の情と呼ばれるもので、禪院家・五条家・加茂家という呪術廻御三家に伝わっている秘伝技術です。
簡易領域と同じく対領域展開対策の技術として伝わっており、領域に対しての対策技である事は共通しているのですがその中身は大きく異なっています。
簡易領域が自身の周囲に文字通りの簡易的な領域を展開して、相手の必中攻撃を中和するのが主な目的と効果であるのに対し、落花の情は必中術式が自身に触れた際、呪力によって自動的にカウンターを打ち込むものです。
一種のプログラムのようなものであるとも言及されており、これによって簡易領域を使わない、または現段階で使用できなかったとしても領域内での必中攻撃対策とすることができます。
落花の情の使用キャラと能力
#呪術本誌
五条先生も落花の情使えるとは思ってたけど、やっぱ無下限術式があるから使う機会がなかったことが今回の発言からわかる
逆にいえば使うほどにまで追い込まれているとも取れるからほんとに今後が不安でしかない😭
あと関係ないけど「ガキ」って言ってるの口調の荒さが目立っててよきです pic.twitter.com/n4D0WFgNMp— 凛桜 (@zyuzyutsu_enjoy) July 2, 2023
作中でこの落花の情を使った人物として、当時の禪院家当主である禪院直毘人が初めて使用した事で登場しました。そのほかにも、五条悟も宿儺との対決で活用したり御三家ではない一級術師、日下部篤也なども使用できることが判明しています。
基本的には御三家に伝わる術式ですので、御三家の人間でなければ使用することができないと思われます。また、発動している最中は領域展延と同じく自らの術式を使えないのだと考えられています。
仮に生得術式を発動しようとしても、落花の情の発動条件が満たされた場合には自動的にそちらが優先されるのだろうと考察がされているのです。
また、呪力を用いて必中攻撃のカウンターを行うという形式である以上、そもそも呪力を持たない禪院真希や伏黒甚爾といった人物は領域対策として使用できない可能性が高いです。
【呪術廻戦】領域展延と簡易領域や落花の情との違い
とっくに忘れてる人も多いと思われる「落花の情」
たぶん使った時点で宿儺さんに雑魚呼ばわりされるのは必然だと思うけど、御三家の五条悟が領域勝負で負けた時の回答として、突然閉じない領域に目覚めたりすんなり敗北するよりもしっくり来るのは「落花の情」なのである#呪術本誌 pic.twitter.com/Gl1me0JH5M— すっとこ (@Ponytail41) June 11, 2023
この様に、呪術廻戦には領域に関連する技術がいくつも登場しており、それぞれが似て非なる技となっています。最後にそれぞれの技術の違いについて解説しましょう。
領域展延と簡易領域との違い①発動中の動作の可否
One cool thing about the "Falling Blossom Emotion"( 落花の情; Rakka no Jō ) domain technique is its reference to a Chinese idiom about unrequited love. I originally thought that it was referencing the immediate ripple effect from a blossom touching water, but it actually >> pic.twitter.com/wnIRkaBffv
— Dirk (@dirklybl) February 15, 2021
まず、発動中の動作の可否についてです。領域展延を発動した呪霊たちや宿儺などは、展延を行いながら相手を攻撃する事が可能でした。ここから、展延を使っている最中も動作は自由に行える事が分かります。
それに対して、簡易領域を発動している人物は大抵その場から動くことなく領域の必中対策として活用しています。日下部などは練度が高いからなのか発動しつつ動いていましたが、基本的にはその場から動けないのだと分かります。
領域展延と簡易領域との違い②使う者
秘伝「落花の情」 pic.twitter.com/dHxe2u2laE
— ヒダリー (@ryukou0821) May 18, 2021
続いて扱える人物に関してです。それぞれですでに名前を挙げていますが、展延を使用できるのは現段階で特級呪霊である漏瑚、花御、そして両面宿儺の3名のみとなっています。
これに対して簡易領域は、三輪霞、日下部篤也、与幸吉、憂憂、東堂葵などの呪術師サイドの人物が多く利用しています。術師としての階級がそこまで高くない人物でも利用している事から、おそらく他人物や呪霊も使おうと思えば使えるでしょう。
簡易領域が弱者の術式で、結界術に秀でない人物でも扱える領域対策の技である事と、展延が領域展開を使える前提の派生技である事から領域展延の習得難易度の高さが分かります。
領域展延と簡易領域との違い③一覧表
これでミゲルが領域展延使えていたら
ミゲルは領域展開できる説が確定してしまうよ!!!! pic.twitter.com/uQ0uTvGgeZ— シグマス (@sigumasu) July 5, 2023
簡易領域
- 発動範囲:数メートル
- 術式との併用:おそらく可能
- 移動:基本的に不可
領域展延
- 発動範囲:体周辺
- 術式との併用:不可
- 移動:可能
落花の情
- 発動範囲:数体周辺ル
- 術式との併用:おそらく不可
- 移動:おそらく不可
簡易領域、領域展延、そして落花の情それぞれの効果や術式との併用の可否などに関してまとめてみました。こうして表にする方がそれぞれの違いが分かりやすいでしょう。
技の違いや仕組みも面白い呪術廻戦
黒背景に領域展開のフキダシ、これ集めて「どのシーンの領域展開でしょう!」って無理ゲークイズできないかなとかしょうもないこと考えながら領域展開を確認してたら、ほぼ全ての領域展開シーンでフキダシのすぐそばに本人の顔面があってクイズにならんことを知った 黒背景領域展開はなんと二つだけ pic.twitter.com/ijvdnDch6k
— 汚泥灰 (@pesopesojamp) September 6, 2023
技が色々と登場してややこしい部分もあるかもしれませんが、仕組みなどがしっかりと練られていて術者や呪霊たちはそうした効果も考えながら呪術戦を行っているというのもよく分かるでしょう。
呪術廻戦はアニメ第2期も絶賛放送中で、領域展延に関しても登場する予定ですので是非ともチェックしてみてください。