呪術廻戦の中でも、史上最悪の呪詛師と謳われている加茂憲倫は、作中でも後世に大きな影響を及ぼしています。しかし、最新の展開で実は加茂憲倫は実在しないという話まで浮上してきました。今回の記事では、加茂憲倫は何者なのか、実際に実在していたかどうかなどを徹底解説します。
加茂憲倫とは
アニメ呪術廻戦で加茂憲倫の「史上最悪の術師」だの「御三家の汚点」だのを偽夏油が解説してるの究極のマッチポンプすぎて邪悪以外の何者でもないの面白。 pic.twitter.com/QYnoZazyro
— グググ (@Chaliceveil) May 6, 2021
呪術廻戦では、呪霊たちと手を組んでいる夏油傑、およびその正体が加茂憲倫であるとして長く信じられ続けていました。まずは、加茂に関する詳しい情報から見ていきましょう。
プロフィール
- 本名:加茂憲倫
- 家系:加茂家
- 生年月日:不明
- 術式:不明
- 異名:史上最悪の呪詛師
実在はしない
呪術界には御三家として名家とされる家柄が3つあり、五条家、禪院家、そして加茂家があります。加茂憲倫も、この内の加茂家の人物であったとされています。
明治時代の加茂家当主とされており、作中では多くの呪術文化財を残したとされているのですが、同時に非人道的な方法によって呪胎九相図を生み出すなどし、史上最悪の呪詛師という異名を持ちます。
更には御三家における最大の汚点とまでも言われているのですが、実際にはこの人物は存在していなかったとされています。これには、後に解説する羂索の存在が関係しています。
現実で呪術を扱っていたたという陰陽師の家系には、過去に「賀茂家」という家系が存在していたとされています。よって、呪術廻戦における加茂家もこの「賀茂家」をモチーフとしている模様です。
加茂憲倫の初登場は何話?
加茂本人の名前が初めて登場したのは、漫画7巻の第60話、主人公の虎杖悠仁と釘崎野薔薇が呪胎九相図の2番、および3番に当たる壊相(えそう)・血塗(けちず)両名と対峙している際でした。
ここでは、呪胎九相図を非人道的な方法によって作り出し、生み出した張本人であるという情報まででしたが、偽夏油の暗躍が続く作中においてだんだんとその正体が明らかになっていくのです。
加茂憲倫の正体は?
てかさ思ったんだけど
偽夏油も加茂憲倫もさ頭に縫い目あるじゃん加茂憲倫が正体じゃなくて
加茂憲倫も体乗っ取られてる説あるくね
そしたら黒幕誰やねんって話か pic.twitter.com/G0YIH6W9mG
— うらはら (@7wsOkLFc3e05sL1) June 9, 2021
名前がハッキリと出ていながらも実在はしていない、となると何とも曖昧で摩訶不思議な存在という印象を受けますが、実際には呪術廻戦の諸悪の根源とも言える存在が関係していました。
正体①羂索という呪術師
乙骨くんの笑顔が偽夏油(加茂憲倫)と一緒すぎて最初この一ページ読んだ時恐怖覚えたの私だけじゃないよね? #呪術本誌 #WJ16 pic.twitter.com/CldCMj2Qz5
— fuyu (@fuyu27528631) March 21, 2021
その正体は、羂索という呪術師です。現代においては五条悟の唯一無二の親友にして特級術師であり、本編より過去にさかのぼって発生した百鬼夜行時に五条本人の手によって死亡したとされていました。
しかし、頭に縫い目を付けて復活し呪霊として暗躍している様子が現代で描かれており、何者かが夏油の体を操っているという予想がされていましたが、その操っていた人物こそが羂索でした。
正体が明らかになったのは本誌134話で、加茂が生み出した呪胎九相図の1番である脹相が虎杖とともに対峙した時、自分が生み出された明治に加茂と同じ額の縫い目が夏油にある事を見抜きます。
ここから、羂索が加茂憲倫の体を操っており、そして現代では夏油の体を操っているので、偽夏油=加茂憲倫であり、その正体が羂索だと確定したのです。
正体②呪胎九相図を生み出した
https://twitter.com/nozomi_aica_jjt/status/1341216231332794368?s=20&t=RcFqi1pfCszipxHqxuiPeQ
そんな羂索が加茂憲倫の体を乗っ取り操っていた明治時代には、呪霊の子を宿すことができる特異体質の女性が居ました。親戚一同に気味悪がられた女性は家を出て、遠くの山にある寺へと向かいます。
その寺こそが加茂、および羂索の開いた寺であり、駆け込んできた女性が呪霊の子を孕めると知ったことで9回の呪霊の子の懐妊、そして堕胎を強制させたのです。
これによって生まれた子供9人が呪いを帯び、特級呪物である呪胎九相図となって現代でも蘇ります。
また、この9度にわたる懐妊と堕胎の方法、更に女性のその後に関する一切の情報に関しては完全に破棄されており、今となっては誰もその詳細を知る者はいません。
正体③脳男に操られていた一人
加茂憲倫と関係する脹相
九十九と関係する東堂この二人が揃うなら、偽夏油の正体は「加茂憲倫が九十九の体を使ってる」とかってなるのを明かす前フリっぽさも感じますね pic.twitter.com/STT7ha6Zzo
— ぴよ堂@呪術本誌 (@1_27mayo) December 20, 2020
羂索の存在が発覚するまでは、現在夏油の体を操っているのも加茂憲倫なのではないかと言われていました。史上最悪の呪詛師とも言われていましたので、その信ぴょう性も決して低くはなかったのです。
しかし、渋谷事変において虎杖と共闘した脹相が明治時代に加茂らしき人物を思い浮かべた時、顔こそ違っているものの目の前にいる夏油と同じく頭に縫い目があったのです。
これによって、加茂も現在暗躍している夏油と同じく、脳を本体とするであろう羂索が有する体を乗っ取る術式によって操られていた人物のひとりであったと判明しました。
正体④真の正体は天元?
https://twitter.com/Inori_3_deg/status/1622569422572642304?s=20&t=RcFqi1pfCszipxHqxuiPeQ
七海や東堂と同じく一級呪術師である日下部が偽夏油を目の当たりにした時に言及したセリフとして「馬鹿げた結界術、馬鹿げた術具の所持、肉体を乗り越える術式を持つ黒幕」としています。
呪術界においては天元という存在が不可欠で、呪術世界の根底を成すといえるほどに結界に関して大きく関わっている存在です。
天元も、馬鹿げたといえるほどに関与性の大きな結界術、そして呪術高専に多数保管されている危険性の高い呪物を管理している事から、両方とも合致しています。
加えて天元には星漿体と同化し、肉体情報を書き換えることも可能であることから、肉体を乗り越える術式を持っていても不思議ではありません。
更に言えば、天元と羂索は互いに関りがある存在ともされていて、天元本人が自分に次ぐ結界術の使い手であると言及していました。
加茂憲倫と加茂憲紀の関係は?
加茂憲紀#呪術廻戦ファンアート pic.twitter.com/Z1JSUBPgxh
— 輸血パック (@kamo_sympathy) February 22, 2022
加茂憲倫本人は過去の人物ですが、現代の呪術師の中には加茂憲紀という漢字こそ違っていても全く同じ読みをする、加茂家の呪術師が居ます。
加茂憲倫は既に過去の人物であり、かつ羂索が乗っ取り操っていた人物でしたが、加茂憲紀は京都呪術高専の3年生であり、加茂家嫡男という立場に居ますので別人です。
なぜ同じ読みの名をつけられたのか?
https://twitter.com/katyu1206/status/1622796144811347968?s=20&t=_WwMPWJYpxR60_DTHsE3sg
御三家であり、かつ加茂家である事から当然最悪の呪詛師とされた加茂憲倫のことも知っています。ならばなぜそんな忌み名とも言える名前と同じ読みになっているのかと言えば、加茂憲紀の母が愛人であった事が関係しています。
加茂憲紀の母は当主の側室であり、加茂家からは「爛れた側女」という呼び方をされているなど、決して歓迎されている存在ではないと分かります。
そんな出自であるために本家からは冷遇されており、その子供である憲紀にもかつて史上最悪の呪詛師とされた加茂憲倫と漢字は違っても全く同じ読みをする名前を与えられてしまったという訳です。
すなわち加茂憲紀本人が加茂憲倫、および黒幕と関係を持っているというような伏線ではなく、あくまでも出井による嫌がらせ出会ったと分かります。
加茂憲倫と虎杖悠仁との関係は?
⚠️ネタバレ
悠仁の母親が加茂憲倫にのっとられてたことが今回で分かったけど、そうなると本当に脹相と兄弟だってことになる…これまじで鳥肌たった…
そうなると東堂とも本当になにかあったのかな??#呪術本誌 pic.twitter.com/jk4pBpV20m— カビンゴ (@yawa__58) March 21, 2021
実は加茂憲倫と主人公の虎杖悠仁にも関係があるとされます。それは、虎杖の母にも加茂憲倫、および夏油傑と同じ額の縫い目が存在していたことです。
加茂憲倫の正体とされている羂索は、実は虎杖の母の体も乗っ取っていました。すなわち、虎杖悠仁は加茂憲倫を操っていた羂索から生まれた存在であるとも言えるのです。
同じく加茂憲倫が作り出した呪胎九相図の1番である脹相は、実質的に本当に虎杖の兄のような存在ということになりました。
加茂憲倫の目的
明治には加茂憲倫を乗っ取り、呪胎九相図を作り出すなど最悪の呪詛師と言われるまでの悪事を働いていましたが、操っていた羂索の最終的な目的は何なのでしょうか?
目的①宿儺を復活させること?
https://twitter.com/raki_b211/status/1390864776545198087?s=20&t=1hxHMaM554lwRhBBpMmV4w
現在確定している1つ目の目的は、両面宿儺を復活させることです。主人公の虎杖が宿儺の器である事は偽夏油、すなわち羂索も把握しており、これは虎杖の母を操っていた過去もあるので当然です。
すなわち自分が作り出した宿儺の器こそが虎杖悠仁であり、特級呪物である宿儺の指を回収、そして渋谷事変においては大量に虎杖に取り込ませています。
こうした活動からも宿儺を復活させる方向で動いているのが分かりますが、最終的な目的として呪いの王である宿儺を、呪術師を含めた世界の王へと上り詰めさせるという考察がされています。
目的②史上最強の強さを手に入れること?
今回の話で九十九さんと偽夏油が対比になってて面白かった偽夏油の目的は呪力の最適かそして冥冥戦での発言、加茂憲倫は数ある名前の一つ pic.twitter.com/SaRcpkLdKB
— 東堂推し (@yoOgg6M0n0Bbov0) January 24, 2021
もう1つ、史上最強の力を手に入れるという目的も考察されています。渋谷事変では、偽夏油の口から現在の行動の原理は「呪力の最適化」を行うものであると明言しています。
その為に必要な能力として、夏油傑の呪霊操術における極の番「うずまき」が持つ術式の抽出によって、全ての呪霊の術式を使用可能になっている事から、自分が最も強い力を手に入れるという分かりやすい目的もあるかもしれません。
加茂憲倫の目的には謎が多い
#呪術廻戦 キャラクターファイル No.71
加茂 憲倫(羂索)
【呪詛師】
【額の傷の意味:縛り】 pic.twitter.com/eCfBXf43Ut— 呪術廻戦【公式】 (@jujutsu_PR) October 12, 2022
加茂憲倫およびそれを操っている羂索の目的も最終的な部分は明確になっておらず、そして操られていない加茂憲倫本人もいまだ謎が多い人物です。作中の経緯が気になる方は、是非とも本誌を読んでみてください。