「少年ジャンプ+」にて連載された人気漫画「地獄楽」では、主人公たちが不老不死の仙薬を求めてやってきた神仙郷でさまざまな敵と遭遇し戦いを繰り広げます。中には非常に強力な敵もおり、島に上陸した多くのキャラたちが死亡することになりました。今回は地獄楽に登場する敵キャラを、雑魚からラスボスまで一挙紹介していきます。
目次
【地獄楽】とは
地獄楽は、漫画配信サイト「少年ジャンプ+」にて連載された忍法浪漫活劇コミックです。美しく悲壮感のある作画で描く魅力的なキャラクターや熱いバトル、独特の世界観から人気作品となりました。まずは、地獄楽がどのような作品なのか概要やあらすじをチェックしておきましょう。
地獄楽の作品概要
地獄楽は賀来ゆうじ先生による漫画で、2018年1月22日から2021年1月25日まで「少年ジャンプ+」で連載されました。単行本は全13巻で、すでに完結しています。線による濃淡や明暗などを巧みに使い分けて表現した繊細な作画が特徴的で、カラー絵は水彩画のような印象です。
2020年にはおおはし先生によるスピンオフ作品「じごくらく 〜最強の抜け忍 がまんの画眉丸〜」が連載され、単行本最終巻と同時に公式ファンブック「解体新書」が発売されました。2023年4月よりテレビアニメ版が放送され、同年4月8日には本編の続編となる読み切り「勿怪の森」が「少年ジャンプ+」にて掲載されています。
地獄楽のあらすじ
江戸時代末期、最強の忍として畏れられていた画眉丸は任務で仲間に裏切られ、死罪人として捕らえられました。画眉丸はあらゆる方法で処刑を受けるものの、超人的な身体能力の高さから耐え切ります。
そして打ち首執行人・山田浅ェ門佐切から「死を受け入れているようで、愛する妻・結のために抵抗している」と指摘され、無罪放免となり愛する妻と再会するため佐切の提案を受け入れることになりました。その提案とは、極楽浄土と噂される島で不老不死の仙薬を手に入れるというものでした。
【地獄楽】敵キャラの名前・特徴まとめ
作中では、画眉丸をはじめとした死罪人たちが見張り役の打ち首執行人とともに無罪放免を手に入れるため、不老不死の仙薬があると言われる島「神仙郷」に向かいます。
神仙郷は極楽浄土と噂される美しい島のように見えて、実は化け物たちが存在する恐ろしい場所でした。ここでは島で主人公たちが遭遇する敵キャラの名前や特徴をまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
敵キャラ①門神
問神(もんしん)は、民谷巌鉄斎と山田浅ェ門付知が島の入り口近くで遭遇した巨大な黒色の化け物です。目から生えた掌と長い舌が特徴で、首には錫杖のようなものが刺さっていて手にも武器として持っています。
名前の通り、島の入り口を見張って入ってくる者を排除する役割を担っていました。強さは竈神以上で、道士が持つ「馬笛」で操ることができます。
敵キャラ②竈神
PVに私の好きな魚竈神くんが登場してて沸いた📿👏🐟#地獄楽 pic.twitter.com/x6nlvFz2dm
— ぢの゛@⭐️⭐️⭐️.。oO(好きな言葉) (@Jino_Marine) March 13, 2023
竈神(そうしん)は、島で画眉丸が最初に戦った敵です。人間と魚が融合したような姿が特徴的で、数珠と錫杖を持っています。竈神は長命で死の概念が薄い木人たちに道徳を教え、秩序を守らせるために徐福が作り出した人工の巨大な化け物です。
道士によると知性のない出来損ないで、「殺しは罪です」など命の大切さを教える戒めの言葉を発しますが、会話はできず歯向かう者には容赦なく攻撃します。
敵キャラ③海神
海神(かいしん)は島の海域に潜んでいる化け物で、島から脱出しようとする者たちを排除するため攻撃しますが、水門を出た者のことは襲いません。人間の顔にタコの足がついているような姿が特徴です。
神仙郷から出るためには船を使うしかありませんが、島の周囲の海流が島に流れ着くようになっているため、海流に逆らって船を漕がなければ脱出は困難です。
さらに海に潜む海神が襲い掛かってくるので、過去に江戸から島へ行った調査団は生還できませんでしたが、山田浅ェ門十禾は海神に遭遇したものの見事倒し、江戸への帰還に成功しています。
敵キャラ④道士
地獄楽、いきなり黄色い道服着た道士を名乗る木がでてきた!? pic.twitter.com/6jHHKVk0Q3
— ✞*ʚ┏┛ 旧支配者のくとぅるふくん ┗┓ɞ* ✞ (@Kutuluu_iaia) June 10, 2023
道士は天仙直々の弟子であり右腕という存在で、天仙の身の周りの世話や修行の手伝い、島の警備、面倒な業務の処理などをしていました。門神や竈神と違って知性があり、会話も問題なくできます。
サイズは人間と同じくらいですが、人間と別の生き物が融合したような姿をしており、性別はオスのみです。彼らには階級が存在し、上から神仙→上仙→地仙→道士となります。
タオを学び鍛錬していることから、タオを使った攻撃も可能です。仙術「ギキシカイ」を使って大きな虫のような化け物に変化しますが、島に上陸した者が花化したのは道士が生み出した虫の鱗粉が主な原因でした。
敵キャラ⑤極楽蝶
極楽蝶は島にいる人面蝶で、極楽蝶の毒針に刺されると人間は花化してしまいます。また鱗粉にも毒があり、吸うと幻覚を見たり意識をなくしてしまう危険があります。
神仙郷で他の死罪人の身体を使い実験を行っていた杠(ゆずりは)によれば、竈神や門神といった巨大な化け物よりも極楽蝶などの小さいサイズの化け物の方が危険だということでした。
【地獄楽】敵キャラ・ラスボスの正体は?
あ〜地獄楽9話いいねぇ凄くいい
氣(タオ)鬼尸解(きしかい)樹化、蓬莱とか重要なワードが出て難解さも増すのに頭に入りやすかった造りだったなと地獄楽オタクはニコニコしてます
天仙様も諏訪部さんと甲斐田さんが演じる事でより底知れなさと妖艶さが感じられるの最高#地獄楽アニメ pic.twitter.com/dkc8y93Ghx— ꕤ sie ꕤ (@momo__momo3) June 3, 2023
ここまでご紹介してきた門神、竈神、海神、道士、極楽蝶といった敵キャラは実は雑魚で、彼らの上にはラスボスがいます。ラスボスの正体は島に存在する7人の仙人・天仙様で、島の中心でタオの研究をしています。
ここでは地獄楽の敵キャラのラスボス・天仙様とはどのような存在なのか、天仙様のリーダーやその正体、目的について見ていきましょう。
天仙様とは
敵キャラのラスボスは、神仙郷を統治しタオの研究を行っている7人の仙人・天仙様です。7人には蓮(リエン)、菊花(ジュファ)、桃花(タオファ)、牡丹(ムーダン)、朱槿(ヂュジン)、蘭(ラン)、桂花(グイファ)とそれぞれ名前があります。
極楽浄土と呼ばれる神仙郷や島に存在する化け物たちは、天仙様によって生み出されました。島を作ったのは、丹の材料にする人間をおびき寄せるためでした。天仙様は雌雄同体で、自身の性別を自在に変え単独でタオの増強が可能で1000年以上若いままの状態です。
不死の仙人と言われていますが、丹によるタオの補給が必要なため完全な不老不死ではありません。天仙様もまた、不老不死の研究のために中国の始皇帝に仕えていた徐福により、人間と花のタオを融合し生み出された存在です。
ラスボスは天仙様たちのリーダー格の蓮(リエン)
タオを使い熟し始めた死罪人・亜左弔兵衛!
その前に現れたのは徐福最初の弟子である天仙・リエン‼︎
その結末はいかに…⁉︎『地獄楽』第五十五話更新!https://t.co/TkpwSaTgIE
Twitterに続き公式Instagramも開設中!
インスタでしか見れない裏情報満載!#地獄楽 #賀来ゆうじ #ジャンププラス pic.twitter.com/5U2z2olZvB— 『地獄楽』公式 (@jplus_jigokurak) April 29, 2019
7人いる天仙様たちのうち、ラスボスはリーダー格の蓮(リエン)です。蓮は最初に生み出された天仙様で、ピンク色の髪が特徴です。完全な不老不死を目指し島の中心で研究を続けていましたが、研究のために多くの命を奪うようになります。
蓮は冷酷な性格の持ち主で、ともに家族のように過ごしていた天仙のメイが蓮の行いに異議を唱えると、制裁を与え能力を奪ってしまいました。作中では早い段階で登場していたものの目的や強さは明らかにされず、最終決戦でラスボスらしい圧倒的強さを見せました。
蓮(リエン)の正体は徐福の妻
蓮(リエン)の正体は、実は不老不死の研究のため天仙様を生み出した徐福の妻でした。天仙様は雌雄同体ですが、最終決戦にて根源的な性別は女性であることが明らかになっています。
徐福の妻・蓮の身体はすでに樹化しており、作中で画眉丸たちの前に現れた姿はタオで作り出した分身を遠隔操作していたものです。蓮以外の天仙様たちも、全て蓮のタオにより作り出されたものでした。
蓮(リエン)の目的
当初、蓮(リエン)の目的は完全な不老不死を手に入れるためとされていましたが、真の目的は徐福を復活させるというものでした。徐福の死亡後、蓮は彼を生き返らせるために仙人となって不老不死の研究を続けました。
不老不死の仙薬を作り、不死の命を手に入れるために外丹法の研究を行っていましたが、徐福を復活させるためには高濃度のタオが必要なため、日本全土の人間を丹にしようと目論みます。
多くの人間の命を犠牲にした研究や、他の6人の天仙様たちが行っていた研究は、実は全て徐福を生き返らせたいという蓮の個人的目的によるものでした。
【地獄楽】最後の戦い・結末
最終戦
この一瞬を逃せば全滅する
しかしリエンの本当の目的を知り迷う画眉丸
その後ろから、侍として迷い無き殊現登場のシーンは熱かったジャンプフェスタ連動企画!#地獄楽の推しバトル
地獄楽の好きなバトルをスクショや写真に撮って感想と共に地獄楽の推しバトルを付けて呟こう! pic.twitter.com/5tN9uuUouh— ほぼロム専 (@pentacles78) October 25, 2021
蓮が乗る船の上で最終決戦が始まりますが、どんな攻撃も蓮には一切効かず、圧倒的な強さの前に歯が立ちません。そこで画眉丸は、あえて相手を怒らせて心の均衡を崩し、タオの流れを滞らせて丹田を狙うという作戦を実行します。
画眉丸は徐福を封じ込めた像を破壊しようとしますが、夫婦を思い起こさせる衣装を目にして妻・結のことを思い出し躊躇してしまうのでした。そこで現れた殊現が像を両断し、佐切が蓮の丹田を斬ることに成功しますが、倒したかと思われた蓮が復活し画眉丸と佐切に致命傷を与えます。
しかし画眉丸が像を破壊するのに躊躇った理由を聞いた蓮は、最後の力を使い2人の傷を治療し、寂しげな表情を浮かべ無数の花びらを散らして死亡しました。
【地獄楽】強さNo.1は誰?登場キャラ最強TOP5
地獄楽にはさまざまなキャラクターが登場し戦いを繰り広げますが、一番強いのは誰なのでしょうか。ここでは敵キャラ含め、地獄楽に登場するキャラの最強TOP5をご紹介していきます。
1位 画眉丸
最強キャラ第1位は、愛する妻と再会するために島に上陸した死罪人で主人公の一人・画眉丸です。「がらんどうの画眉丸」と畏れられた忍の筆頭で、非常に高い身体能力を持っています。
石隠れの里で長に忍者として育てられ、幼少期から壮絶な修行を積んだことで強靭な肉体を獲得し、手縄をした状態であっても人間相手なら簡単に命を奪えるほどです。
里の忍の筆頭だけあって忍術や体術に長けた最強の忍であり、島でタオを身に付ける前の状態でも天仙の1人を追い詰めました。画眉丸のタオは火ですが、実は忍の修行で無意識のうちにタオを使っていたため、一度見ただけでタオを使いこなしています。
2位 殊現
【期待】アニメ『地獄楽』第2期制作決定! 続編制作決定PVも公開https://t.co/xqBh2DXaJN
PVはアニメ第1期の名シーンを振り返る構成に。最終話では、原作ファン待望の新キャラクターである山田浅ェ門殊現の姿もついにお披露目となった。 pic.twitter.com/QLf1Kepw0H
— ライブドアニュース (@livedoornews) July 1, 2023
最強キャラ第2位は、試一刀流二位の称号を持つ山田浅ェ門の一人・ 殊現です。作中でもトップクラスの強さを誇り、段位を持つ山田浅ェ門の中では十禾と並ぶ実力です。はじめから死罪人の見張り役としていたわけではなく、ストーリー中盤で追加で島に派遣された追加上陸組を取りまとめる役目でした。
真面目で温厚な性格で山田家に絶大な信頼を寄せ仲間想いですが、過去に親を殺されており罪人に対しては非情です。優れた剣術の腕前とカリスマ性があり、島に上陸後、士遠から聞いた知識のみで門神を倒し、剣豪・厳鉄斎をも破りました。
また高い観察力から他の山田浅ェ門の技をコピー・改良して使いこなすことが可能で、技に合わせてタオの属性も変化させることができます。タオが非常に強く感知する能力もあり、作中では竈神の攻撃を素手で受け止めたり拳で頭を砕いたりしていました。
3位 シジャ
最強キャラ第3位は、不健康そうな見た目と長髪が特徴的な石隠れの里の忍・シジャです。シジャは画眉丸と同期で、厳しい修行をクリアしただけあって次期画眉丸といわれるほどの実力の持ち主でした。
里での教えと画眉丸からの指導で相手の弱点を徹底的に突くよう仕込まれたため、相手が愛するもの・大切なものを見抜くことに長けています。画眉丸に異常に執着し、崇拝するあまり彼をおとしめようとする者は仲間であろうと殺してしまいます。
シジャは幕府から画眉丸の殺害命令を受けて島へやってきましたが、彼と殺し合いができることに喜ぶなど歪んだ愛情を持っていました。作中で画眉丸は「天仙よりも厄介な相手」「今の状態では勝てる気がしない」と言っており、実際に多彩な技や忍術を使って画眉丸を追い詰めました。
4位 蓮(リエン)
最強キャラ第4位は、天仙様のリーダー・ 蓮(リエン)です。作中ではラスボスとして登場し、最終決戦では画眉丸たちが束になっても全く歯が立ちませんでした。蓮はストーリーの比較的早い段階で登場したものの、当初は能力や強さが不明でした。
しかし7人いる天仙様たちのリーダーというだけあって圧倒的強さを誇り、我が強い他の6人の天仙たちも蓮の命令には背きません。自身の強さを自覚しており、自分の目的のために日本全土の人間を丹にしようと目論みますが、画眉丸たちに阻止され最終決戦で戦うことになります。
最終決戦では実力者たちを同時に相手したり、佐切に丹田を斬られても復活したりと人知を超えた強さを見せましたが、最後には一人の人間の女性としての心を取り戻して自ら死を選びました。
5位 十禾
飄々としていて実はめちゃくちゃ強いみたいなキャラが大好きなので今1番好きなキャラは『地獄楽』の十禾(じっか)です。 pic.twitter.com/2U8HSTCuYR
— そめすん (@MeNsqYfIw3DlskZ) February 27, 2020
最強キャラ第5位は、試一刀流三位の称号を持つ山田浅ェ門の一人・十禾(じっか)です。山田浅ェ門の中では殊現と並ぶトップツーの強さですが、常にサボろうとしたり女性にだらしなかったり、金に困って刀を質に入れたりと、山田家一門の中では珍しく適当な性格です。
もともとは法流坊(ほうるぼう)の見張り役として島に向かいますが、法流坊が上陸前の船上で亜左弔兵衛を襲い返り討ちに遭ったため早々と本土に戻り、再び殊現とともに島に上陸することになります。
十禾の強さは物の原理が視えることで、何がどう動くかといった行動も読めるため、剣豪・巌鉄斎でさえお手上げとした化物も一刀両断しました。
【地獄楽】敵キャラにも注目して楽しもう
今回は、人気漫画「地獄楽」に登場する敵キャラを雑魚からラスボスまで一挙紹介しました。地獄楽では画眉丸たち死罪人と彼らの見張り役・山田浅ェ門の面々が、不老不死の仙薬を求めて神仙郷に上陸しさまざまな敵に遭遇します。
主人公たちの活躍や人間ドラマはもちろんですが、個性的な敵キャラたちも地獄楽の物語を盛り上げていると言えるでしょう。地獄楽の漫画を読んだりアニメを観たりする際は、ぜひ敵キャラにも注目して楽しんでみてはいかがでしょうか。