ヘルシングのアニメ版がひどいと話題になっています。ここではヘルシングのアニメ版がひどいと言われている理由について検証しています。また、ヘルシングの作品概要やあらすじ、良い口コミ悪い口コミについてもふれているので、ぜひ参考にしてみてください。
【ヘルシング】とは
ヘルシング(HELLSING)は、1990~2000年代にかけて連載された大ヒット漫画で、ジャンルはダークファンタジーです。ヘルシングは2001年にアニメ化されましたが、評判があまりにも悪く大炎上してしまう事態になってしまいました。
アニメ版がひどい理由を解説する前に、まずはヘルシングについての紹介をしていくのでぜひチェックしてみてください。
ヘルシングの作品概要
「ヘルシング」は、平野耕太氏による青年向け漫画作品で、原作漫画がヤングキングアワーズ誌にて1997~2008年掲載されていました。
全10巻が発行されており、累計発行部数は400万部を突破している大人気コミックとなっています。コアなファンが多く、吸血鬼やアクションバトルが好きな人に好評の作品です。
ヘルシングのあらすじ
ヘルシングは20世紀のイギリスを舞台とした王立国教騎士団である「ヘルシング機関」と吸血鬼との戦いを描いたアクション漫画です。
ヘルシング機関には、アーカード、セラス、インテグラというキャラクターが登場します。アーカードはストーリーの主人公で、ヘルシング家につかえる吸血鬼です。
見た目は長い黒髪に長身、細身の青年で赤いロングコートを着ています。セラスは作中のもうひとりの主人公で女吸血鬼です。
元警官で金髪ショートヘアの見た目をしています。第1話におけるチェダース村事件のときにアーカードに血を吸われて吸血鬼化しています。
その後ヘルシング機関に所属し、機関員となっています。アーカードのことを「マスター」と読んでいて、セラスは「婦警」と呼ばれています。不可解な吸血鬼事件が度々起こり、騎士団を統率しているインテグラが事件を解決すべく立ち向かっていきます。
【ヘルシング】アニメ版はひどい?その理由
ヘルシングは2001年よりアニメが全13話が放映され、DVDも発売されていました。しかしDVD版は現在では絶版となっています。ここでは、アニメ版がひどい理由について、原作と違うことや人気キャラクターが登場しないことなどについて検証していきます。
アニメがひどいと言われる理由①原作と違い過ぎる
ヘルシングのアニメは、原作と違い過ぎるためひどいと言われています。アニメ版では、ヘルシング機関が私設機関でないこと、インテグラがヘルシング機関とヴァンチカンに協力するのを拒否しているため、ヴァンチカンメンバーが登場しないという事態になっています。
またセラスが躊躇なく血液を飲んだシーンもあり、アニメ版オリジナルエピソードが増えているため、原作を熟知しているファンからは違和感や不満の声があがっているようです。
原作漫画とアニメ版にはストーリー展開や登場人物、キャラクターの設定など変更する部分も見受けられる作品もありますが、中でもこのヘルシングのおいては、様々な改変が漫画原作そのものを揺るがすことや、全然違う描写であることがひどいと言われている理由です。
アニメがひどいと言われる理由②人気キャラが登場しない
ヘルシングは、人気キャラが登場しないこともひどいと言われている理由です。原作漫画においては、人気のあるキャラクター「少佐」がアニメ版では登場しません。
「少佐」は、作中において悪役で多くの名言を発現していることで有名ですが、一切登場していません。「少佐」が登場しない理由としては、ナチスに関連する描写があるためです。
海外ではナチスが関係しているシーンや発現はタブー化されています。「少佐」は「ミレニアム」のリーダーを務めていますが、ナチスの残党であるため登場しないとされています。
ナチスのことを考慮しているため、日本国外への配信や輸出が決定した後、ナチスに関する全ての描写はカットされました。作中では悪役がいるからこそ面白いのに、人気のキャラクターがいないのは残念だという声があがっています。
アニメがひどいと言われる理由③作者も酷評していると噂が
ヘルシングは、作者である平野耕太氏が酷評するほどの仕上がりだと噂されているため、アニメ版はひどいとされています。平野耕太氏は、販売されたDVDセットを売り払ったり、特典イラストを断るなど、作品の出来に納得いっていなかったようです。
平野耕太氏が実際にコメントをしたわけではありませんが、ファンの間では有名な話のようです。アニメ版第1話においては、なかなかの好印象を抱いていましたが、ストーリーが進むにつれ、第3話に差し掛かるとオリジナル路線に切り替わっていったため、「野沢那知の無駄使い」と言われていました。
平野耕太氏は、原作漫画とは違う設定や描写を見て、「作品をないがしろにしている」という印象になったのかもしれません。
【ヘルシング】アニメ版はひどい?面白い?口コミをチェック
ヘルシングのアニメ版がひどいのか、面白いのかという意見が分かれています。そこでここでは、ヘルシングのアニメ版について口コミを調査しているのでぜひチェックしてみてください。
作者である平野耕太氏が酷評したことで、アニメ版は面白くないという印象を持っている人も多いようですが、一方で良い口コミも見られました。
アニメ版の悪い口コミ・評判
アニメ版ヘルシングの悪い口コミや評判は、「ひどい作品」「ありえない」「やばいアニメ」などといった声があがっています。作中におけるキャラクター設定が違いことに加え、「ブレている」という意見も見られました。
キャラクター設定が曖昧で定まっていないと、再現性が低くなってしまいストーリーが追いつけなくなるようです。ファンの中には、作品が酷評されていても何度も見た人もいるようで、それでもひどかったことには変わりなかったとのことです。
また、ナチスに関する描写があり国際問題にも発展したことも悪い口コミとしてあげられています。エンディングに起用した曲に賛否両論があり、ドイツが激怒し「イギリス人は笑っている」とまで言われていたようです。
アニメ版の良い口コミ・評判
悪い口コミや評判がある一方で、良い口コミもあります。「ヘルシングらしい」「インテグラの妹はおもしろかった」「アニメ版ではなくOVA版を見ることがおすすめ」などと言った声もあがっています。
主人公が最強で、戦いを楽しんでいる描写が好き、作品中に流れるサウンドやオープニング曲がアンバランスでかっこいいという意見や、キャラクターが人間臭くて素晴らしい、最終的な構図が分かりやすい作品などと言った声もあります。
作品を見た人の中には、サウンドトラックのCDを購入や何度も見れるといったコメントもあり、コアなファンには受け入れられているようです。
【ヘルシング】OVA版は面白い?
ヘルシングのアニメ版は酷評だったのにも関わらず、OVA版では一転して高評価を得ています。最後はヘルシングOVA版が好評な理由と、OVA版とは何かについて解説します。
OVA版とは
OVA(オーブイエー)版とは、アニメの「オリジナルビデオ」のことで、テレビで放送されるアニメや映画として公開されるのではなく、映像を記録するメディアとしての形態でリリースされる作品を指します。
「ビデオ」という名称が付いていますが、1980年代のビデオテープのようなものではなく、映像を記録するメディアのことを意味しています。そのため、パッケージ専売や動画配信サービスのレンタルなどで見ることができます。
OVA版が好評な理由
ヘルシングのアニメ版では、かなりのひどい評判があがっていましたが、OVA版では評価が高いと言われています。ヘルシングOVA版が好評な理由は、「原作漫画の連載が終わるまでリリースする」ことや「原作のストーリーをそのままアニメ化する」といったことを前提に発売されたためです。
2006年に1巻が、2012年に最後の10巻が発売され、完結しました。アニメ版ではカットされていたミレニアムも登場し、悪役人気キャラ「少佐」も登場したため、好評とされています。またバトルアクションシーンやキャラクターの造形も原作を忠実に再現しており、コアなファンも納得の作品となっています。
【ヘルシング】アニメ版はひどいという声が多かった
いかがでしたか?今回は、ヘルシングのアニメ版がひどいと言われている理由について解説しました。またヘルシングアニメ版の良い口コミと悪い口コミだけでなく、作品概要やあらすじ、OVA版についても触れました。
ヘルシングのアニメ版は原作と大きく異なるストーリー展開やキャラクター設定などでひどいと言われていますが、OVA版では反対に原作に準拠していたため、好評となっています。この記事を参考にヘルシングをぜひ見てみてください。