大人気漫画「ゴールデンカムイ」の登場人物であるアシリパは、ヒロインながらインパクトのある変顔が話題になっています。アシリパは杉元と行動をともにし、金塊の在り処を示す刺青を解読できるという物語のカギを握るキャラクターです。今回は、そんなアシリパのかわいい変顔や魅力、人間関係をご紹介していきます。
目次
【ゴールデンカムイ】アシリパとは
「ゴールデンカムイ」は「週刊ヤングジャンプ」にて連載された大人気漫画で、コミックスは全31巻発売されシリーズ累計2400万部を突破し、2018年にはTVアニメも放送されています。
明治末期、日露戦争終結後の北海道を舞台に、金塊を巡るバトルを描いた作品ですが、歴史や狩猟・グルメ・民俗文化といったさまざまな要素があり話題を呼びました。アシリパは作中のメインヒロインで、天真爛漫なアイヌの少女です。
アシリパのプロフィール
アシリパはポーランドと樺太アイヌのハーフである父親と、北海道アイヌの母親の間に生まれました。艶やかな黒髪と濃紺色の瞳が特徴のアイヌの美少女で、年齢は明記されていませんが10代前半と言われています。
天真爛漫で聡明な性格をしており、アイヌの文化や習わしを尊重しつつも柔軟な思考を持ち合わせた「新しい時代のアイヌの女」と自称しています。アシリパは第1話から登場し、クマに襲われていた杉元佐一を助けました。
そして杉元からアイヌの隠し金塊の場所を示す刺青がある脱獄囚の話を聞き、それが父親の死に関係していることから、彼に協力を求められます。アシリパは父親の敵を討つため彼に協力することを決め、ともに行動することになるのでした。
アシリパの名前の意味と和名
名前の意味は「アシリ」=「新しい」、「パ」=「年・時代」で、彼女自身は「未来」という意味と解釈し自分の事を「新しい時代のアイヌの女」としています。作品の舞台となった時代はまだ医療設備が整っておらず、幼少期に亡くなる子供も多くいました。
そのためアイヌ民族では、災いや病魔から子供を守るため、幼少期にわざと汚いものの名前をつける風習があり、アシリパも幼少期は「エカシオトンプイ(祖父の尻の穴)」と呼ばれていました。
和名は「小蝶辺明日子(こちょうべ あすこ)」で、明日子という名前はアシリパの名の意味である「未来」から来ていると考えられます。杉元は助けてもらったことから、彼女の事を「アシリパさん」と呼んでいます。
アシリパの能力
杉元と出会った時に普通に会話できていたことから、日常会話は問題なくできる日本語力があります。幼少期から父親に狩猟を教え込まれており、特に弓が得意で猛毒のトリカブトを塗った矢を装備しています。
遠くからでも狙った獲物を仕留めることができますが、弓だけではなくウサギを素手で捕まえたり、罠を仕掛けて獲物を狩るシーンもあり、高い狩猟スキルの持ち主です。
クマなどの野生動物の生態に詳しく、倒し方や処理、解体、調理に関する知識が豊富で料理も得意です。勇敢で度胸があり、クマに対して逃げることなく立ち向かい、バトルシーンでも冷静で機転をきかせます。
【ゴールデンカムイ】アシリパのかわいい変顔
アシリパは普段は黒髪が美しい少女ですが、作中では時折インパクトのある変顔を見せます。読者の間では、そんな表情豊かなアシリパの変顔がかわいいと話題になりました。ここでは代表的なアシリパのかわいい変顔シーンをご紹介していきます。
かわいい変顔①味噌をオソマだと勘違い
おはようございます🍁
週末は秋晴れになりそうでよかったです🌞平日ラスト頑張りましょうね👍️最近ゴールデンカムイを見始めたおかげで、実生活の味噌がオソマ💩に見えてしまいます~┐(‘~`;)┌
皆様本日もよろしくです😃✌️#アニメ好きと繋がりたい #初リプ大歓迎 pic.twitter.com/rTrXYqsFFU
— TAKA@🇫🇷🇬🇧推し (@tktk4649ART) October 20, 2022
杉元が味噌を取り出した時、味噌を初めて見たアシリパはオソマだと勘違いし変顔をしていました。オソマとはアイヌの言葉で「大便」を意味します。
味噌と言えば日本ではおなじみの調味料ですが、アイヌには伝わっていなかったようで、彼女も知らなかったのです。茶色で粘り気のある味噌を初めて見た彼女は、変顔をして食事中にも関わらず「オソマ」と連呼していました。
杉元が料理に味噌を入れ美味しそうに食べている様子を、汚いものを見るような目で眺めています。しかし実際に食べてみると味噌の味が気に入り、その後は大好物となって変顔をしてせがむほどになりました。
かわいい変顔②はじめて見たカレー
本日1月22日はカレーの日!
TVアニメ『ゴールデンカムイ』に登場した、エゾシカ肉のライスカレーは「食べてもいいオソマ」と呼ばれていましたが!? その美味しさに、アシ(リ)パさんも「ヒンナすぎるオソマ……」と悶絶ッ!!https://t.co/qneK6t7Tuy#ゴールデンカムイ#カレーの日#カレーライスの日 pic.twitter.com/IZBSINdsMB— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) January 22, 2019
漫画6巻第52話で札幌にたどり着いた杉元たちは、刺青のある脱獄囚の1人・牛山辰馬(うしやま たつうま)と出会います。
意気投合し一緒に西洋料理店へ夕食を食べに行くのですが、そこで出てきた料理がエゾシカカレーです。アシリパはカレーを知らず、はじめて見た茶色くてとろみがあるカレーを、またもやオソマだと勘違いします。
不信感をあらわにし、変顔で「オソマ・・・」とつぶやくアシリパに杉元が「これは食べてもいいオソマ」だと言いました。そして意を決して食べると、あまりの美味しさに感動し「ヒンナ(美味し)すぎるオソマ」と口にしたのでした。
かわいい変顔③トイレを我慢
最近トイレ行く前にアシリパごっこしてる pic.twitter.com/NiDTPBVGty
— エイシャアBOSE! (@bose_nantoka) December 16, 2021
漫画5巻第40話、小樽のニシン御殿で杉元が辺見和雄に連れていかれます。この時アシリパはトイレを我慢していて、連れていかれた杉元を追おうとするものの、便意が限界を迎えていました。
杉元よりもまずはトイレを最優先したいところですが、我慢しぎて「んんッ」「へんんッ」としか口にできない状態です。頭に巻いたマタンプシ(鉢巻き)からは大量の汗が流れ出て、目は見開き三重あごになってしまうという変顔を見せました。
かわいい変顔④汚い乳首を見て
杉元「汚い乳首をアシリパさんに見せんじゃねーよ!怖がってんだろ!」
白石「なんだその乳首は!早く隠せ!」
キロちゃん「ふざけた乳首しやがって!」ひでえ言いようw pic.twitter.com/Ty4cPJBCL6
— ポンソル (@kanade765) September 27, 2022
漫画7巻第67話にて、杉元たちは日高の山小屋で若山輝一郎(わかやま きいちろう)と子分の仲沢達弥(なかざわ たつや)に出会います。刺青を入れている可能性がある2人の正体をはっきりさせるために服を脱がせ、上半身を裸にしたのですが、子分の仲沢が服を脱いだ時に衝撃的な乳首が現れたのです。
杉元たちは「アシリパさんに汚い乳首を見せるな!」と言い、彼女は眉間にしわを寄せて前歯をむきだしにし、じとっとした目つきで「うるるる」と威嚇しました。本能的に相手を敵と認識した、野性的な変顔を見せたシーンです。
かわいい変顔⑤酒に酔っての泣き顔
アシリパさんww
ヒンッ!!死ぬな杉本ッ!!ヒンッ!! pic.twitter.com/XWRI9CCRll— Neo (@Neko91001749) February 1, 2022
漫画3巻第25話では、酒に酔って泣き顔を見せました。彼女はまだ10代前半ですが、ともに旅をすることになる白石との食事の席で、勝手に酒を飲んで酔ってしまいます。
そして杉元たちを「都会のもやしっ子」と言ったり「おなかいっぱい」と鹿肉を食べ残そうとした杉元に怒り、なぜか白石にビンタを食らわせたりします。しかし杉元が「もし俺が死んだら、アシリパさんだけは俺を忘れないでいてくれるかい?」と言われると、急に泣き顔になってしまいました。
眉は八の字になり眉間とあごにはしわを寄せて、涙と鼻水だらけの赤ら顔という変顔で「ヒンッ!死ぬな杉元!」と口にするのでした。変顔ながらも健気でアシリパの姿に「かわいい」「泣ける」という読者が続出した名シーンです。
【ゴールデンカムイ】アシリパの魅力
作中でさまざまな変顔を見せ楽しませてくれるアシリパですが、彼女の魅力は変顔だけではありません。ここではアシリパの持つ魅力について解説していきます。
魅力①ワイルドな料理
料理上手な彼女ですが、作る料理は非常にワイルドです。仕留めた獲物を美味しく調理する知識と技術を持っており、作中では何度もワイルドな料理を杉元たちに振舞っています。野性的な料理に慣れていない杉元たちにとっては、きついものがあったでしょう。
アシリパは動物の脳みそが好物で、生のまま杉元たちに食べさせるシーンも出てきます。第63話ではアザラシを容赦なく撲殺し美味しく調理するなど、ワイルドな一面を見せました。
魅力②容赦ない白石への突っ込み
白石は、杉元とアシリパとともに行動することになった刺青を持つ脱獄王です。白石は獲物を捕まえるために仕掛けた罠に引っ掛かったり、預けたお金を博打に使うなどダメなキャラクターです。
そんな白石に、アシリパは容赦ない突っ込みを入れます。漫画3巻のおまけでは、穴から出てくる白石を棒で殴りモグラ叩きをしていました。
魅力③オソマが大好き
味噌やカレーを初めて見た時にオソマだと勘違いし大騒ぎするものの、食べてみると大好きになってしまいます。あまりの美味しさに「杉元がオソマが好きだから仕方なく」と言いながら、オソマと呼んでいた味噌やカレーを強く欲するようになりました。
アシリパは味噌やカレーがオソマではないという認識ではなく、美味しい・食べてもいいオソマであると解釈しています。オソマが大好きで、何かと杉元のせいにして欲しがるアシリパは、とてもかわいいです。
魅力④真剣に杉元を心配する
このシーンの杉元、この後にボロッボロにされるのが滅茶苦茶好き、心配そうなアシリパさんが愛おしい pic.twitter.com/2cFhw2RCXE
— 神山BR (@MandhelingG1) August 30, 2021
アシリパの旅の目的は父親で、金塊が目当ての杉元と行動をともにしています。道中、杉元は何度も捕まり、拷問されたり大けがをしたりしますが、アシリパが助けに向かいます。そのたびに彼女は杉元の身を真剣に心配し、健気な一面を見せていました。
不死身の杉元は危機を乗り越え死を免れますが、身に危険が迫った杉元を心配したり、勝手な行動をとった杉元に怒るなど、本気で彼を思うアシリパの優しさも大きな魅力でしょう。
【ゴールデンカムイ】アシリパの人間関係
「ゴールデンカムイ」にはさまざまな個性あふれるキャラクターが登場します。ここではアシリパとの関係が深い、杉元・父親のウイルク・尾形百之助との人間関係を解説していきます。
杉元佐一
杉元佐一はともに旅をする相棒で、お互いが信頼を寄せ2人の間には強い絆があります。元気で可愛らしいアシリパと杉元ははじめ気さくな関係でしたが、徐々にアシリパが杉元に好意を抱いていく様子が描かれていました。
美人占い師のインカラマッが現れた時には、嫉妬した様子を見せました。また彼が金塊を探す目的が、ふるさとにいる梅ちゃんという女性だと知ると表情を曇らせ、自分の複雑な気持ちをぬぐうためか突如鶴の舞を踊り始めたのです。
1度死んだと思われた杉元と再会した際は、彼女自身も彼への恋心を自覚します。しかし杉元はというと、あくまで相棒として大切に思っており、彼からの恋愛感情が描かれているシーンはありませんでした。
父親のウイルク
【今夜放送ッ!】
TVアニメ『ゴールデンカムイ』
第二十四話(第二期 最終話)「呼応」TOKYO MX:23:00
読売テレビ:26:04 (5分繰り下げ)
札幌テレビ:25:44
BS11:25:00
FOD:23:00#ゴールデンカムイ
本物の「のっぺら坊」と対面した杉元は…!
網走監獄決戦、遂に終結へッ!https://t.co/Pd5TKmvkoL pic.twitter.com/UhXgNGmR95— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) December 24, 2018
母親は出産直後に病死し、アシリパは父親のウイルクに育てられました。そんな父親は、実は若い頃に帝政ロシアからの解放運動を行い、ロシア皇帝・アレクサンドル2世の暗殺を実行したテロリストだったのです。
また金塊を強奪した「のっぺら坊」が死んだはずの父親のウイルクであり、網走監獄に収監されていることを知ります。アシリパは監獄に向かい父親が本当ののっぺら坊であると確認しますが、直後に父親が射殺されてしまいました。
ウイルクは金塊とともにアイヌの未来をアシリパに託そうとしており、死ぬ直前、アシリパがアイヌを導き独立のために戦う戦士になれるように山で育てたと杉元に明かしています。
尾形百之助
当初は敵同士でしたが、のちに再会し杉元たちと合流することになります。合流してからも周囲とは距離を置き、アシリパから「チタタプ」するように言われても無視していました。
しかし物語が進むにつれ、突如鶴の舞を踊り出したアシリパを見て微笑んだり、127話で小声で「チタタプ」と口にするなど、2人の距離が縮まったシーンがあります。金塊を狙う尾形は、手がかりを得るためにアシリパに協力してもらおうと働きかけ、彼女も心を開いて仲間関係を築いていきました。
しかし187話でアシリパに杉元の遺言が嘘であると見抜かれ「信用できない」と矢を向けられます。そして父親を殺したのも自分だと白状し、不殺を誓う彼女に自分を殺すように仕向けるのでした。
【ゴールデンカムイ】アシリパはかわいくて魅力的なヒロイン
今回は「ゴールデンカムイ」のヒロイン・アシリパのかわいい変顔や魅力、人間関係をご紹介しました。アシリパはアイヌの少女で、狩猟が得意な野性的で天真爛漫なキャラクターです。
作中ではさまざまなシーンでかわいい変顔を見せ、ワイルドな料理を振舞ったりオソマが好きだったりと、魅力にあふれるヒロインです。そんな可愛らしいアシリパの活躍を、ぜひ「ゴールデンカムイ」でチェックしてみてはいかがでしょうか。