葬送のフリーレンという作品には、大陸魔法協会創始者ゼーリエという人物が登場します。物々しい肩書ですが、それに見合うどころか作中でも最上位存在とも言える強さを有する人物です。今回はゼーリエの強さや作中での立ち位置などについてそれぞれ解説していきます。
目次
【葬送のフリーレン】とは
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— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) October 21, 2023
2023年10月、葬送のフリーレンはテレビアニメ放送が開始されました。注目度は原作漫画から高かった作品ですが更に知名度を広げることになりました。まずは作品概要などから解説しましょう。
葬送のフリーレンの作品概要
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— marumoru (@marumoru_ka) October 9, 2023
原作は山田鐘人氏、原画はアベツカサ氏が担当されている漫画作品です。連載が開始したのは2020年からであり、2023年10月の時点で単行本が11巻刊行されています。
累計発行部数は1,100万部と1,000万部をこえており、連載がスタートしたのが2020年であるために3年という短い期間で人気と発行部数を伸ばしているのは驚異的と言えるレベルでしょう。
2021年に漫画大賞受賞、2022年にはテレビアニメの制作が決定しており、そして2023年には10月から日本テレビ系列にて秋アニメの注目作品として放送されています。
葬送のフリーレンのあらすじ
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遥か昔、10年という時をかけて、魔王をついぞ討伐することができた勇者一行。その仲間の一人である主人公フリーレンは、魔王討伐から50年後、勇者ヒンメルの死を見届けました。
フリーレンの種族はエルフであり、大変長命な事で知られています。人間にとっては長き歳月である50年も数千年生きる彼女からすれば一瞬だったのですが、かつての友であるヒンメルの死については悲しみを覚えていました。
なぜ悠久を生きる自分がかつての友の死に悲しみを覚えたのか、人とは何なのかを知るべく、魔王が討伐されたのちの平和な世界で新たなる旅を始めます。
【葬送のフリーレン】ゼーリエとは
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— 有豆 (@Hibeens) October 14, 2023
葬送のフリーレンの世界の中では、魔族や魔王、そして魔法といったものが存在しています。ゼーリエは、そんな魔法を使うことができるエルフの種族の一人です。
ゼーリエのプロフィール
はやく服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法を凄く嫌そうな顔で渡すゼーリエ様が観たいです pic.twitter.com/kLFtVGoMuM
— こるたろう🐶( '-' 🐶 ) (@colt_decembe28) October 19, 2023
- 名前:ゼーリエ
- 種族:エルフ
- 性別:女性
- 年齢:数千歳以上
- 肩書:大陸魔法協会創始者
- 性格:好戦的
- 異名:全知全能の女神に最も近い存在、生きる魔導書
大陸魔法協会を創設した大魔法使い
https://twitter.com/R_o0o_F/status/1715243051298533495
フリーレンたちが居る世界には、大陸魔法協会というものが存在しています。これはフリーレンらが生きている現在の時間軸からすると半世紀以上前に誕生したとされており、それを創設したのがほかならぬゼーリエなのです。
この組織は、大陸に存在している全魔法使いを束ねる組織であり、勇者ヒンメルたち一行が魔王を倒したのが80年前ですので、半世紀前という事は創設されたのはその後で、フリーレンにとってはつい最近できた組織ということになります。
この大陸魔法協会は、魔法の才覚があるものに対して一級から三級までの資格を認定します。産休に関してはある程度の才があれば簡単なようですが、二級からは相当に難易度が上がります。
北部高原への出入りについては大陸魔法協会が認定している一級魔法使いが同行することを必要としているなど、協会自体の影響力はやはり大きいのでしょう。
そして一級魔法使いというのは、人間を超越した人外の怪物ぞろいということになり、その座に就いた者はゼーリエが特権として何でも1つ望む魔法を与えられるのです。
ゼーリエの性格
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数千年と生きているという事、そして大陸の協会創始者という肩書から非常に思慮深い人物が想像されがちですが、実際のゼーリエは比較的直情的で、直感的に物事を決める性格をしています。
比較的穏健な性格をしているフリーレンとは異なり好戦的なようで、弟子でありフリーレンにとっては師匠であるフランメからは「私達じゃ無理なんだよ。だってさ師匠。平和な時代に生きる自分の姿が想像できねぇだろ?」といわれています。
実力ゆえかワンマンな気質こそありますが、とはいえ傍若無人という訳ではなく部下や周りから言われたことはしっかり耳に入れるタイプです。
多くの弟子を取っている彼女ですが、彼らが死したとしても感情を見せたりするような事の無いドライな面がある一方「弟子を取って後悔したことは一度も無い」として弟子たちのことは鮮明に記憶しています。
【葬送のフリーレン】ゼーリエの強さ・能力
【人物紹介】
●ゼーリエ●
大陸魔法使い協会の創始者。大魔法使い。フリーレンの師匠であるフランメの師匠。偉そう。 pic.twitter.com/nPLhaFDIun— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) August 2, 2022
作中世界においても大きな影響力を持っている協会の創始者ともなれば、相応の実力を持っているのではとイメージするでしょう。そして、それに違わぬどころか作中最高峰の実力を有してもいます。
生きる魔導書
葬送のフリーレンの
ゼーリエもずっとババァじゃなくて
ジジィだと何故か勘違いしていたから
元々私は男女の区別が苦手なのかもしれない…
いやほんとなんで勘違いしてたんだ? pic.twitter.com/ZHUKd5V5AI— ドロクシー⚫⚪⚫ (@droxy_drop) April 8, 2023
千年以上生きているフリーレンよりもはるかに昔、神話の時代から生きているだけあって、その魔力量についてはすさまじいものとなっており、魔力を抑制した状態ですらフリーレンの全力に相当します。
人類の歴史の中で伝わっている魔導書をほぼ所有しており、そこに記されている魔法に関してはそのほぼすべてを網羅しているという事から、作中でも「生きる魔導書」と謳われています。
人類史の魔法すべてを網羅している知識量、それを扱うことができるだけの技量及び経験と、長命なエルフとしての莫大な魔力を有する点から、全知全能の女神に最も近いとさえ言われています。
行ける伝説に等しい彼女の元には数多くの弟子が集っており、フリーレンの師であるヒンメルもその一人です。また絶大な信頼を寄せられており、ゼーリエ自身も後進の育成に余念はありません。
黄金郷のマハトにも余裕
【葬送のフリーレン】
黄金卿のマハト。最新刊買ったー。
マハトとグリュックの話、過去トップレベルに好きかも。 pic.twitter.com/GBwFL20cm3— マス (@masqoo44) March 16, 2023
かつて、フリーレンら勇者一行が討ち果たした魔王には複数の有力な幹部たちが徘徊として存在しており、その中でも魔王直属の幹部「七崩賢」は最も恐るべき存在たちとされていました。
名前通り7人の有力な魔族が揃っている幹部たちなのですが、その中でも最強とされた大魔族が、黄金卿のマハトです。万物を黄金に変えることができるという自身の魔力から名づけられました。
魔王を倒した一行であるはずのフリーレンでも全く且つイメージがわかないとされた別格の魔族ですが、ゼーリエはそんなマハトを相手にしてなお余裕を見せるほどでした。
魔力が強過ぎて自分でも制御できない
「葬送のフリーレン」が面白い! 56. 第57話 第三次試験 #サンデーうぇぶりhttps://t.co/sdBVtjgkMx
あんだけ色々やっといて最後直感だけで決まるとかクソ試験〜!
って言いたくなるけどフリーレン様がそう言うならまあそれで良いんだろうね、ってなるキャラクターへの信頼度 pic.twitter.com/9xxYbLdraV— シュピラー (@k11250922) July 14, 2021
最強と謳われるゼーリエですが、更に自身が有する膨大な魔力が強すぎるがため、自分ですらそれを完全に制御することができないようなのです。
フリーレンと同じく常に魔力は抑制した状態になっているのですが、それでもなお全力の彼女と同等というのはすさまじい事であり、完全開放した状態が御しきれないのも無理はないのかもしれません。
第57話にて魔法協会の試験が行われ、第三次試験は異例によってゼーリエ自身が担当、選抜されたうちの一人であるエーレは彼女のみなぎる魔力を見ただけで恐怖し、不合格となってしまったほどです。
【葬送のフリーレン】ゼーリエは魔王には勝てない?
#葬送のフリーレン 3話見終わりました!
魔王カッコよかった😆フリーレンの2つ目の表情かわ良い🥰#フリーレン#アニメ好きと繋がりたい pic.twitter.com/VkrrDfilhX— RY (@Ryu1077876Ryu) October 16, 2023
これほどに強い魔法使いであり、かつフリーレンよりもはるか昔から生きているのならば彼女が魔王を討てばよかったのでは、と思うかもしれません。
実際、戦闘面においてゼーリエは完全畳五感といっても過言ではない存在であり、彼女が出張ってしまえば魔王の討伐も可能と思うでしょう。
ただ、弟子であったフランメからは本人ともども魔王を倒すことはできないといわれています。彼女自身は、それを聞いて「私でも倒せないのか」とムッとした表情をしていました。
なぜ勝てないといわれているのかについては考察があり、それが仲間との協力ができないというものです。ヒンメルやフリーレンは仲間と協力することで、魔王を討ち果たしていました。
一方でゼーリエやヒンメルらは、そういったパーティーを組むことなく常に単独でした。これはつまり、個としての力が圧倒的でも、力を合わせて成し遂げられる偉業には届かないと解釈ができるのかもしれません。
【葬送のフリーレン】ゼーリエはなぜ優秀な魔法使いを探している?
https://twitter.com/hino_supa/status/1713749071847215162
現在、ゼーリエは多くの魔法に際のある弟子たちを取り、後進の育成を自身のライフワークとしているほどです。自分が最強格であるはずなのに、なぜ育てることに注力するのでしょうか?
ゼーリエの寿命や死亡が近づいている
我ゼーリエ大好侍 pic.twitter.com/Gs1ujwZylX
— らぺ (@circletgirl) October 13, 2023
ここからはすべて推察になるのですが、まずゼーリエ自身の寿命や死亡が近づいているためというのが挙げられます。既に1,000年以上生きるフリーレンよりも、更に昔から生きている生き字引とも言える存在です。
如何に長命なエルフとは言えども寿命が無い訳ではありませんから、自分自身で死期を悟っており、自らが教えられるだけの魔法を後世に残しているのではないかと考えられています。
魔王が復活したときのために
エルフの胸は質素である方が好み派の私です。
フリーレンの容姿はさいのこうで好き。ゼーリエもいいね。でっかエルフもいいけど何か動きづらそうに見えてしまうのだよね。軽快さと速度が売りのイメージが強くて(指輪物語のせい) pic.twitter.com/NzYzvpdPFD— s@suke (@gunpowder55) October 17, 2023
もう1つが、魔王が復活した際の備えという説です。魔王自体はフリーレンら勇者一行によって倒されましたが、配下であった七崩賢ら魔族たちはいまだに生き残っています。
魔王の復活、ないしは残党からまた新たに魔王が誕生するといった線も考えられないわけではありませんので、それに対抗できる優秀な魔法使いを育てている可能性もあります。
【葬送のフリーレン】ゼーリエはかわいさも持つ最強の大魔法使い
なんでゼーリエ、こんなOPで黒幕感だしてんだ!
今のとこ特に悪いことしてないのに! pic.twitter.com/R6kwdbxCtq— イッパイアッテナ (@ipppaiattenaism) October 18, 2023
ゼーリエは魔法協会の創設者であり、最高峰の実力者でありながらも割と直情的な人物でした。アニメも絶賛放送されていますので、是非とも原作と合わせてチェックしてみてください。