葬送のフリーレンでは、魔族にも人間にも特異的な存在が登場しています。今回ご紹介するユーベルもまたその一人であり、大体なんでも切れる魔法という大雑把に聞こえますがその実驚異的な魔法を行使することができます。今回はそんなユーベルの能力面や人物像などを解説します。
【葬送のフリーレン】とは
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— marumoru (@marumoru_ka) October 9, 2023
2023年の秋に、葬送のフリーレンがテレビアニメ放送をスタートしており注目されています。実は原作からも高い注目度のある作品でしたので、まずは概要などからご紹介しましょう。
葬送のフリーレンの作品概要
ハロウィン絵のつもりだったけど完全に趣味絵になったフリーレン一行 pic.twitter.com/yj5bafVrNs
— おじぞう (@dreamyaun) October 18, 2023
202年より、週刊少年サンデーにて連載が開始されいる漫画作品になります。原作は山田鐘人氏が、作画をアベツカサ氏が務められており、このマンガがすごい!2021オトコ編2位、全国書店員が選んだおすすめコミック2021でも2位を得ています。
2023年3月には800万部、更には1,100万部と累計発行部数を伸ばしており、連載開始から3年間の比較的短い期間で多くの注目を集めている事がこの数字からも分かるでしょう。
2022年にテレビアニメの制作が発表され、その翌年2023年秋からはテレビアニメが放送開始、初回は金曜ロードショーにて2時間の拡大版放送が行われました。
葬送のフリーレンのあらすじ
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魔族と人間とが敵対する異世界を舞台にして、10年の期間をかけて魔族を統べる王、魔王を討ち果たすことに成功した勇者一行、数十年の時が立ち、かつての勇者ヒンメルの死を仲間であり主人公のフリーレンらが見届けました。
フリーレンは人間ではなくエルフという種族であるゆえに、非常に長命で50年後も変わらぬ容姿のままでした。戦友であるヒンメルの死は、彼女にとっても理由こそ分かりませんが悲しみを感じさせるのに十分だったのです。
かつての友の死がなぜ自分を悲しませたのか、人間という種族を理解するために、魔王を自らの手で討ち果たしたそののちの世界の中で、弟子であるフェルンを引き連れて新しい旅を始めます。
【葬送のフリーレン】ユーベルとは
3巻来てるー。後でゆっくり読みましょう。
"葬送のフリーレン(3) (少年サンデーコミックス)"(山田鐘人, アベツカサ 著)https://t.co/TRx9ZwdIoc pic.twitter.com/wQYjnzVULG— 葵 (@YusukeIshida) December 30, 2020
フリーレンらが旅を続ける中で、魔族と相対したり協力する人間と出会ったりと、様々な出会いがあります。そんな中で、ユーベルという人物はその中で出会った魔法使いの一人です。
ユーベルのプロフィール
【人物紹介】
●ユーベル●
一級魔法使い。鋏で布を切る音が好き。 pic.twitter.com/9yqXwr6MCU— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) July 24, 2022
- 名前:ユーベル
- 種族:人間
- 性別:女性
- 家族構成:姉
- 出身地:不明
- 年齢:不明
- 等級:一級魔法使い
ユーベルの人物像
『葬送のフリーレン』のユーベル(希望CV:鬼頭明里さん)。『マンガ大賞2021』大賞受賞で「週刊少年サンデー」の新たな柱となった本作。その中で「1級魔法使い」になるための試験で登場したこのミステリアスな魔法使いが今では一番お気に入りのキャラです。 pic.twitter.com/zbD05PWGVS
— ななし (@0774nanasi) December 22, 2021
フリーレンらが参加した魔法選抜試験の受験者の一人として初めて登場しました。理屈に捉われる事の無い感覚派の人物で、割と饒舌に会話をする事が多いです。
表面上では笑みを浮かべてこそいますが、内心では戦闘中であろうとも常に冷静さを失うことなく、実戦経験豊富であることをうかがわせます。
加えて人を殺害することに関しても何とも思っていないらしく、初めて登場した際にはエルフのクラフトから出会って早々に「人殺しの目をしているな」といわれるほどです。
シリアルキラーである事が示されているだけあって、善人とは言い難い性格とこれまでの経験をしている事が分かります。
【葬送のフリーレン】ユーベルの強さ・能力
フリーレン、ユーベルの登場で読むのがまた楽しみになっている。好きだ。 pic.twitter.com/hjYa5tG3kd
— 片岡フグリ (@kataokafuguri) August 21, 2021
ユーベルが初めて登場したのは魔法選抜試験ですが、そこでは様々な魔法使いが登場します。全員がただものではなく、その一人であるユーベルも魔法使いとしての技能は突出しています。
共感することで相手の魔法を習得
葬送のフリーレンのラントまじタイプ(⸝⸝⸝›௰‹⸝⸝⸝)♡
私胆力ある知的なメガネ男子大好きなんよね(⸝⸝⸝◜௰◝ ⸝⸝⸝) pic.twitter.com/mzqspn6Y7k— 響 (@5_ird) October 28, 2021
その能力の1つとして、まず共感した相手の魔法を自らのものとすることができるというものがあります。魔法都市オイサーストにて開始された選抜試験の中で、共感した相手の魔法を行使できる能力を発揮しています。
相手の性格や人柄などに対してユーベル自身が共感するという条件を満たしたとき、その相手の得意としている魔法を自分のものとして使用可能になるのです。
シリアルキラーの面があるユーベルが人に共感など考えにくそうではありますが、当人曰く「その人が得意とする魔法は人生や人間性に大きくかかわっている」と思っているようです。
例えば相手の魔法を封じることができる魔法、ソルガニールというものも行使しましたが、これを自分にかけられた際には「殺すまでの猶予を欲しがっているみたいだ」としています。
この能力によって、一次試験で対峙したヴィァベルという魔法使いが使う見た者を拘束する魔法、ソルガニールを会得しており、その後もラントに対して使うなど制限が無いようです。
大体なんでも切る魔法
ユーベル大活躍の回。
以前から若干イカれてる(失礼)感じはしてたけど、この世界の魔法はとにかくイメージさえできれば何でもありらしいので、これくらいイカれ・・・じゃない知性抜きの感覚だけでイメージを構築できる精神状態(どう言っても失礼だな)の方が強いってことか。#葬送のフリーレン pic.twitter.com/O4eELpdpxb— やぐち (@yaguti13) June 16, 2021
共感さえすることができれば相手の得意な魔法を何でも自分のものにすることができるなど、小ピー能力というのはどんな作品においても厄介なものですが、ユーベルはさらにオリジナルの得意魔法を行使できます。
それこそが「大体なんでも切る魔法」レイルザイデンです。発動するとかまいたちのように斬撃が発生し、対象が人間であろうと容赦なく身体を両断することができる切れ味を発揮します。
これだけであれば切れ味の鋭いただの斬撃魔法ですが、特筆するべきはユーベルが切れそうと思ったものを何でも切断できる点にあります。葬送のフリーレンにおいて、魔法はイメージである事だと設定されています。
そのイメージも頭の中で軽く思った程度では実現することができないため、ユーベル自身が「切れないものなどない」「人間など簡単に切ってしまえるもの」と自信をもっているのです。
こうしたユーベル自身の自らの能力に対する自信、および思い込みの強さが、大体なんでも切る魔法を強力なものに押し上げているといえます。
高い身体能力と判断力
ラント&ユーベルの回
1次試験のときから組んでる2人だけど、初めて連携したかも。まあラントは複製体の気を引いただけで何にもしてないけど。
登場人物紹介でフリーレンをドライと評してるけど、他の試験参加者たちの方がよっぽどドライだと思える。#葬送のフリーレン pic.twitter.com/a6dR1rsSgF— やぐち (@yaguti13) May 19, 2021
ただでさえ得意な魔法のコピーと切断魔法が強力なのでそちらに目が行きがちですが、これらに加えて戦闘中に発揮する高い身体能力や魔法行使、そして判断力も兼ね備えています。
第41話にて二級魔法使いとしてそれなりに名前が知られているヴィァベルと対峙した際には、魔法行使、素早さ、判断力の3つの要素を存分に生かした戦術を発揮しています。
ヴィァベルが放った魔法によって拘束され、降伏すると同時に隕石鳥を渡すかに見せかけ、一瞬の素早さで一気に距離を詰めて至近距離で顔面に魔法を行使しているのです。
また二次試験においては自らの複製体を相手にすることになるのですが、そこでも拘束魔法で身動きを封じられます。しかし自分たちの後にラントが来たと同時に複製体がラントの方を向いた、その一瞬で切断魔法で切っています。
この様に、敢えてそうしたかにも見える劣勢な状況下においても全く冷静さを失くことなく、ほんのわずかな隙すら逃さず突き込む事の出来る優れた判断力を発揮しているのです。
ユーベルの魔法を防ぐことができない理由
フリーレン42話まで読んだ
ヴィアベルこいつ33-34歳って嘘だろ…犯罪では?
何その首のベルトとモフモフ pic.twitter.com/KhcDTUQj7U— 早寝しよう (@jumpandetc) March 29, 2023
強力な斬撃の魔法を駆使するユーベルですが、実は防御をするのは至難の業であるとされています。というのも、斬撃はかまいたちの原理で発生しているらしく、真正面だけではなく上下左右あらゆる方向から攻撃が可能なのです。
加えて、単なる斬撃ではなくユーベルが切れると思ったものに関しては問答無用で切断できる切れ味を発揮します。その効力故に、一切の攻撃魔法を通さない筈の不動の外套すらも、単なる布切れのように容易く切り刻んだのです。
当人曰く「布っていうのはさ、切れる物なんだよ。切れて当たり前の物だ」らしく、しかしこれは試験管を務めていたゼンゼという人物曰く「イカれている」ようです。
というのも、先述した通りイメージが必要な魔法において「小さい蟻が巨大な龍を踏み潰すイメージ」が普通ではできないように、相当特殊な才覚を持っていなければ実現は不可能なのです。
【葬送のフリーレン】ユーベルのかわいい魅力
先週、これはユーベル有利だなとは思ったけど、ここまで問答無用で素通り合格とは。
デンケンさんも不屈の精神を見せて合格。
ヴィアベル、ラントも合格。
メトーデが意外とド天然なところを見せて合格。
イカれてようがド天然だろうが、とにかくブレない精神構造だと合格なのか#葬送のフリーレン pic.twitter.com/nw46LQ5JMw— やぐち (@yaguti13) July 14, 2021
この様に、ユーベルは魔法選抜試験において初登場したキャラクターの中でも随一の魔法使いとなっています。最後に、そんな彼女の可愛い魅力についていくつかご紹介します。
小悪魔的な雰囲気
【葬送のフリーレン】ユーベルはシュタルクも切れるのか https://t.co/mTbDDtIGpT pic.twitter.com/DWTh55awYl
— カオスアンテナ@登録ブログ様募集中 (@chaos_antenna) July 29, 2021
後述する出で立ちから、ユーベルの外見としては小悪魔的な雰囲気が目立ちます。饒舌でいつも軽薄そうな言動をしている事からも、作中で中々見られない雰囲気のキャラクターとして成立しているのでしょう。
ゴスロリ風ファッション
自分の中のモド子像をなかなか伝えられないんだけど、最近は「フリーレン4巻に出てたユーベルはノリがかなり近い」と。 pic.twitter.com/xl2oyK47qT
— チャクラ厨 (@Chakratyuu) May 10, 2021
緑のサイドテールに厚い二重、ミニスカートに肩を露出した出で立ちは、いわゆるゴスロリと呼ばれる全身ブラックカラーになっています。こうした衣装については、作中世界では魔族側しか着ていない傾向がある様です。
ラントに付き纏う姿
葬送のフリーレン読んだ〜
ユーベルちゃんお顔メモ
色は勘です 何もわからない。 pic.twitter.com/acBXCfewAl— 絵ざめ@skeb募集中 (@ryukyuusame_pic) October 19, 2023
試験の中で、分身を完璧に作ることができる能力者、ラントと出会います。一次試験にてフェルンと共にパーティーを一時的に組みましたが、その後もユーベルの方からラントへ付きまとっています。
これに関してはラント自身というよりも、彼が有する分身を生成できる魔法の方に興味があり、それをコピーしたがっているというのが目的なのかもしれません。
【葬送のフリーレン】ユーベルは最強でかわいい魔法使い
『葬送のフリーレン』10巻
面白すぎ。 pic.twitter.com/rkYnkhpjqo
— もりー@新作『モンクリ』配信中! (@picmory) March 19, 2023
魔法選抜試験で登場するキャラクターは、他にもデンケンを始め指折りの実力者なのですが、ユーベルは中でも危険な雰囲気のする人物として描かれています。活躍が気になる方は是非とも本誌を読んでみてください。