葬送のフリーレンの世界では、魔族と呼ばれる人間と敵対する種族が登場しています。その頂点たる魔王が、作中の時間軸的にはかつて従えていた配下に七崩賢が居るのですが、中でも黄金卿のマハトは最強格と呼ばれています。本記事ではその強さなどを解説していきます。
目次
【葬送のフリーレン】マハトとは
フリーレン黄金郷のマハト pic.twitter.com/GMgSt4KTih
— みんとずし (@kiri0120) October 13, 2023
葬送のフリーレンでは、主人公フリーレンが魔王を倒した後の話が描かれているのですが、そんな魔王の配下の生き残りも存在しており、今回ご紹介するマハトもその1人です。
最強の大魔族マハトのプロフィール
今日の1絵
葬送のフリーレン 黄金郷のマハト pic.twitter.com/gfsUbRSlRG— 浜山きゅぽ🖥✍️animation&イラスト (@9pokamo) October 18, 2023
- 種族:魔族
- 所属:魔王直属の配下「七崩賢」
- 年齢:不明、推定600歳以上
- 初登場回:第7巻63話
- 異名:黄金卿のマハト
- 身長:不明
- 好物:不明
マハトは人類との共存を望む穏健派
フリーレンのアニメは2期3期と続けて「人間大好きな魔族が悪徳領主に拘束器具つけられて従わされる」って壮大なBLみたいな設定してる黄金郷のマハト編もやってほしい pic.twitter.com/9IzJeQfcVv
— リトル直 (@drinkolive) October 17, 2023
マハトは魔族を支配する王、魔王がかつて抱えていた直属の部下、七崩賢のうちの一人であり、かつ最後の生き残りでもある大魔族です。本人は人間好きを自称しており、かつ穏健派である事も自称しています。
かつて人類最強の通り名を有し、フリーレンらの前に魔族及び魔王たちと戦っていた南の勇者の回想にて初登場し、81話からの黄金卿編にてフリーレンらの前に立ちはだかりました。
フリーレンが旅を始めるよりも50年ほど前に、城塞都市ヴァイゼを自らの能力によって黄金と死へと変えた張本人であり、現在は都市もろとも封印されており、魔法協会の監視下に置かれています。
【葬送のフリーレン】マハトの能力
ただ黄金郷編、やりたい事はわかるんだけど「どうシメたいの?」という話はあるんだよね。
確かにソリテールは怖さと可愛さがあるし、マハトも魔王ともども共存不可な所は見せてくる。
フリーレンは魔族の和平派なんて信じていないし、何ならアウラ編がまさにそれだったわけで。… pic.twitter.com/Sbg9qlcppk— ちきちきチャンネル (@TKTKch_SUB) October 20, 2023
七崩賢という魔王軍幹部の集団はかつての勇者たちの尽力によってそのほとんどが討たれているのですが、彼のみ生き残っており、更に彼が最強と謳われているのです。
能力①万物を黄金に変える魔法ディーアゴルゼ
フリーレンのマハト様、なんであんなにお美しいのか…🥺 pic.twitter.com/ySpjVFVKRw
— Nifu (@nifu0328) October 13, 2023
使用する魔法は、どんなものでも黄金に変えることができる魔法、ディーアゴルゼです。万物をという言葉に嘘偽りはなく、相手が物であろうと人であろうと問答無用で黄金に変えられます。
一度黄金に変えられてしまったものは決して壊れることなく、加工することも出来ず仮にマハトが死亡したとしても黄金のまま残り続ける、永久の黄金像といえるようなものになり果ててしまいます。
この能力の厄介且つ強大なところは、人間ではその魔法発動を知覚することも解析することも出来ない点にあります。また一度黄金に変えられると、僧侶が扱う女神の魔法であっても元に戻すことはできません。
加えてマハトはこの魔法の使用について一切の制限や制約もなく、ノーモーションで発動することができるのです。その効果範囲も、都市一帯を対象にできるほど広大です。
唯一これに対処できるのは、大陸魔法協会創始者ゼーリエが用いる呪い返しの魔法、ミステイルジーラを用いるのみとなっており、作中最強格でなければ対処できない程の魔法である事を示しています。
能力②魔族だけでなく人類の魔法も使える
【葬送のフリーレン】
黄金卿のマハト。最新刊買ったー。
マハトとグリュックの話、過去トップレベルに好きかも。 pic.twitter.com/GBwFL20cm3— マス (@masqoo44) March 16, 2023
作中の世界においては、魔族と人類ではそれぞれが異なる系統の魔法を使用しており、互いに互いが扱う魔法を普通は扱うことができません。つまり、魔族には普通人間が扱う魔法は使えないのです。
にもかかわらず、マハトは魔族が用いる魔法はもちろんの事、人類の魔法までも使う事ができます。その理由は、人類の魔法を研究している大魔族、ソリテールと会った際に教えてもらったからです。
人類が戦闘時に最も多く使っている魔法、ゾルトラークは元は腐敗の賢老クヴァールという魔族が作り出した魔法であり、故に人よりもはるかに上手く利用できると公言しています。
【葬送のフリーレン】マハトの強さ
黄金卿のマハトって響き好き#葬送のフリーレン#キングダム pic.twitter.com/HnKWelVdUa
— イチタ (@chikuwadaisuki1) September 16, 2022
七崩賢は魔王が抱える部下の中でも精鋭の集まりといっていいレベルでした。そんな中でマハトは最凶と謳われているのですが、その実力のほどはフリーレンらと対峙した時に分かっています。
強さ①フリーレンを敗北させたことがある
フリーレン pic.twitter.com/wvsAuvs6Ri
— marumoru (@marumoru_ka) October 9, 2023
まず、過去にフリーレンを敗北させたことがあるのです。現在の時間軸からおよそ600年ほど前、フリーレンがマハトに挑んだのですが、手も足も出ないままに敗北しているのです。
逃げ延びる事こそ成功したフリーレンなのですが、当時の戦闘の中で右腕を黄金に変えられてしまい、それを元の状態に戻すまでに100年もの年月がかかったようです。
これ以外にも数えきれないほどの魔法使いたちと対峙してきましたが、しかし後述する人間に対する価値観もあってか対峙した魔法使いたちのことなど一々覚えてはいません。
そしてフリーレンのことに関しても、再び出会った際に昔対峙した事に関してはすっかり覚えておらず、尚且つ600年後のフリーレンをしても、且つイメージが全く浮かばないととしています。
情報収集のため、結界内に侵入した手練れの1級魔法使い、および2級魔法使いも、先述した魔法によって対応する暇もなく圧倒されてしまう事から、マハトの別格差が分かるでしょう。
強さ②呪い返しの魔法が使えるゼーリエにはおそらく勝てない
フリーレン全巻読み終わった。
ロリババア枠としてはフリーレンよりゼーリエ派になりました。
あと裏フリーレン枠の黄金郷のマハトもいいですね。好きです。 pic.twitter.com/OUnzGHriSL— クワンティコのルビー (@FS0yl6JEZtY44qD) October 18, 2023
そんなマハトを倒せる人物というのは世界の中でも限られているのですが、まずゼーリエが筆頭に挙げられます。大陸魔法協会の創始者であり、またフリーレンの師匠のそのまた師匠です。
人類が生み出した魔法であればそのすべてを網羅しているという、生ける魔導書とすら呼ばれている彼女は、呪い返しの魔法「ミステイルジーラ」を使用することができます。
この魔法は、相手が使用する魔法の原理を理解できなくとも呪いであると認識したすべてを跳ね返すことができる神代の魔法です。おそらく、黄金化の魔法も跳ね返してマハトを黄金に変えることも出来るでしょう。
そしてもう一人、同じ七崩賢の一角である奇跡のグラオザームなる人物も対抗ができるとされています。戦闘シーンが皆無であるために特殊魔法なども判明していません。
ただ作中の描写から記憶を操作する能力を持っているらしく、マハト本人が「俺との相性は最悪だ」と語っている事から、それほどに厄介または天敵といえる人物なのだと推測できます。
【葬送のフリーレン】マハトの過去
ずっと黄金卿のマハトみたいな気持ちだった pic.twitter.com/Cv59GIa7D4
— ながこう (@re_tenomo) March 31, 2023
これまでに多くの魔法使いたちを黄金に変えてきたマハトですが、それでいて自らを人間好きの穏健派であると語っています。こうした価値観を持ったのは、過去の出来事が関係しています。
過去①魔王の配下だった頃から人間への好意が芽生える
今週のフリーレン、魔族は人間の見た目に擬態して言葉を真似た鳴き声で獲物をおびき寄せて捕食するだけの最悪の化け物なんだよ回だったけど早くマハトをアニメで見たい pic.twitter.com/hwOf93ODqc
— 凍結ゐもり (@imorin_CISdroid) October 20, 2023
かつて魔王が存命であったころ、いつものように人間の街を滅ぼして虐殺を繰り返していた中で、ある神父が悪意や罪悪感といった言葉を投げかけます。
そして、ひとしきり言い切った後には黙り込んで「そうか、分からないのか、何という事だ、可哀そうに」といわれます。その神父を殺害したのちに、マハトは考え込みます。
恐怖や怒りなどは理解できても、悪意や罪悪感といったものは理解できていないとし、それを知っている人間を知りたい、理解したいと思った事によって、人間への行為が芽生えたのです。
しかし、好意とは言っても本当に有効的に接しているとは到底言い難く、共存や理解をしたいといいながらも人間を殺害し喰らう事に関し何のためらいもありません。
魔族にとって、人を殺すことは人間の三大欲求と同じく満たして至極当然のものであり、そこに悪意や罪悪感が介在する余地はないのです。
過去②グリュック直属の配下となりデンケンに魔法を教える
【人物紹介】
●デンケン●
一級魔法使い。実力のある宮廷魔法使いでもある。幼少期、七崩賢・黄金郷のマハトに魔法を教わった。 pic.twitter.com/JNnd2Qjvi7— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) July 2, 2022
悪意や罪悪感を知るためには、まず殺害する相手を理解する必要があると考えていました。そんな時出会ったのが、城塞都市の領主、グリュックでした。
当時ヴァイゼは貴族たちの権力闘争が絶えず、これを一掃したいと思っていたグリュックはマハトに悪意を教える代わりに自らに手を課すよう取引をします。
これを承諾して、魔族でありながら人間の配下となった彼は、グリュックの娘の子であるデンケンに魔法を教えることになりました。
その後、グリュックに老いが見えたことでヴァイゼ全体を黄金へと変化させ、悪意や罪悪感を知るために積み上げてきたすべてを破壊する行為に出ました。
【葬送のフリーレン】マハトの最期
「魔王軍、七崩賢黄金卿のマハト。参る。」
カッコいいし、完全に人間に、弟子に、デンケンに敬意を払える良き師匠の言葉だ!ここまで再現できるなら下手な人間よりよっぽど!って思うけどダメか。ダメなんだろうな。理解しているようにしか見えないけど、なお。#葬送のフリーレン書店フェア pic.twitter.com/m4p9lgr8ch
— 雪**法務? (@n_snow_mous_u) September 16, 2023
人間が好きといい穏健派を語るマハトではありますが、やはり種族の違いゆえにその価値観が受け入れられる事はありませんでした。そして、彼の最期も描かれています。
マハトの死亡シーンは何巻?
とても面白かった。淡々とした戦闘シーン。フリーレンは強敵にも冷静。フェルンがいれば…と思うところに今までと違う一面が垣間見れて良かった。デンケンとマハトとの決着にグリュックを使うとは…先生ウマ過ぎる…通常に戻ってのカラーラストの衝撃が…#読了 #アベツカサ #葬送のフリーレン11 pic.twitter.com/Yjin1gWg4B
— ちぃ姉 (@jaiko_junky) October 15, 2023
現在の時間軸で、フリーレン及びデンケンらと対峙する内容が単行本第11巻、2023年現在の最新刊に掲載されています。作中でも、黄金卿編は多くのページ数を割いて書かれていますので、その内容もボリュームのあるものとなっています。
マハトはどんな最期を迎えた?
フリーレン、今日ちょうど放送してた魔族が人質をとる行為(原作14話)は103話に再び出るんだけど、魔族って頑張って抑えでもしないと本能で人質取っちゃう生物なんだよね。マハト… pic.twitter.com/laZMcGkx46
— てば咲㌵㌦ (@RevEntVs) October 20, 2023
かつての自分の弟子であり、かつ怨敵にもなったデンケンおよびフリーレンらと対峙するマハト。フリーレンらは一度黄金に変えられますが、マハトの記憶を解析することで黄金化の解除に成功します。
かつて魔法を学んだ相手であるマハトに対して、学び盗んできた技術と経験をフル活用するデンケンとタイマンで愉悦を感じながら戦闘する中、黄金郷の呪いをフリーレンが解除するのに一瞬気を取られます。
ここに勝機を見たデンケンは高圧縮した切り札を炸裂、逃げ出したマハトは黄金が解かれたグリュックと会い、幾度か語らった後に追いついたデンケンが、止めを刺して死亡しました。
マハトの切なくも充実した人生が描かれている「葬送のフリーレン」を読もう
フリーレン rkgk pic.twitter.com/2lP0DxLLVq
— キラリ (@kirameki_0810) October 18, 2023
マハトは七崩賢の中でも別格と謳われる実力を持ちながらも、その最期は理解できなかった人間であり、かつ自身を怨敵としているかつての弟子に止めを刺されるというものでした。詳細が気になる方はぜひ原作を読んでみてください。