終末のワルキューレは、神対人類の傑物という構図で人類が存続をかけて戦いを繰り広げる作品となっています。アニメーション制作もされている一方で、作品を追っている方からは「ひどい」「つまらない」といった声も上がっているようです。今回は本作品のリアルな評価について調査してみました。
【終末のワルキューレ】とは
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— コミックナタリー (@comic_natalie) March 20, 2023
神対人間のタイマンによって人類の存続を決定するという物語が描かれている、終末のワルキューレ。まずは作品に関する情報からご紹介していきます。
終末のワルキューレの作品情報
- 原作:梅村真也
- 構成:フクイタクミ
- 作画:アジチカ
- アニメーション監督:大久保政雄
- アニメーション制作:グラフィニカ
「終末のワルキューレ」は、月刊コミックゼノンで連載中の漫画作品です。累計発行部数は1,000万部を突破しており、原作も様々な賞を受賞しています。
- 「このマンガがすごい!2019」オトコ編
- 「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」
- 「第2回マンガ新聞大賞」
アニメ化もされており、2021年10月1日よりTOKYO MX、BS11、MBS、カートゥーン ネットワークにて放送されています。
終末のワルキューレのあらすじ
#AJ2023 Day2 現地速報 📣❗️
WBブース(東6ホールJ11)内「ワルキューレ」エリアもオープンいたしました💪
引き続き豪華キャスト8人からの寄せ書きサイン台本とブリュンヒルデスタンディを展示しています🔥
ぜひお越しください💨#終末のワルキューレ pic.twitter.com/6NYUzLHaoM
— 「終末のワルキューレⅡ」アニメ公式 (@ragnarok_PR) March 26, 2023
1,000年に一度、世界中の神々が一同に会して開催される「人類存亡会議」。人類はこの会議の中で、これまでの歴史の中での目に余る専横と暴虐から神々から滅亡を決定づけられる事となりました。
しかしこれに対して、待ったをかけた人物がいます。戦乙女ブリュンヒルデその人で、神々たちがざわめく中でブリュンヒルデ自身が「神対人間」による13番勝負を提案します。
戦いの名を「神VS人類最終戦争」ラグナロクと名付け、人類存続の条件として神々に対して人間側が勝利した場合にのみ生存が許されるというものです。
人間と神との間には絶対的な差があり、神が人間と戦うなど児戯にも等しいものでした。それでもブリュンヒルデによる煽りから、時間稼ぎにしか見えない神対人間のタイマンバトルが開幕します。
終末のワルキューレ「ひどい・つまらない」と酷評⁈打ち切り決定?
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#終末のワルキューレ
第2期前編のTV放送が決定‼️
\4月14日より毎週金曜に放送🔥
📺TOKYO MX
▶︎24:30〜
📺MBS
▶︎26:55〜
📺BS11
▶︎24:30〜さらに第2弾キービジュアルも公開!
代表闘士たちが集結‼️▼公式サイトも更新✨
新情報続々公開中!https://t.co/BcR4XX7u10 pic.twitter.com/57vOpWFT0F— 「終末のワルキューレⅡ」アニメ公式 (@ragnarok_PR) February 24, 2023
人類側も傑物を揃えて神に相対するという構図、そしてブリュンヒルデの姉妹たちがその人類の神器となって髪と戦う流れがあるのですが、実際の読者からの評価にはマイナスな部分も少なからず見受けられます。
終末のワルキューレがひどい点①主人公がわからない
終末のワルキューレ絵。釈迦ぴ、ハデス、ベルゼブブ pic.twitter.com/LyTozNQdOb
— RH(サブ垢) (@mainiti_worst) February 25, 2023
まず挙げられる評価として、主人公が誰なのか分からないというものがありました。終末のワルキューレは、ストーリーの中心になっているのは神対人間によるタイマンバトルです。
このラグナロクを中心に据えており、神側も人間側も代表者を13人それぞれ選出しています。毎回の戦いでは、神側も人類側もモチーフになった人物の逸話やストーリーなどから技を展開するなどしています。
しかし、ラグナロクの勝負の中で主要と思われた登場人物も、そのバトルが終了してしまえばすぐ次の戦いに焦点が移ってしまうというところから、誰が主人公なのか分からないと感じる方が一定する要る様です。
本来であれば例えば勇者、例えばヒロインといったように誰かが主人公に位置付けられていて、その人物を中心に周辺の人物党と関わっていくわけですが、終末のワルキューレではそうした主役の存在が見えないのです。
終末のワルキューレがひどい点②パクリ疑惑
終末のワルキューレってマンガあるんやけどパクリ方が露骨過ぎて笑える。 pic.twitter.com/1TX08gTqFl
— わろちもち (@MNB_shironeco) November 18, 2019
続いては、作品そのものがパクリなのではないかという疑惑です。どんな作品をパクっているのかというと、世界的にも大ヒットとなった「進撃の巨人」を元ネタにしているというものです。
まず進撃の巨人は、壁の中に人類がおり巨人の脅威から守られています。ところがある日突然超大型巨人、および鎧の巨人が表れ、突如として人類が巨人による侵攻を受け始める、というところから転換が始まります。
これに対して終末のワルキューレでは、天界のアースガルズで神々と敵対する巨人からの侵攻を防ぐべく神たちが住む国の周りをぐるりと囲む大きな壁がありました。
ある日突然、巨人たちが大群になって神々の国に押し寄せ壁を破壊する、というシーンがあります。天使や神を巨人が食らう描写もあり、この点が進撃の巨人をそのまま使っているのではないかというパクリ疑惑になっています。
終末のワルキューレがひどい点③神様の設定
⚠️本誌の7回戦
人の王、神々の王 pic.twitter.com/cK0DKW1hLw— noba (@WRY_WRYY) April 29, 2022
3点目は、神側の設定に関するものです。終末のワルキューレに登場する神々たちは、いずれも名前の知れている神たちばかりです。例えばギリシャ神話の主神ゼウス、雷神トールなどをはじめとして各神話の著名な神が登場します。
作品内では神対人類という構図を構成する以上仕方ないのかもしれませんが、神側の人柄があまりにもひどく、人類を敵視し過ぎているのではないかといった声もあります。最初の会議でも「人間たちはもう先が無いから滅ぼそう」などと脈絡もなく言い始める辺りが代表的です。
更に言葉遣いなども「マジ」「いいんじゃね」などといったように今風の言葉遣いをしている点が目立ち、神様然としたキャラクターが見られないのも低評価の理由になっているのでしょう。
終末のワルキューレがひどい点④作画崩壊
終末のワルキューレ、Netflixで観始めたんだけど、神vs人間のタイマンっていう設定が最高だし、キャラもぶっ飛んでて楽しすぎる🙊
戦闘シーンの作画崩壊が大好物なのだ🐒 pic.twitter.com/CG3ODOoCc4— Ꭱоνɪח (@rarirure_rovin) June 18, 2022
有名な作品や注目を集めている作品がアニメ化をするにあたって、その作品を読んでいるファンたちが最も気にするのはおそらく作画崩壊なのではないでしょうか?
2021年にアニメ化がされたときには当然注目を集めたものの、実際には「作画崩壊の前に紙芝居」「静止画」「テンポが悪く戦闘作画も微妙」といった声が上がっていました。
これらから低予算の中でどうにかしてアニメにしたといった感触が視聴者にとっては大きく、期待を裏切られたといった声が多く見受けられました。
どちらかというと本作の作画崩壊は絵が下手というよりも「静止画が多くて紙芝居になっている」といった点が目立っていて、絵そのものはキレイという声も見られます。
終末のワルキューレがひどい点⑤ただ戦うだけのストーリー
◆配信開始
シリーズ『終末のワルキューレⅡ』(日本)人類の存亡をかけた戦いは、まだまだ終わらない。
次の対戦に姿を現したのは、人類史上最悪の殺人鬼ジャック・ザ・リッパー。
全世界の神代表 vs 人類代表の一対一<タイマン>13番勝負が、再び幕を開ける!#終末のワルキューレ pic.twitter.com/zUlHklXLID— Netflix Japan | ネットフリックス (@NetflixJP) January 26, 2023
ストーリーにも難色を示している方が少なくありません。基本的にラグナロク、つまり神と人類の代表がタイマンで戦うというのがこの終末のワルキューレの主軸になっているのですが、これだけしかないというのが問題なのです。
登場している神や人類も複数キャラクターがおり、例えばバトルの裏で何かしらの策略がうごめいているといったような展開も予想できますが、そうした展開も見られません。
終末のワルキューレがひどい点⑥設定が雑
終末のワルキューレのアニメ観てるけど、観客のコピペ増幅が結構雑だった。 pic.twitter.com/YwgKXyLH2e
— 無名 (@John_Doe051) September 4, 2021
設定に関しては、雑という声が上がっています。まずこれまでに何度も出ている神対人類のタイマン勝負、ラグナロクに関してもそもそもなぜ一対一で戦う方式が採られたかなど、詳細がハッキリしていません。
登場人物についても、神側の対戦表には釈迦の名前が挙がっています。元々釈迦は解脱した仏なので神とは違うのではないか、といった声もあり、詳細設定がしっかり定められていない点に不満がある様です。
終末のワルキューレがひどい点⑦内容が小学生向け
#終末のワルキューレ 全話視聴しました。
私なりの評価は6/10です。1試合目は酷かったです。設定もガバガバ、過去回想も雑でしたから…
ただ、2試合目3試合目はとても面白かったです。キャラの特徴を過去回想、そして現在の戦いへ、しっかりと繋げられていました。熱かったです。 pic.twitter.com/FCwdIbjtk7— ささやかなおはなし@咲夕妃 (@338k708743) December 24, 2022
ストーリー自体は、タイマン勝負を主軸に据えているだけあってよく言えばわかりやすいものになっています。しかし逆に言えば、あまりもシンプル過ぎて小学生向けとも言えるというのが不満の対象です。
【終末のワルキューレ】は面白いとの評価もある
New‼️ #初版帯コンプ作品
「終末のワルキューレ」
作画:アジチカ/原作:梅村真也/構成:フクイタクミ pic.twitter.com/WM40b04CzU
— いちじょー (@ichijo_ba) January 23, 2022
この様に様々な観点から、アニメ化されて以降も不満の声が上がっている終末のワルキューレですが、勿論批評ばかりという訳ではなく面白いという読者、視聴者の意見もあります。
終末のワルキューレの魅力は
アニメ『終末のワルキューレ』OPの『KAMIGAMI-神噛-』も、EDの『不可避』も最高にかっこいいですね!単行本を読み始める時と読み終わった時にも聞くとすごく良いと思います。最新単行本11巻、本日発売です、よろしくお願いします! pic.twitter.com/q7m7pHe9l8
— フクイタクミ『終ワル』22巻 アニメ第2期Netflix配信中 (@fukuitakumi) June 18, 2021
まず、人間VS髪という構図です。人類の見方をするのではなく一貫して対戦相手としてバトルを繰り広げますが、ただの敵という訳ではなく味方VS敵のような単純な構図ではない点に注目です。
神側にも人間側にも感情移入してしまいそうになるように、時として人間が悪役のような描写がされていたり反対に神側が敵のように描かれるなど、どちらにも味方をできそうなバランス感を保っています。
勝敗についても予想が付かない点になっています。神13、人類13という勝負となっていますが、流れとして神側が勝ちそう、人類側が勝ちそうといった予想が立てやすくなりがちな中、勝敗の行方は全く読めなくなっています。
人間側にも奥の手があったり、神側にも奥義的なものが仕込まれていたりと、毎回の勝負でどちらが勝つかは本当に結果を見てみなければ分からない、と言えるレベルの白熱した勝負が繰り広げられています。
主人公が存在していないというのが批評になりがちですが、逆に言えばそれは登場人物がそれぞれ濃いキャラクターばかりであり、魅力的な人物が集まっている点も好評価につながっています。
派手なバトルが見たい方におすすめ!
「終末のワルキューレ」読みました。前から読みたかったんだけどアニメになってしまったのでいいやと思ってたんだが。欲望には勝てず読んでしまった。神vs人間ってワード強すぎるやろ。血が沸くぜ。 pic.twitter.com/eQ8j8cRoOV
— katsuyuki konishi (@KCONIQ) April 23, 2021
総じて言えば、終末のワルキューレは神VS人類のド派手なバトル作品になっています。アニメ化されたことで様々な評価もありますが、気になる方は是非とも原作、およびアニメを見てみましょう。