【ザ・ファブル】は週間ヤングマガジンで連載、実写映画化もされた大人気漫画です。ここでは【ザ・ファブル】に登場する最恐キャラ・山岡にスポットをあて、人物像や極悪非道な行い、そして最後のシーンをネタバレしていきます。組織の幹部で元殺し屋の殺し屋。「死の恐怖」を全く感じない不気味な男、山岡の無念な最期とは…?!
目次
【ザ・ファブル】とは
【ザ・ファブル】は読んだら絶対ハマる漫画として呼び声も高く、幅広い世代から人気のある作品です。まずは作品概要とあらすじからチェックしていきましょう。読めばきっとあなたも“殺しの天才”の魅力に引き込まれること間違いなしです!
ザ・ファブルの作品概要
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『#ザ・ファブル』(南 勝久)伝説は終わらない――。
漫画、実写映画につづく、「ファブル」ワールドその先の先を目撃せよ――。アニメ公式Twitter @the_fable_anime
公式サイト https://t.co/MEcqUeQ4gI pic.twitter.com/K8T3pDKj6R— ヤングマガジン編集部 (@magazine_young) July 9, 2023
【ザ・ファブル】は、南勝久による “殺し屋”を題材にした漫画作品です。『週刊ヤングマガジン』にて、2014年49号~2019年51号まで第1部が連載され、第2部として『ザ・ファブル The second contact』が、同誌の2021年34号~2023年32号まで連載されました。
殺しの天才が1年間の殺し屋休業生活に挑む大ヒット漫画で、コミックスは 『ザ・ファブル』全22巻、『ザ・ファブル The second contact』全9巻、累計発行部数2,200万部を突破。2019年と2021年には岡田准一さん主演で実写映画化もされ、2024年春には待望のアニメ化も決定しています。
ザ・ファブルのあらすじ
寓話と呼ばれし最強の殺し屋”ファブル”。幼少期から殺し屋としての英才教育を受け、どんな敵も6秒以内に鮮やかに葬り去る凄腕の持ち主で、裏社会で誰もが「伝説の殺し屋」と 恐れられたいた。
殺しの天才であるファブルは依頼があれば完璧な仕事を行い、その仕事ぶりから組織のボスの元へは多くの殺しの依頼がきていた。ある日のこと、そんな伝説の殺し屋は組織のボスから最近動きすぎたとして「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と命じられる。
突然の指令を受けた彼は佐藤明と名乗り、パートナーの洋子と兄妹という設定でボスの知り合いの暴力団『真黒組』が用意した住居で生活することに。人殺しをしないプロとして初めて過ごす普通の生活。静かに暮らそうと試みるも、普通の暮らしがよくわからず戸惑うことばかり…。
徐々にそんな普通の暮らしに馴染んでいくが、平穏な日常の中に蠢く不穏な空気が明を放ってはおかない。一難去って二難三難…。果たして伝説の殺し屋ファブルは「1年間誰も殺さない。普通に暮らすプロとして。」この最大にして至難のミッションを遂行し、誰も殺さず一般人として暮らせるのか…?!
【ザ・ファブル】山岡とは
古くから闇社会で活動する殺し屋組織「ファブル」。明が「ファブル」の通称で呼ばれていますが、元々は組織の呼び名です。今回スポットをあてた「山岡」という人物は、このファブル組織の幹部で元殺し屋の殺し屋。第1部の最終的な敵役です。
山岡のプロフィール
山岡はコミックス14~22巻「山岡編」に登場するキャラクターです。主人公・明が所属する組織の幹部であり、ボスに対して対等に発言できる数少ない存在。かつて組織で殺し屋の殺し屋をしていた実力者です。
年齢は明かされていませんが、その風貌や作中「年齢に伴った衰えを感じている」という発言もあることから、おそらく中年以降でしょう。
山岡の人物像
山岡は脳の扁桃体に障害があり、恐怖や喜びを感じること、人の気持ちを理解することができない特異体質で、好奇心のままに殺人を行う異常性を持ち合わせています。殺しの仕事も普通に殺すだけでは全く満足できず、自身が描いたシナリオの通りにターゲットを殺すことに異常なこだわりを持っています。
山岡の初登場は、組織のボスが裏の顔として営む整骨院に自身で育てたという男を紹介にしにきたシーンでした。山岡が1年かけて暗殺のイロハを教え込んだ男でしたが、ボスのお眼鏡には叶わず、その場であっさりと殺されてしまいます。
自身が育てた男が目の前で殺されても微動だにせず愚痴を言ったり、ボス直系の明を特別扱いしていることに対して真っ向から苦言を呈すなど、ボスに対して対等に話せる人物です。
冷静な判断が正しいとは限らない。子供の頃、野良犬をなだめようとして大怪我したよ………恐怖心がある方が安全な時の方が多い – 山岡 (ザ・ファブル) #12345 pic.twitter.com/JV8CxXLKki
— 🇺🇦 漫画/アニメ名言bot 🇺🇦 (@anime_quote_bot) December 22, 2022
現役時代は殺し屋として多くの仕事を請け負っていました。現在は後世の育成や仕事の斡旋に回ってはいるものの、もっとアジアで多くの仕事をこなしたいと思っており、それは金ではなく恐怖を感じないが故の好奇心を沸かせたいことが理由です。
普段はひょうひょうとしていながら穏やかな口調で、どこまでが本気なのか冗談のようなことを言っています。面倒臭がりで考え方はいたってシンプルですが、ここぞというときは念を入れて手間をかける性格です。怒りは恐怖の裏返しらしく、恐怖を感じない山岡はブチギレるということはほとんどありません。
しかし自分が思い描いたシナリオ通りに事が進まないと不快感を露にします。自分のような人間は信用がない、誰もついてこない理由から、部下との約束はしっかり果たしており、実際弟子である殺し屋からは家族のように慕われています。
山岡は洋子の両親を殺害
佐藤 洋子は、主人公・佐藤明の殺し屋としてのパートナーであり、妹という設定で生活をする人物です。明と同じく、「佐藤洋子」の名前は1年の休暇を言い渡された際にボスから与えられました。見た目に反して、人並外れた記憶力・格闘能力の持ち主です。
10歳の頃に両親を火事で亡くして以降、組織のボスに引き取られ、あらゆる訓練を受けて一流の殺し屋に育てられました。実は洋子の両親を殺し、組織に引き入れたのが紛れもなく山岡だったのです。
山岡は幼い洋子の「瞬間記憶能力」に目を付け、組織に入れるために両親を殺害したのでした。洋子は山岡が自分の両親の仇と確信し、山岡への復讐を胸に誓うのでした。
山岡は本名ではない
武器の調達や殺し屋の仲介、死体処理、情報屋として裏社会に生きる「マツ」。名前は偽名で山岡が名付けました。そして山岡自身も実は偽名です。「山岡」というのはマツの本名で、山岡がマツの戸籍を利用して名乗っていました。
かつて殺し屋の殺し屋時代の山岡に左眼を潰されてから個人的な手下となっており、大学生になる娘の存在を人質に取られコントロールされています。山岡に屈服した際に戸籍を利用され、娘を材料に山岡から脅されているのでした。
【ザ・ファブル】山岡はなぜ佐藤明をターゲットにした?
コミックス14~22巻「山岡編」では、明VS山岡の戦いが描かれています。山岡と明は同じファブル組織の人間です。山岡はなぜ明をターゲットにしたのでしょうか?詳しく見ていきましょう!
ボスの最高傑作に殺されたい
アキラが殺しに来ると聞いて、嬉しく鳥肌が立つ山岡
この山岡の回は、映画でじっくりやっても良いのでは?
山岡を演りたい役者は多いのではないか#ファブル pic.twitter.com/cJGAwmuQYl
— 白比丘尼 (@sirabikuni0824) November 23, 2021
山岡はお金にはとっくに飽きており執着心もありません。裏社会に生きる目的はお金ではなく好奇心です。生きていることに常に退屈していますが、だからと言って別に死にたいわけでもありません。
「人が生き死ににもがいているのを見ると好奇心に沸いてワクワクする」「まるで映画を観ている気分に近い」と語っていました。好き勝手やっていますがボスには感謝しているようで、ボスに殺されることでボスの記憶に残るとまで言っていました。
しかし佐藤明に会ってからは、ボスではなく明の記憶に残りたいと強く思うようなりました。山岡が明をターゲットにした理由は、「ボスが最高傑作と評した明によって殺され、明の記憶に残ること。」山岡が求めているものはドラマチックな結末…。自身の死に方への異常なこだわりだったのです。
【ザ・ファブル】山岡の最後(ネタバレ)
山岡は第1部のラスボス的なキャラクターで、コミックス第1部の最終巻、22巻で生涯の幕を閉じることになります。最恐キャラ、怪人山岡の最後をネタバレしていきますので、知りたくない方はご注意ください。
山岡と明の戦い
今週のファブルは改めて明の凄さが分かる話だった。山岡、ユーカリ、アザミの3人を相手に軽々と応戦して山岡の両太腿を一瞬の隙で撃ち抜くとかやば過ぎ兄さん。 pic.twitter.com/UTA6XeClFc
— ْ (@katathunuri) September 4, 2019
一般人として過ごしていた明ですが、次第に自分の大切な人たちを手にかける山岡に動かざるを得なくなっていきます。そして山岡の目的はボスが最高傑作と評した明と戦って殺され、明の記憶に残ること。そんな時、ついにボスから「プロとしておまえが山岡を殺せ」と命じられます。
山岡は明を自分に向かせるために、明が世話になっているオクトパスの社長や岬、真黒組の海老原を利用するなど姑息な手段を使います。勘の良い明は、岬がユーカリに連れて行かれれる現場に遭遇。強さや殺気の気配を完全に消し自分も連れて行かれます。
そのまま弱者のふりをして、岬と一緒に山岡が待機している倉庫に監禁されました。その後、岬と一緒に来た男が明と分かった山岡は「カッコイイ~!!この俺が気づかなかったぞマジかよオイ!! 」と絶賛。明は山岡を拘束しようと試みますが逃げられてしまいます。
山岡は海老原に撃たれて死亡
元鈴木も、山岡さんと近い感覚なのかな
「俺を覚えといてくれ──」
俺であるがための── 姉さん pic.twitter.com/M8tpTa5lhW
— 森のマンガ🌲🌲🌲📚 (@morinofable) June 5, 2023
明と手合わせをした山岡は、自分に勝ち目がないことを察します。明と戦って 死にたい山岡は、ユーカリ、アザミを連れて海老原のいるアジトに向かいます。待ち構えていたのは、目だし帽を被った本気モードの明。明は3人を相手に戦いますが、圧倒的な強さで山岡を追い詰めます。
明から銃を向けられた山岡は、「佐藤アキラ、俺を覚えておいてくれ」と1番こだわった死に際のセリフ言います。この時の山岡は、願いが叶う嬉しさと死への好奇心で、最高に興奮していたことでしょう。
しかし、しばらく人を殺していない明はなかなか引き金を引けず、銃を下ろしてしまいます。その様子を見ていた海老原は、明が山岡を殺せないだろうと判断し山岡に銃を向け打ち抜きます。
山岡は最後の言葉を振り絞り「なんでお前が撃つんだ、ここはアキラだろ~~~」と息絶えるのでした。「ボスの最高傑作に殺されたい」そんな山岡の願いは叶わず、なんとも無念な最期となりました。
【ザ・ファブル】実写映画の山岡役は誰?
【ザ・ファブル】は、これまで2019年と2021年に実写映画化されています。主人公の佐藤明を岡田准一さん、アキラの相棒・洋子を木村文乃さん、組織のボスを佐藤浩市さん、他にも堤真一さんや山本美月さん、佐藤二郎さんなど、脇を固める俳優陣もそうそうたるメンバーです。
映画版第三作で山岡が登場?
#ザ・ファブル の実写で2をやるとしたら「ウツボ編」で、3は原作で今やってる「山岡編」だと思うんだ。
だとすると山岡役はやはり#滝藤賢一 さんか #手塚とおる さんだと思うんだ。
とふと思った。 pic.twitter.com/IByeJtZvc6
— 松井彩 (@matuisayaka2002) December 17, 2018
しかし残念ながら、過去2作では山岡は登場していません。シリーズ化されているため、「山岡編」は第3作で描かれるのでは?と言われています。
それは、映画版2作目のエンドロール後に山岡の存在を匂わせる描写あったためです。ネットでは「誰が山岡を演じるのか」「誰がやったら最適か」など、既に考察が始まっています。
【ザ・ファブル】山岡は最恐にして最大の敵
ザ・ファブルの山岡でした。 https://t.co/NW9ydHGFze pic.twitter.com/DTbLurdmXp
— 依存破゜ (@Izone_Pa) May 18, 2023
【ザ・ファブル】第1部でラスボス的存在の山岡は、恐怖心を一切抱かない、まさに最恐にして最大の敵でした。数々の極悪非道な行いがありましたが、その反面なんだか憎めない面もある人気キャラクターです。
大人気作品【ザ・ファブル】は、2024年春には待望のアニメ化も決定。実写映画第3作では「山岡編」が描かれることが予想されます。怪人山岡を果たして誰が演じるのか…。楽しみに待ちましょう!
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