【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」がひどいと言われる理由は？あらすじネタバレ！

【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」の概要

1997年に第1弾が公開されて以来、毎年GW映画として親しまれている劇場版「名探偵コナン」シリーズ。映画『業火の向日葵』は、劇場版シリーズ第19弾として2015年4月に公開されました。興行収入は日本で44.8億円、観客動員数は330万人と、 3年連続シリーズ史上最高興行収入記録を更新した大ヒット作です。

巨匠ゴッホの名画「ひまわり」を巡って、2人の天才、江戸川コナンと怪盗キッドのライバル対決を描いたストーリーで、人気キャラクター・怪盗キッド側の物語が大きく描かれるなど、今までのシリーズにない試みが多く盛り込まれた作品となっています。

【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」のネタバレあらすじ

ここでは映画『業火の向日葵』のあらすじネタバレをご紹介します。巨匠ゴッホの名画「ひまわり」にまつわる謎を巡り、コナンと怪盗キッドと激しい攻防を繰り広げます。ネタバレを含んでいるため、まだ映画を観ていない方はご注意ください。

業火の向日葵のあらすじ①起・承・転

【起】

ニューヨークマンハッタンのとあるオークション会場。大富豪が集まる大々的なオークションが開かれており、目玉はかつて日本で焼失したとされているゴッホの名画「ひまわり」です。昔兵庫県芦屋市の実業家宅に保管されていたので「芦屋のひまわり」とも呼ばれています。

落札したのは、日本を代表する鈴木財閥の鈴木次郎吉。3億ドル(約300億円)という史上最高額で落札し、会場に歓声が響き渡りました。ゴッホの「ひまわり」は全部で7枚存在し、今回落札したのは2枚目の「芦屋のひまわり」。次郎吉の目的は、7枚全て集めて日本で展覧会を開催することでした。

そして「芦屋のひまわり」を守るための7人のサムライを招集します。歴史と鑑定担当する学芸員の宮台なつみ、「芦屋のひまわり」を発見した人東幸二ら他、7人目のサムライは私立探偵の毛利小五郎でした。

そんな中、会場にキッドカードが撃ち込まれ、怪盗キッドが姿を現します。警備員たちがすぐに追うものの、キッドは閃光弾を放ち逃亡。カードには「ひまわりをいただく」と記されていました。

記者会見をみていたコナンは、キッドが宝石ではなく絵画を奪おうとしていることに違和感を覚えます。そして会場には、何故か工藤新一までもが姿を見せ…。

【承】

次郎吉は突如その場に現れた工藤新一や姪の園子、7人のサムライと共にジェット機で羽田空港に向かいます。しかし、空港到着間際に仕掛けられた爆弾によって「ひまわり」が機外に吹き飛んでしまいます。

そんな中、怪盗キッドはパラグライダーを使って絵画を救出。一緒に共にしていた工藤新一は、キッドの変装した姿だったです。空を自由に飛べるキッドがとっさに機内から飛び出したため無事でした。

一方、羽田空港上空を絵画を抱えて飛ぶキッドを発見したコナンは追跡を開始。空港ビルの屋上にキッドがいるのを見つけますが、取り逃がしてしまいます。

ジェット機は何とか無事に着陸し、後にビルの屋上から「芦屋のひまわり」が見つかり、次郎吉の元に戻ってきます。キッドは安全な場所に隠して、わざと発見させたのです。

捜査にあたっていたチャーリー警部は、「全てキッドの仕業だ」とテロリスト扱いしますが、コナンはこれまでのキッドの手口との違いなどから、本当にキッドの犯行なのか…?と考えを巡らせます。

【転】

そんな時、毛利探偵事務所にキッドから新たな予告状が届きます。それは美術館に保管されている、5枚目の「ひまわり」を盗み出すというものでした。コナンは、「芦屋のひまわり」をわざわざ返したのにも関わらず、新たに5枚目の犯行を予告してきたことに疑問を感じます。

5枚目の「ひまわり」は厳重な金庫に保管することになり、急遽運び出されることになりました。コナンはこれらの行動に違和感を覚えます。

そんなコナンの予感は的中。絵画を輸送時、館内に潜入していたキッドにあっさり奪われてしまうのです。現場にはキッドからのメッセージが残されており、それは「2時間後の東都ホテル1412号室に旧札の100億円を用意すれば絵を返す」というものでした。

次郎吉はすぐにお金を用意し、取引に応じようとします。取引場所にはキッドを捕まえようとチャーリー警部も同行します。しかしコナンは防犯カメラから部屋の映像を見て、取引場所にキッドが来ないことを確信していました。

部屋にはキッドによりトリックが仕込まれており、取引時間になると気圧の変化で窓が開き、お金が外へ飛び出すようになっていたのです。怪盗キッドは何も盗まずに逃げ、絵画はベッド上の絵の裏に隠されていました。

キッドが何故2枚目と5枚目の「ひまわり」だけ狙うのか…?そして奪って何故わざわざ返すのか…?謎が深まる中、7枚の「ひまわり」が揃ったことで、展覧会が開催されることに…。

業火の向日葵のあらすじ②ラスト

展覧会開催初日、会場内には通路の中ほどに本物の花のひまわりが植えられ、監視カメラを隠していました。そんな中、新一に化けた怪盗キッドがカードを落としていきます。

キッドのカードを確認したコナンは、書かれた内容から7人のサムライの中に裏切り者がいることに気付きます。その直後、美術館の中で火災が発生し、会場が火に包まれてしまいます。絵画を緊急避難させるシステムを作動させますが、2枚目と5枚目の「ひまわり」だけ作動していないことにコナンが気付きます。

コナンが急いで会場に行くと、工藤新一の姿をした怪盗キッドが、必死に絵画が燃えないように外そうとしていました。コナンとキッド、そして後から来た蘭、3人は協力して「ひまわり」を火の手から守り抜くのでした。

コナンは、セキュリティーが強化されている美術館全体に火を巡らせることができた人物が誰かを推理。そして通路に飾られた無数のひまわりの演出を提案したのが誰だったのかを思い出します。これまでの出来事はキッドの仕業ではなく、7人のサムライの内の1人、宮台なつみだったのです。

彼女の目的は絵を燃やすこと。2枚目と5枚目の「ひまわり」を贋作だと決めつけつけて疑わず、ゴッホを愛するあまりに、本物の「ひまわり」と一緒に並ぶことが許せなかったのです。キッドは依頼を受けて、「ひまわり」を守るために動いていたのでした。

脱出したキッドは立ち去ろうとした時、チャーリー警部に見つかってしまいます。とうとう逮捕か?!と思われましたが、キッドが人助けをしていることに気付き見逃してくれます。パラグライダーでキッドが大空へと羽ばくシーンで、物語は終わりを迎えました。

【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」をネタバレ解説

あらすじネタバレをご紹介しましたが、ここで更に深くネタバレを解説していきます。裏切者や真犯人の目的、更に怪盗キッドに「ひまわり」を守ってほしいと依頼した人物とは?!コナン、キッド、蘭、3人の炎からの脱出劇は、ハラハラドキドキで見応えたっぷりです!

業火の向日葵のネタバレ①裏切り者の正体

7人のサムライの1人で、「芦屋のひまわり」を発見した人物、東幸二。物語の最後に明かされますが、東幸二は兄と一緒にフランスのアルルで「ひまわり」を見つけます。その兄は半年前に死亡していました。現場の状況から自殺として処理されていましたが、実は兄を殺害したのは東幸二だったのです。

ある屋敷の大工として雇われていた東幸二の祖父は、戦時下の芦屋空襲の際に燃え盛る屋敷から「ひまわり」を救出し、屋敷の使用人に託し息を引き取りました。空襲で焼けたと言われていた2枚目の「ひまわり」は、アルルに隠されていたのです。

「ひまわり」見つけた兄は、「アルルに置いておくべきだ」と言います。東幸二は祖父が亡くなってから、ずっと「ひまわり」を探し続けていました。亡くなった祖父の為に、どうしても日本に帰りたくて兄と口論になります。そして兄弟でもみ合っているうちに護身用の銃が暴発し、兄・幸一が亡くなったのです。

厳密に言えば殺害ではなく事故になりますが、「ひまわり」が無事日本に戻ってきたことを見届けた幸二は、「展覧会が終わったら自首するつもりだった」と自供しました。劇中では東幸二が「裏切者」という線が濃厚でしたが、一連の事件とは無関係でした。

業火の向日葵のネタバレ②犯人の正体

19作目【#業火の向日葵 】より
宮台なつみ

思い込みパワーだけでテロを起こす鑑定士
歴代犯人一可愛いと思う

ゴッホの「ひまわり」2枚を偽物と思い込み、本物の横に飾る状況に耐えられずキッドに罪を着せて、ジェット機、ホテルの一室、美術館を爆破・破壊する

ちなみに「ひまわり」2枚は本物だった pic.twitter.com/EKC8In9scn

— きりんLv. (@MxQn2j) May 1, 2023

あらすじネタバレて明かした通り、真犯人は7人のサムライの1人、鑑定担当の絵画鑑定士・宮台なつみです。宮台なつみを犯行に掻き立てた理由は、ゴッホを愛するが故のことでした。

宮台なつみは2枚目と5枚目の「ひまわり」を贋作と思い込んでいました。物語の途中で「自分で鑑定させてほしい」と申し出ますが、会場に紛れ込んでいた怪盗キッドによって鑑定はできませんでした。

コナンにより動機と犯行に使われたトリックをを暴かれた宮台なつみは、「ゴッホを愛する者として、贋作の向日葵と本物の向日葵が一緒に並ぶのが許せなかった」と話します。贋物を燃やしてしまおうと飛行機を爆破しようとしましたが計画は失敗に終わりました。

他の絵を盗み出すなどして計画を進め、美術館に火を放ち贋作を消し去ろうとしたのです。「贋作を燃やしてしまいたい」それだけのために彼女は、一連の爆破事件を起こしたのです。

宮台なつみが偽物と思っていた「ひまわり」は、贋作ではなくきちんと本物であるということがコナンによって説明されていました。

業火の向日葵のネタバレ③キッドの目的

キッドの目的は展覧会を無事開催させることでした。いつもサポートしてくれる執事の寺井黄之助から、かつて住み込んでいた芦屋にある屋敷の令嬢ウメノに「芦屋のひまわり」を見せてあげたいと頼まれ、絵画を狙う犯人の行動を妨害していたのです。

ウメノは劇中「ひまわり」を眺めて涙を流してた老婦人です。昔、ウメノは屋敷の大工として働いていた男性に恋をしていました。しかし、空襲で燃え盛る屋敷の中で、男性は飾られた「ひまわり」を保護した後に亡くなってしまいます。その際、使用人だった寺井黄之助は男性から「ひまわり」を託されたのです。

この絵画こそ「芦屋のひまわり」。そして亡くなった男性が東幸二の祖父です。その後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)から守るために2枚目の「ひまわり」を国外へ逃し、今回フランス・アルルで発見されました。寺井は「芦屋のひまわり」を再びウメノに見せて、過去の記憶から救ってあげたかったのでしょう。

業火の向日葵のネタバレ④脱出劇

本作一番の見どころはラストの脱出シーンでしょう。美術館は炎に包まれ、もはや崩壊寸前!中には、コナン、キッド、蘭の3人が残されたままです。

コナンはキッドに蘭を託し、自分は「ひまわり」の脱出シューターから出ようと試みますが、途中「芦屋のひまわり」残されているのを発見。ボール射出ベルトの花火ボールを駆使し、「芦屋のひまわり」と共に外に脱出することに成功しました。

キッドは一足先に蘭を抱えパラグライダーで鍾乳洞の出口から脱出していました。絶体絶命のピンチで、江戸川コナンと怪盗キッドが手を組んでの脱出劇は、とても見応えがあり、ハラハラドキドキものです!

【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」がひどい⁈評判を調査

とても面白いストーリで評価を得ている一方、「ひどい」「つまらない」という声も多く挙がっています。映画『業火の向日葵』が酷評を受けてしまうのは何故なのか、原因を調査してみました。調べてみると、いつくかその理由について見えてきました。以下に詳しく解説していきます。

【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」がひどいと言われる理由は？

映画『業火の向日葵』がひどい・つまらないと言われる理由は、「犯人の動機」「原作との矛盾」「声優の質」にありました。人によって捉え方は様々なので、あまり鵜呑みにせず、あくまでも1つの意見として参考にしてください。

ひどいと言われる理由①犯人の動機が弱い

『名探偵コナン　業火の向日葵』
爆発に気を取られてそれどころじゃなくなるけど、相変わらず犯人の動機が酷過ぎる😇 pic.twitter.com/91IPkNtk7y

— やきそばヽ(・∀・) (@yakisobabababan) July 5, 2023

犯人の動機は「贋作と本物が並ぶことが我慢できなかった」というものですが、それだけで爆破事件を起こすのか?と言う声が多くありました。

ましてや犯人の宮台なつみは絵画鑑定士です。偽物と本物の見分けはつくのでは?という意見も挙がっていました。これだけの事件を起こす動機が弱すぎるというのが酷評される理由のひとつです。

ひどいと言われる理由②原作との矛盾が多い

名探偵コナンは、1994年から刊行されている大人気漫画シリーズです。長年のコナンファンからは、映画『業火の向日葵』が原作と矛盾している点があると指摘します。

怪盗キッドの執事、寺井黄之助。彼は劇中で次郎吉のボディーガード・後藤に変装しているのですが、「寺井は声真似ができないはずでは?」と気付いたファンは少なくありません。

原作ステリートレインの事件の中で、寺井はお婆さんに変装しているのですが、声真似ができない寺井の代わりに、キッドが腹話術で対応していました。『業火の向日葵』では、変装している寺井が後藤の声を出しているため、「原作と矛盾してる!」と言われているのです。

寺井黄之助 61歳 pic.twitter.com/3yxiIVWe

— ぽむฅ^._.^ฅくるり〜ん (@kidacd) September 9, 2012

また、こちらも寺井に関することですが、寺井の年齢設定は原作では61歳。寺井は昔「芦屋のひまわり」が飾られていた芦屋の屋敷で住み込みの書生をしていました。劇中の内容から察すると、寺井が屋敷にいたのは太平洋戦争が終わった1945年頃になります。

その時20歳だと仮定すると、寺井は1925年生まれの61歳。『業火の向日葵』は1986年の時代設定になってしまいます。映像を観ても、とても80年代には見えません。このような原作との矛盾がファンにとっては許せないのでしょう。しかしこの矛盾に気付けるくらい、原作を愛していると言えるのではないでしょうか。

ひどいと言われる理由③声優の榮倉奈々が下手

真犯人 宮台なつみ役を演じた 榮倉奈々さんが「下手」という声も目立ちました。「重要な役どころなのに棒読みすぎて全然話に入っていけない」「面白くない原因の8割は榮倉奈々のせい」「全然迫力が伝わってこない」など、散々な言われようです。

女優としては評価の高い榮倉奈々さんですが、声優としてはそんなに酷い仕上がりだったのでしょうか。まだ観ていない方は、是非榮倉奈々さんが吹き替えをしている宮台なつみに注目してみてください。

【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」の声優

最後は、映画『業火の向日葵』の声優一覧をご紹介します。ちなみに主題歌はポルノグラフィティの「オー!リバル」。映画の為に書き下ろした曲で、“リバル”は、フランス語やスペイン語で“ライバル“という意味です。劇中の「コナンvs怪盗キッド」の関係と楽曲とのシンクロも注目のひとつとなっています。

業火の向日葵の主要キャラクター声優

江戸川 コナン	高山 みなみ
毛利 蘭	山崎 和佳奈
毛利 小五郎	小山 力也
怪盗キッド	山口 勝平
工藤 進一	山口 勝平
灰原 哀	林原 めぐみ
阿笠博士	緒方 賢一
鈴木 園子	松井 菜桜子
中森 銀三	石塚 運昇
鈴木 次郎吉	富田 耕生
目暮 十三	茶風林
吉田 歩美	岩居 由希子
小嶋 元太	高木 渉
円谷 光彦	大谷 育江

業火の向日葵のその他ゲスト声優

圭子アンダーソン	榊原 良子
東 幸二	磯部 弘
岸 久美子	ゆかな
石嶺 泰三	宝亀 克寿
チャーリー警部	咲野 俊介

声優がひどいと言われたゲスト声優榮倉奈々

業火の向日葵に榮倉奈々ちゃん出るの知らんかった〜！ キッドも出てくるしめっちゃ楽しみや😆✨ pic.twitter.com/hccqHFcTGg

— Hana (@Konatsu1209) March 12, 2015

生年月日	1988年2月12日
年齢	35歳 ※2023年10月現在
出身地	鹿児島県
身長	170cm
血液型	A型
配偶者	俳優 賀来賢人
職業	女優
所属事務所	研音
声優としての主な仕事	名探偵コナン「業火の向日葵」 宮台なつみ役 それいけ!アンパンマン 「きらめけ!アイスの国のバニラ姫」 バニラ姫役 「コララインとボタンの魔女 3D」コラライン・ジョーンズ役

【名探偵コナン】映画「業火の向日葵」は酷評も多いが見どころたくさん

名探偵コナン劇場版シリーズ第19弾『業火の向日葵』のあらすじネタハレ、ひどいと言われる理由についてご紹介しました。確かに酷評も多く見受けられましたが、コナンと怪盗キッドの掛け合いや緊迫の脱出シーンなども見どころもたくさんあります。

いつもと違った怪盗キッドも見ることができるので、まだ観ていない方は是非、声優としても榮倉奈々さんにも注目して、シリーズ初のアートミステリー『業火の向日葵』をお楽しみください!

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