進撃の巨人において最も重要視されている巨人の能力ですが、その中でも始祖の巨人は名前の通りすべての巨人の祖なるものとされており、他の知性巨人と比べても特別な存在となっています。今回はそんな始祖の巨人が有する能力や、歴代継承者の変遷などについてもご紹介していきます。
【進撃の巨人】始祖の巨人とは?
第76話「断罪」配信中!
始まりの地・シガンシナ区でマーレが奇襲を仕掛け、巨人たちも動き出す。そして、始祖の巨人と鎧の巨人が再び対峙する。「来いよ、ライナー」。🎥dTV、d アニメストア、GYAO!、Netflix、TELASA、ひかり TV、U-NEXT、Amazon Prime Videohttps://t.co/HR4qnJTQdT #shingeki pic.twitter.com/uklbWpE5ge
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進撃の巨人の作品の中では、当初こそ謎であった無知性の巨人の他に、知性を持った人間が変身できる巨人も登場します。そして、始祖の巨人もその1つであり同時に特別な巨人でもあるという立ち位置になっています。
始祖の巨人とは何者?
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始祖の巨人というのは、言葉通り作中に登場するすべての巨人の祖なるものであるとされています。無知性、知性問わずすべての巨人の中で一番最初に誕生した巨人という意味も含んでいます。
作中にてエレンたちが居る島、パラディ島に潜入していた同じ兵団のライナーおよびベルトルト、そしてアニらは壁の外の世界から来た人物であると同時に、巨人化できる能力者でした。
その目的は「座標の奪還」であり、作中においてもしばしば座標という言葉が使われてきましたがそれらが意味しているのはすべて始祖の巨人のことなのです。
始祖ユミルから九つの巨人へ
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— 中島玲菜 (@1oxjiji07) October 19, 2023
元々この始祖の巨人の力は、ある一人の人物によって発言しました。それこそがエレンたちが生きている時間軸の中でも語られている、始祖ユミルと呼ばれている存在です。
代々語られている話では、ユミルの民と呼ばれているエルディア人たちの始祖たるユミルはかつて大地の悪魔と契約して巨人の力を得たとされていました。
しかし、その実はとある有機生命体の起源とされている生物と彼女が接触した事により巨人化能力が発現、彼女の死後遺体を娘たちに食わせたことによって、魂が九つに別れ巨人の能力も別個のものになっていきました。
これが始祖ユミルから受け継がれた九つの巨人の力であり、エルディア人のみその巨人化能力を受け継ぐことができます。13年で死したユミルの呪いもあり、代々巨人の力は継承され続けてきたのです。
九つの巨人とは
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先述した通り、九つの巨人というのは始祖ユミルが没したのち、その巨人の魂を九つに分けたものです。実際、変身することができる巨人も合計で9体存在しています。
- 始祖の巨人
- 鎧の巨人
- 女型の巨人
- 超大型巨人
- 獣の巨人
- 顎の巨人
- 車力の巨人
- 戦槌の巨人
- 進撃の巨人
作中登場した九つの巨人は上記の通りです。それぞれに異なる固有の能力を有しており、例えば超大型巨人ならば知性巨人の中で最大の体躯を、鎧の巨人であれば名前通り全身に硬質化した鎧を纏うことができます。
進撃の巨人の最終回までのあらすじをネタバレ
始祖ユミルの家畜逃し #進撃の巨人 pic.twitter.com/43oAfqrEoR
— 上倉賢 Mas kamikura (@MasaruKamikura) November 11, 2023
エレンらが子供の時、突如として超大型の巨人が現れたことから再び人類は巨人の脅威にさらされることになり、母を奪った巨人を憎悪するエレンは兵団に入り巨人の駆逐を誓います。
兵団に入ったのち、エレンには巨人化することができる能力が発覚、そして兵団の動機であったライナーたちはエレンを奪還するべく壁の中に来た壁画委の人間である事が発覚します。
獣の巨人事ジークらも加わる中で兵団は戦い、辛くも巨人たちを討ち果たしましたが、壁の外にはパラディ島の民たちを悪魔と憎む世界の人類が存在しており、パラディ島対世界という戦いへと発展します。
しかし、エレンは進撃の巨人及び始祖の巨人の力を継承しており、未来を見ていた彼は敢えて世界を滅ぼす地鳴らしを発動、自らをアルミンらパラディ島の人間に討たせることで、悲しくもパラディ島を守るという道をたどったのでした。
始祖の巨人と進撃の巨人との能力の違い
エレン。道。座標。死さえ存在しない世界。始祖の巨人。ユミル。 pic.twitter.com/FtMsaVd3at
— ロカ (@hiroc691) June 1, 2022
主人公、エレンは進撃の巨人と始祖の巨人という2つの巨人の力を有していました。実は進撃の巨人も特殊な能力を有しているのですが、この2つの巨人化能力の違いについて解説していきます。
始祖の巨人の能力
進撃最終巻の加筆ラストシーンは30巻の始祖ユミル誕生のシーンにリンクしてるから、結局巨人の力が無くなっても人類の争いは無くならず、荒廃した2000年後の世界でエレンを始祖とする新たな巨人が誕生する…ってっていうのを示唆してるのかな…? pic.twitter.com/oBnBt6Vt6A
— オタコン(ˆωˆ)改二乙 (@404_m9) June 8, 2021
全ての巨人の始祖たる巨人の能力として「エルディア人への記憶干渉・巨人を操る叫び・体の構造を変える・無知性および道を通じた歴代九つの巨人の能力者を生み出し使役する」といったような能力を有します。
特にすべての巨人の力を操ることができる能力というのは壁外からも非常に恐れられており、無知性、知性を問わずすべての巨人は始祖の巨人の能力者の意のままに操れるのです。
パラディ島にある3重の壁はすべて無知性の超大型巨人が作り出したもので、幾万にも及ぶ巨人たちによる世界を滅ぼす「地鳴らし」を可能とさせるのは始祖の巨人の力ただ1つでした。
始祖の巨人の能力は王家の人間限定?!
#進撃の巨人 #shingeki 80話
1話「二千年後の君へ」のタイトル回収
あまりにも壮絶で救いの無い始祖ユミルの半生と明かされる始祖の巨人誕生の秘密
フリーダとヒストリアが読んでいた絵本、2期ED、地鳴らしと怒涛の伏線回収
二千年前の君ユミルの願いは二千年後の君エレンに受け継がれる
只々圧巻です pic.twitter.com/BVP4j9rGPh— HIDE@アニメ感想垢 (@HHH_HIDE) February 6, 2022
これほどまでに強大な能力を有している始祖の巨人ですが、実はその力を行使することができるのは始祖ユミルの血を引くユミルの民、すなわちエルディア人の中でも王家の血を引く人間だけなのです。
壁内における正当な王家はレイス家と呼ばれる貴族たちであり、クリスタことヒストリアもこの家の出身です。しかし、王家の人間が継承したとしても、初代王の「不戦の契り」に思想を支配され、十全に能力を発揮できません。
よって始祖の巨人の力をすべて発揮するためには、壁内の王家以外のエルディア人が継承し、そして王家の人間に直接接触することによって初めて発動が可能になるのです。
進撃の巨人の能力
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エレンが継承したもう1つの巨人の能力、進撃の巨人が有しているのは「記憶共有」です。すべての時代の進撃の巨人の能力者は、道=始祖の巨人を通じることで記憶を共有し見ることができるのです。
記憶を共有させることができるのは未来の継承者に決定権がゆだねられており、これによって未来の事象が過去の継承者へと限定的に開示されるという形になっています。
その特性故に無限の可能性がありはするものの、結果的には未来の継承者による過去への限定的な干渉を行う分岐阻止とも言い換えることができます。
進撃の巨人は始祖の巨人に支配されない⁈
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ジークがエレンに託した計画、それはエルディア人すべてを安楽死させるものだった。計画の鍵を握るのは始祖の巨人の力を持つエレンと、王家の血を引く巨人であるジークの接触。エレンとジークの接触は果たされるのか……。
👉 https://t.co/ICAm8AUjAu pic.twitter.com/OnDwEasDV1— 別冊少年マガジン【公式】 (@BETSUMAGAnews) December 9, 2019
更なる進撃の巨人の特殊な能力として、始祖の巨人の支配下に置かれないというものがあります。壁の中の巨人全てを操れる地鳴らしを発動できる始祖の巨人でも、進撃の巨人は唯一操れないのです。
始祖ユミルの主であるフリッツ王家ですらその能力を把握していなかった、ということからも支配下から外れているのが分かり、先々代継承者エレン・クルーガー曰く継承者は「いついかなる時も自由を求めて進み続けた」としています。
そもそもは始祖の巨人から派生したのが進撃の巨人であるために、生前及び死後も王家の命令に縛られ続けてきた始祖ユミルが最後に残した抵抗または自滅願望の表れなのではないかともされています。
始祖の巨人の継承者は?
お外が寒すぎて、エレンに奴隷根性解放してもらったときの始祖ユミルみたいな顔している pic.twitter.com/DEfSWinxT2
— あろさわきしん (@Arswkissing) November 11, 2023
他の九つの巨人の能力もユミルの呪いもあって代々受け継がれ続けてきたように、始祖の巨人の力もまたずっと受け継がれ続けてきました。最後に歴代の継承者をご紹介します。
始祖の巨人の継承者①始祖ユミル
初登場の時からなんだけど、実は始祖ユミル(大人)の容姿けっこうタイプです。
どこかのXで「メンヘラDV依存症エレミカ過激派カプ厨女始祖ユミル」って言われてたの、ほんと草 pic.twitter.com/U62A8inyzr— Shin S.🇵🇾 (@jaguahovy) November 8, 2023
全ての巨人を生み出し、そして最初に巨人へと変貌した始祖ユミルが始まりの人物です。ある日突然、木の中で巨大なムカデのような生命体と接触し、初めて巨人へと変身しました。
これがすべての巨人の始まりであり、また変身時のサイズに関してもおよそ100メートル近い巨大な体躯を有するなど超大型巨人すら圧倒的に上回る巨体へと変身することができました。
始祖の巨人の継承者②カール・フリッツ
赤ちゃんを抱き抱える始祖ユミル
赤ちゃんを抱き抱えるカール・フリッツ始祖ユミルは子供ができてもフリッツ王が自分を愛してくれない事実に悲しそうだけど、カールフリッツは悲しみの中に赤ちゃんに対する慈愛が感じられる#進撃の巨人最終回 pic.twitter.com/5gv0zRMsm8
— 進撃attack (@attackReiner) April 18, 2021
ユミルの死後、壁内の王家となるカール・フリッツがその力を受け継ぎ、巨人の力により長く支配され続けてきた世界に心を痛めた彼は、わざとその力を弱体させるべく「巨人大戦」を引き起こしました。
そしてその中で一部のエルディア人を引き連れ、エレンらの故郷となるパラディ島へ逃げ込んで3重の壁を築き上げ、世界に対して「攻めてくるならば地鳴らしで世界を滅ぼす」という抑止力を形成します。
また始祖の力で引き連れてきたエルディア人たちの記憶を改ざんし、壁の祖との人類は巨人により滅亡した事、そして不戦の契りを建てることで緩やかな衰退を望んだのです。
始祖の巨人の継承者③フリーダ・レイス
この流れ、途中までフリーダ本人の苦悩が見られるので、何かのトリガーで145代カールフリッツの意思が始祖の継承者を洗脳するように見える#進撃の巨人考察 pic.twitter.com/WfChekndiP
— 進撃考察少年 (@fuckinCryBabyy) September 10, 2019
エレンの父、グリシャが出会った始祖の継承者がフリーダ・レイスです。王家の人間であり継承前はグリシャと同じように不戦の契りに否定的でしたが、継承後はその思想に支配されてしまいます。
結果的にエレンが引き連れてきたグリシャと巨人化して対峙しますが、まだ巨人の力に慣れていなかったためか敗北してしまい、グリシャに力を奪われてしまいます。
始祖の巨人の継承者④グリシャ・イェーガー
https://twitter.com/tukitukiDisney/status/1721929721829835208
エレンの父、グリシャはもともと壁の外から来た人物で、エレン・クルーガーより進撃の巨人の力を受け継いで壁内へ入ってきました。そして、始祖奪還のためフリーダを襲い、そして始祖の力を奪います。
実は本当は医者であるゆえに変身をためらったのですが、進撃の巨人の力で未来から働きかけたエレンが唆して襲わせたというのが真相でした。
始祖の巨人の継承者⑤エレン・イェーガー
https://twitter.com/ecehHuaHVr51BDa/status/1723372066487881904
最後に始祖の力を受け継いだのが、主人公のエレンです。兵団に入った時点で進撃、および始祖の力を父から継承しており、その後も戦槌の力を奪うなどしていました。
最終的には「道」で始祖ユミルに働きかけることで地鳴らしを発動、自らを数千メートルはあろうかという「終尾の巨人」へと変身するなど、始祖の力をまざまざと世界に見せつけました。
最強の能力を持つ始祖の巨人
エレンvsアルミンの時の50m級のエレン巨人って始祖の巨人なのか進撃の巨人なのか超大型巨人なのかどれなんだ pic.twitter.com/1epihiDCPn
— さと (@sainou_kuroto) November 8, 2023
始祖の巨人は進撃の巨人世界においても最強の能力を有しており、それ故に作中でも非常に重要な意味と役割を持っていました。変遷が気になる方は是非とも本誌とアニメをチェックしてみてください。